Re: ハヤ☆すた 短編 (11月25日更新) ( No.9 )
日時: 2015/11/25 23:20
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
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「さあ、始まるザマスよ」
「行くでガンス」
「フンガー」
「まともに始めなさいよ!!」
「あ、あはは」


                    × ×


「制服着るのも久しぶりね」
「そうだね」

陵桜は夏休みが終わり、新学期だ。

「あ、こなちゃんだ。おはよー」

つかさが挨拶すると

「あら〜。つかささん、かがみさん、ごきげんよう」

薔薇の背景が見えそうな挨拶をこなたはしてきた。

「まあ、つかささんッたら。リボンが曲がっていましてよ」
「あ、ありがとう」
「キショ」

「ど、どうしたのこなちゃん。急に」

「奇遇ですね。3人ともおはようございます」
「あ、ハヤテ。おはよ」
「ハ〜君おはよ」

「あら、ハヤちゃん。ごきげんよう」

こなたの様子にハヤテは動じることなく

「こなた、まりめたにはまってるでしょ?」
「流石ですね〜」
「あのね、そう言うのは秋葉でやりなよ」

「いいじゃないですか。おっほっほっほ〜」

暫くするとこなたも満足したのか、

「あんたねえ、そう言うの衣装まで着ないでよ」
「流石にそこまではしないって」
「えっと、コスプレだっけ?」

「ええ。秋葉に行けばたくさんいますよ。コスプレイヤーと呼ばれる人たちは」
「そうそう。第一、私の場合は仕事でやってるって」
「「そう言えば、そういう所でお勤めでしたね」」

ハヤテとかがみは同時にツッコミをした。

「そう言えばさ、ハヤちゃん。ここ最近は野球中継の延長が無くて助かってるよね」

「僕にしないでよ、そう言う話題。まあでも、お嬢様含め「深夜アニメファン」は嬉しいだろうね。一昔前は「試合終了まで延長」その次は「最大30分延長」今じゃ延長はおろか放送自体見合わせるもんね」

「そうそう。予約延長せずに済むし、家じゃケーブル引けないしね。ナギちゃんは何だって?」
「テレビ局は偉い!!!その都度圧力かけんで済む。大体野球なんぞ何が面白いんだ。あんなもんはテレビゲームで十分だ。だってさ」

「圧力って。そう言えば、三千院家はそれなりに権力持ってたわね」
「そうだよ。お嬢様は「うちのジジイだったらプロ野球自体を廃止させるだろうな」って言ってるぐらいだし」
「何よそれ。良かったわ、ナギちゃんのおじいさんがそんなんじゃなくて」

かがみの正論にハヤテは乾いた笑いを返すしかなかった。
そうこうしているうちに学校に着いた。


「おはよーゆきちゃん」
「おはようございます、みゆきさん」
「おはようございます、つかささん、ハヤテさん」

「暗いですね。どうしたんですか?」
「実は、この前虫歯の治療に行ったのですが」
「歯医者さん行ったんだ。偉いね」

「いやいや。治療に行かないと歯を抜く結果に」
「そ、そうなんですよね。ですから行ったのですが、なぜ何回も通院しなければならないんでしょうか」
「それ凄く分かるよ。1,2回で済んだためしがないよ」

「それはですね、色々理由があるみたいですよ」
「な、なんでしょう。教えていただけると、楽になる気がするので」

「まず、「患者さんへの負担軽減」ですね。他の治療と違って、口を開けてなきゃいけない歯科医院は1時間も2時間も治療してたら疲れちゃいますよね?それが理由です。一番の理由と言えるのが、「健康保険のルール」ですよ。これは法律で定められていて、一定以上の治療費を超えると、その医院に行政指導が入るんです。それを避けるためですね」

ハヤテが説明すると、つかさもみゆきさんも「おおー」っと感心し

「そうだったのですか。勉強になりました」
「いえいえ」

すると

「あら、みゆきさん。ごきげんよう」
「あら、泉さん。ごきげんよう」
「その後もお変わりなく」
「ええ。泉さんもお元気そうで」

「凄いねハ〜君。ゆきちゃんはこなちゃんと違って違和感ないね」
「ってか、こなたの言葉遣いに違和感を感じてませんね」

「私初めて見たよ。「ごきげんよう」って挨拶する人」
「そうでしょうか?お友達が通っている女子高では普通にこうやって挨拶するみたいですよ」

「礼儀作法を重んじる女子高ではそうみたいですね。所謂「大和撫子」を育むのに」
「リアルお嬢様学校は違いますね〜」
「こなた、似合わないし違和感あるから止めなって」


                     × ×


「え〜。休みが明けたばっかやけど、気抜いてる暇無いで。もっと先の事考えて勉学に励むように」

黒井先生がホームルームでこう言い、その後の休み時間

「先の事かー。進路の事よね。もう高校生活も折り返しかー」
「だね。僕の場合、あんまり考えてないんだよねー。就職するにせよ大学出てないと難しいしね。まあでも、お嬢様の執事はこのまま続けると思うし」
「ハヤテは考えてるのね」

「ぬっふっふ〜。その点かがみんは考えてなさそうだね〜。だって、皆と同じクラスになりたいからって、文系選んだくらいだしー」

「な!?つかさー喋ったなー。よりによってこいつにー」
「ま、まあまあかがみ。落ち着いて」

「落ち着けないわよ!!こ、こいつにだけはー」
「はいはい。でも、それを聞いてちょっと嬉しいよ、僕は」
「え!?なんで?」

「だって、そうじゃなかったら、かがみと恋人になれなかったかも知れないしね」
「な!?な、な、な!?そ、そんな事言っても、喜んであげないんだからね!!!!!」

「おやおや〜。かがみん、顔を赤くしちゃって〜。嬉しいんじゃないの〜」
「ううう、うるさい!!!!!」


                     × ×


夜、泉家。

「うう〜。ううう〜」

こなたが唸っていると、

「やほー。遊びに来たよ〜」
「あ、ゆい姉さん」

「どったの、こなた」
「姉さんが言ったとおり、夏休みの宿題分かんなくても適当に答え書いたら再提出食らった。手伝って〜」

こなたの懇願にゆい姉さんは

「で、でも。私が手伝っても結果は一緒だと思うけど」
「ウムムム」

で、

「ハヤちゃん〜。ヘルプミ〜」
『やれやれ。予想通りだよ、全く』
「冷たい事言わないでよ〜。友達を助けるのが紳士でしょ〜」

『そう言うと思って、もう迎えがそっちに向かってるよ。教えてあげるから、準備して待っててよ』
「助かるよ〜」
『ただし、かがみには内緒ね。僕まで怒られるし』
「ハヤちゃんは大丈夫だって。んじゃ」

こなたが準備を終えると、丁度迎えが到着した。


                      × ×


翌日。

「あれ、ゆきちゃん」
「眼鏡どうしたんですか?」
「実は今朝割れてしまいまして」

みゆきさんはノー眼鏡だった。

「椅子の上に置いておいたのを忘れていて、うっかり座ってしまって。申し訳ありませんが、今日のノートを後で写させてもらえませんか?」
「うん、いいよ」
「僕らでお役に立てれば」
「相変わらずのドジッ娘属性だねえ」

で、ノートを借りた結果。

こなたのノートは字が独特過ぎて(下手すぎて)判別不能であり、つかさは丁寧すぎて最後まで書き取れていなかった。

「(うう〜。お2人ともノートが独特過ぎます。ハヤテさんのは・・え!?)」

ハヤテに借りたノートを見てみゆきさんは驚愕した。
そこには授業内容などが丁寧かつ分かりやすく纏められていた。それこそ、商売にすれば問題なく繁盛出来そうなほどに。

「(す、凄いです。遥かに高度なノートの取り方です。泉さんに見せたら興奮しそうですね)」

で、お昼休み。

「みゆきさん」
「お弁当食べよー」
「あ、泉さん、つかささん、ノート有難うございました」

「いやいや」
「私がゆきちゃんの役に立てる日が来るとは思わなかったよ」
「ふ〜ん。あ、ハヤテも一緒よね?」

「一緒で良いのなら」
「ハヤテさんもノート有難うございます」
「いえいえ」

昼食を食べていると、こなたがみゆきさんの顔をじ〜っと見つめていた。

「あ、あの。私の顔に何かついてますか?」
「いやさ〜。眼鏡キャラが素顔で登校すると急にもてたりするじゃん?」
「な、無いですね。すみません」

「こなた、何でもかんでもそっち方面にもっていかないの」

「そう言えばさ、チョココロネってドリルにも見えるわよね」
「だね〜。今考えると、太い方がお尻に見えなくもないよね〜」

こなたの言葉にかがみは体形に当てはめたのか

「うわ、下半身太り」
「下半身太りって大変ですよね」
「だよね。ウエストに合わせるべきか、ヒップに合わせるべきか」

「ハヤテはどうしてるの?体形とか」
「僕は注意してるからね。食を我慢するとよくないから、食べた分は運動してるし」

「そう言えば、お姉ちゃん夏太りは解消できたんだよね」
「成程。だからより一層綺麗になったのか、かがみは」

「ハ、ハヤテ/////////////////////そ、そんな事言っても嬉しくないんだからね//////////////////////////////」
「あ、あのさ」
「あ、ああ。でも、ウエストやヒップはあんまり変わらなかったのよ」

「何を言うのだかがみんよ。私にははっきり分かるのだよ」
「え!?本当?」
「勿論だよ」

するとこなたはかがみの胸を見て

「そういう時ってさ〜痩せなくていい所から痩せるよね〜」
「もういい。みなまで言うな」

「ま、まあでも。内臓脂肪から燃焼して、皮下脂肪はその後に燃焼するからね。だから体形が中々変わらなくて、挫折しちゃうみたいだよ」
「成程ね。継続が重要なのか」

午後の授業中、みゆきさんは根が真面目なため、必死で黒板を見ようと努力していたのを見てこなたは

「目が悪い人って目つきが悪くなって怖がられるってよく聞くけど、人によるよね〜。・・アウチッ」
「こなた、今かがみ見たよね〜。なんでかな〜」

「うぐぐ。ハヤちゃん、段々と制裁強くなってない?」
「気のせいだよ。で、弁明は?」
「ありません。すみませんでしたっす」

「そう言えばさ、目を細めて斜め上を見るようにすると美人に見えるっていうよね〜。こんな風に」

つかさに影響されたのか、ハヤテ以外が実践した。

「かがみまで何やってるの。まあでも、お宝写真撮れたけど」
「な!?ハヤテ消してよ〜」

ハヤテは携帯でかがみの上目遣いの写真を撮影していた。


                   × ×


別の日の休日。

「あ、こなちゃん」
「ごめん遅れた」
「良かった〜。何かあったのかと思って心配しちゃったよ〜」

「めんごめんご。ここにかがみがいたら、怒られてたよ」
「そ、そうだね。で、どうしたの?」
「いやね。出かける準備が終わった時は時間にたっぷり余裕があってさ。で、ゲーム始めたら」

「こなちゃんらしいね」
「いや〜。で、かがみは?」
「デートだって。今日は「買い物デート」って言ってたよ」

2人は近くのファストフード店に入った。

「そう言えば、2学期はイベントが多いよね。体育祭とか、文化祭とか。テストも近いし」
「だよね〜。体育祭は疲れるからめんどくさいし、文化祭は準備でめんどくさいし」
「あはは。でも、文化祭何やるんだろうね、家のクラス」

「大抵そう言うのは言い出しっぺがやる事になるからね。めんどくさいよ」
「だ、だよね」


因みに

「ねえハヤテ、この服どうかしら?」
「う〜ん。確かに似合いそうだけど、こっちの方がいいと思うけど」
「そ、そう?じゃあ、試着してみようかしら」

ハヤテとかがみは仲良さそうにデートしていた。


                  × ×


別の日。

「今日は私が食事当番なんだ」
「へ〜何作るの?」
「皆大好きチキンカレー」

「カレーか。良いわね」
「カレーって一晩寝かせると美味しいってよく聞くよね」
「聞くねえ。だったら、多めに作って明日のお弁当にしよっと」

「こなた、そうするんだったら、冷めた後に鍋ごとかパックに移して冷蔵庫に入れておきなよ。じゃないとカビたりするよ」
「え!?そうなの? ハ〜君、カレーって一晩くらいじゃ腐らないんじゃ」

「そんな事ありませんよ。腐る時は直ぐに腐っちゃいますよ」
「で、でも。名店とかで何十年も継ぎ足して使ってるタレとかは平気じゃん」
「あれは定期的に加熱してるから平気なんです。なので、「カレーは腐らない」は迷信ですよ」

「そうなんだ。まあ、ハヤちゃんはプロだから、ここは素直に従っておきますか」

で、翌日。

「いや〜。ハヤちゃんのおかげでお弁当でも美味しくカレーが食べられるよ」
「そう。良かった」

「そう言えばさ、かがみとつかさのお弁当ってさ、おかずがちゃんとしてる時と、とても質素なときに分かれるよね」
「そ、それは。うちは交代でお弁当作ってるから。私は家事とか苦手だし、どうしても簡単なのになっちゃうのよ」

「そう、だったんだ」
「な、何よ」

考え出したハヤテにかがみは文句言ったが

「ねえかがみ、ちょっと」
「何?」

手招きされ、ハヤテに耳打ちされると

「え!?いいの?」
「僕がお願いしてるんだけど」
「じゃあ、頼むわ」

「ん〜!?どったの?」
「明日になればわかるよ」

で、翌日の朝。の柊家。

「あ、つかさ。私のお弁当、今日から作んなくてもいいから」
「え!?お姉ちゃん、私のお弁当嫌いになったの?」
「違うわよ。学校に行けば理由は分かるから」
「そ、そう」

で、

「あ、かがみ。はい、これ」
「あ、ありがと」

「ほほ〜う。そう言う事ですか」

ハヤテがかがみに四角い包みを渡したことで、こなたはにやけ顔になった。

「愛妻弁当ならぬ愛夫弁当ですか」
「う、うるさい!!!!////////////////////////////ハヤテが私の弁当を作りたいってお願いしてきたのよ!!///////////////////」
「そう言う事。僕から頼んだんだよ」

「そっか〜。だから朝「お弁当はいらない」って言ってきたんだね」
「そうよ」

で、お昼。

「おお〜。凄いね〜」

かがみが弁当箱を開けると、明らかにおかずは全て手作りだった。

「さっすがハヤちゃん」
「全部美味しそうだね」
「味はもちろん、バランスを考えて、カロリーも低めにしておいたよ」

かがみが食べると

「お、美味しい」
「ふ〜ん。かがみんは幸せ者だね〜」
「ねえかがみ、これからも、作ってきてもいいよね?」

「えっと。お願い出来るなら」
「彼女に喜んでもらえるなら勿論だよ」


                     × ×


またある日。

「おはよー、かがみ、つかさ」
「おはようございます」
「「おはよー」」

挨拶すると、つかさが

「見て見てー。携帯買ってもらったの」
「おお、凄いじゃん」
「珍しく実力テストの成績が良かったからなの」

「番号教えてよ。私も教えるし」
「うん、いいよ。あ、ハ〜君も教えて。そう言えば、教えてもらってなかったし」
「良いですよ」

つかさは携帯の電源を入れると、

「えっと、どうやるんだっけ。ええっと」

悪戦苦闘してて、暫くかかりそうなので

「ねえこなた、携帯持ってたっけ?番号聞いてない気が」
「大抵は家に置いてあるよ。だってお父さんしかかけてこないし」
「それって携帯持ってるって言わないんじゃないの?」

「そうだね。それじゃ家電と変わんないでしょ」
「まあまあ」

「あの、つかささん、出来ました?」
「ま、待ってね。ええと」
「やれやれ」

「あのさ、携帯っていつかかってくるか分かんないから、ドキドキするよね」
「そう?」
「まあ、少しは気持ち分かりますよ。僕の場合、お嬢様とマリアさん以外では、かがみしかかけてきませんから」

「ところで、番号は?」
「あ、待って」
「教えますよ」

結局、ハヤテが教えて番号を表示させられた。

世界史の授業中

「〜と言う訳や。それでやな・・・ん!?」

担当の黒井先生が教えていると、携帯の着信音が鳴った。

「あ、私だ。ご、ごめんなさい」

つかさは慌てて携帯を取り出し、

「あ、あれ?誰だろ」
「ほい、没収な」
「ふえええええ」
「放課後に職員室に取りに来い」

で、放課後。

「ちゃんと謝ったら返してもらえたよ」
「良かったですね」

「ん!?私だ。 あ、お父さん。今学校よ。 え!?デートじゃないって。こなた達と話してただけよ。うん、今から帰るから」

かがみが電話を切ると、今度はつかさの携帯が鳴った。

「あ、お父さん。うん、今学校だよ」

「片方にかければ済むのに」
「まあまあ。父親と言うのは娘を心配するのが仕事みたいなもんだよ」
「僕からすれば羨ましいよ。心配してくれる人が直ぐ傍にいるしね」


                   × ×


「そう言えば、迷惑メールって最近巧妙化してるみたいね」
「みたいだね。この前なんか、テレビでお笑いの人が「自分は数年にわたって訓練されたサルです」みたいなメールが来たって公表してたよ」

「まあ、そう言うのが嫌だったら、メルアドを分かりにくくすることだね」
「例えば?」
「良い質問だね、ハヤちゃん。私の場合、ローマ字で「meganekkogekilove」だよ」

「え"!?」
「本当はメイドさんとかがよかったんだけどね〜」
「こなた、そう言う話は秋葉か僕たちだけの時にしようね。迷惑メールならぬ迷惑会話になるから」

翌日。

「おはよー」
「あれ?つかささんどうしたんですか?」

こなたとハヤテがかがみとつかさと合流すると、つかさが泣いていた。

「うう〜。私の携帯が〜。携帯電話が〜。うう〜」
「ポケットに入れっぱなしで洗濯をね」
「お亡くなりになりましたか」

まだ泣くつかさに

「大丈夫ですよ。きっと、つかささんの携帯は許してくれますよ」
「え!?ハヤちゃん何言ってるの?携帯が許すって」

「別におかしな事じゃないよ。昔の人は「八百万の神」と言って、あらゆるものに神様や生命が宿ってるって考えてたんだ。時代の変化で今はそれが廃れちゃってるけど。だから、つかささんの携帯電話にも、そう言う神様が宿ってても不思議はないさ。だから、そうやって悲しんでくれてるって事で、許してくれると思いますよ」

「そ、そうかな?ありがと、ハ〜君。気が楽になったよ」
「いえいえ」

ハヤテがつかさに笑みを向けていると

ぐいっ

「ハヤテ、早く行くわよ」
「かがみ!?引っ張らないでよ」
「行くわよ!!!」

ぐいぐいっ

「悪い事しちゃったかな」
「気にしなくていいよ。ああなった以上放置が一番の適切な処置だよ」


                   × ×


別の日。の陵桜。

「こなちゃんありがと」
「ああ、その漫画」
「ん!?ハヤちゃんも読んだの?」

「まあね。お嬢様が持ってて「お前も読め」って言われたから」
「どうだった?馬鹿っぽくて笑ったでしょ?」
「え!?私は感動して泣いちゃったけど」

「そう言えば昨日泣いてたわね。で!?」
「えっと、僕は泣いちゃったんだけど」
「私と同じだね」

「かがみんも読みなよ」
「いいわよ」
「ふ〜ん。ハヤちゃんと同じ反応になれなかったら嫌だもんね」
「うるさい!!!!///////////////////////////////」

「そう言えばさ、こなちゃんは漫研入らないの?」
「まあ、入ってもいいんだけどね。時間の融通も利きそうだし」
「あ、そう言えば」
「ああ、ハヤちゃんは知ってたね」

こなたは白紙の紙に絵を描いた。

「「え"え"!?」」
「やっぱり」

こなたの絵は良く言えば独特、悪く言えば下手だった。

「これはつかさで」
「こ、これ私!?」

「これはみゆきさん」
「まあ、雰囲気は伝わってるわね」

「これはハヤちゃん」
「頭痛い」

「で、これはかがみん」
「ほほ〜う。火ぃ吹いてるな」

「かがみさんは凶暴・・アウチッ」
「こ〜な〜た〜」
「うう〜。鉄拳制裁」

「え、えっと。ハ〜君は絵描けるの?」
「まあ、昔は漫画賞取った事ありますが」

そう言うと、ハヤテは絵を描いた。

「あ、あのさあハヤちゃん、一応聞けど、これかがみだよね?」

ハヤテの絵は美少女漫画のような超をつけるほど可愛らしい絵だった。

「まあ、これが僕の画風だし」
「ハヤちゃん、これ違うって」
「僕の目にはかがみはこう見えてるの」

「ハ、ハ〜ヤ〜テ〜。私はこんな風にしてもらっても嬉しくないわよ!!!」

「ツンデレ〜、ツンデレ〜」
「こなた、ちょっと懐かしいボタンの真似しても分かんないよ」

で、放課後。

「あ、そう言えば。あれ新刊出てたわね」
「じゃあ丁度良いや。一緒にゲマズ行こ」
「無理よ。今日は用事があるし」

「ほほう。デートだね」
「違うわよ。ともかく、一緒には行けません」
「チェ〜。折角もう少しで欲しい景品貰えるのに」


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以上です。

では。