Re: 女神と共に第三部 2nd (9月12日更新) ( No.84 )
日時: 2015/09/12 20:38
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
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ここはとあるファミレス。


「小学校1年生の時から白皇に通っている我々にとって、実に11回目に夏休みだ」

こう前置きしたのは理沙であり、目の前の「夏休みの敵」を睨み付けるかのように

「つまりだ、こいつも11人目と言う訳だ」

こう言い放った。

「で、どうするんだよ」

美希が同調するように言い、理沙は唸るだけだった。
しかし、暫く間を置き

「こうなったら、今年こそは生活を改めるべきだ」

机をたたきながらこう言い放った。

「毎年毎年休みの最後で苦しんで、結局遅れて怒られる。そして、やっとの思いで提出する。こんな生活を改めるべきなのだよ」

理沙の当たり前の発言に

「おお。それはつまりだ」

美希の驚きに不敵な笑みを浮かべ

「計画的に進め、早めに終わらせて有意義に夏休み最終日を迎えようじゃないか」

理沙の発言に美希だけは驚き

「成程。理沙にしては考えたな」
「(それって。当たり前なんじゃ。って無駄だよね、ツッコミ入れても)」

泉は呆れつつのツッコミを入れていた。

「しかしだ。問題のレベルは我々には高すぎるんじゃないのか?」

美希の言葉に理沙は

「安心したまえ。私含め、「おバカ三人組」なんて陰口たたかれているのは知っている」
「(理沙、それは自分がバカだって認めているものだぞ)」
「(リサちん、自分を省かなかったのが、幸い?かな)」

美希さえも呆れツッコミを入れ、理沙は一切気付かず

「そんな我々にとって幸いなのは、3人いるという事だ。だから、問題を三分割し、それぞれを別々に教えてもらう。これにより、3倍の速度で宿題が仕上がると言う訳だよ」

理沙の他人任せの理論に

「成程。3分の2は丸写しだが、関係ないと」

美希は感心していたが

「(私はもうすでに計画的に進めてて、半分ちょっと終わってるっていうのは、言わないほうがいいよね。「写させろ」とか言い出すし)」

泉は沈黙を守る事にした。「驚きで言葉が出ない」という雰囲気を出して。
まあ当然美希も理沙も泉のそんな様子に気付かず

「しかしだ、誰に教えてもらうんだ?頭だってよくないと、無意味だぞ」

美希の指摘に理沙は眼鏡をずりあげる動作をし

「ハヤテ君、千桜、ヒナの3人で良いんじゃないか?あの3人は天才だし、「頼まれたら断れない」というありがたい性格してるしな」

理沙の自分勝手な推論に

「そ、そうか?第一、ハヤテ君に頼んだりしたら、理事長の耳に入るんじゃないか?」
「そうだよ。そんな事になったら、今度こそ「退学処分」を受けても文句言えないよ」

2人の正論に

「大丈夫だ。ハヤテ君には「黙っててくれ」って泣きながら土下座すれば。後の2人もその理論で何とかなる」

美希は呆れ、泉は呆れを通り越し、尊敬すら持つようになった。

「ともかくだ、3人を泉の家に呼び、宿題するぞ」

そう宣言し、会計と連絡を済ませ、ファミレスを出た。


                        × ×


で、

「まあ、俺が駆り出された理由は、大体理解できた」
「って待て!!!」
「何で悠太君1人なんだよ!!!」

瀬川家に来たのは悠太だけだった。

「ヒナと千桜はどうしたんだよ!!」
「あの2人は欠席だ」
「何でだよ!!!!」

不満をあらわにする2人に悠太はため息をつき

「何でも、「宿題を3分の1ずつ写させろとか言い出しそうだから行かない」って言ってたらしいぞ」
「なんだよ!!!正解なだけに余計腹立つよ!!!!」

美希と理沙とは違う不満を持っているのは泉だった。

「あ、あのさ。ハヤテ君は?ハヤテ君なら、文句を言いつつも来てくれると思ったんだけど」

不安そうに言った泉に

「そうだ!!!ハヤテ君はどうしたんだ!!!」
「あいつは今、忙しいんだよ。相談されて、俺が代わりに来たの。押しかけるなよ」

泉は悲しさからなのか、俯いてしまった。
そんな事に気付かず(悠太は気付いた)、美希と理沙は

「こうなったら、直接乗り込もう」
「そうだな!!!」

2人は駆けだそうとしたが、

「って待て。ヒナはともかく、千桜は何処に住んでるんだ?確か、火事で家が消失して以来、どこに住んでるか不明だったはず」

美希の言葉に理沙は黙り込み

「だったら、2人でヒナの家に乗り込もう」
「そうしよう」

意見が纏まり、理沙が

「折角だ。泉は悠太君に教えてもらえ!!」

そう言い残し、2人とも出て行ってしまった。

「なんか、ごめんね」
「気にするな。怒ってないよ」

泉を宥め、悠太は

「で、どうするんだ?」
「あ、うん。実はいうとさ、「分からないところだけ」教えてほしいんだ」
「それは別に構わんが。やってるのか?」

悠太が聞くと、泉は自分の分の「夏休みの敵」を取り出し

「2人には言わなかったけど、半分ちょっと自力でやったんだ」
「へ〜。見直したぜ」
「えへへ。ハヤテ君も見直してくれるかな?」
「当たり前だろ。ちゃんと褒めてくれるさ」

ハヤテに褒められたところを想像したのか泉は顔を赤らめた。

「あ、それでさ。やったところだけでいいから、チェックしてくれる?正解率は悪くはないと思うんだけど」

悠太は差し出された「夏休みの敵」を受け取り、確認し始めた。

「で?どうかな?」

終わったのを確認し、聞くと

「9割以上の確率で正解だよ。流石に、3人の中で期末テストの赤点を唯一回避しただけはあるな」
「えへへ」

そう。泉は勉強の成果か、「おバカ3人組」の中で、唯一全教科赤点回避したのだ。

「そう言えば、悠太君は終わったの?これ」
「一応な」
「流石に高スペックな設定があるだけあるよね」

詳しくは悠太のプロフィールにて。

「じゃあさ、自力で頑張るからさ、「分からない所」と「間違った所」を教えて」
「了解」

泉は机に「夏休みの敵」を広げ、今日までにやっておいたところの続きをやり始めた。
少しの間時計の音のみが室内を支配し

「あのさ。この問題なんだけど」
「ああ、これか。これはな」

時々聞かれたところはヒントを教え、やっぱりそれ以外は時計の音だけが室内を支配した。

「お茶淹れてくるよ。キッチン何処だ?」

泉は屋敷内のキッチンの場所を教え、悠太が部屋を出た後も宿題を続けた。

「お茶淹れてきたぜ。休憩にしろよ」
「ありがと。あのさ、チェック良いかな?」
「勿論」

泉がティーブレイクしている間、悠太は新たに解かれた問題をチェックし、間違えている所にしるしを入れ、

「やっぱ凄いな。正解率9割越えだぞ」
「これでも頑張ってるんだから」

細かいミスはあるものの、大部分は自力で解いていた。


                       × ×


夜になり、悠太が帰る時間なった。
それまでに泉は残り10分の1までに減らしていた。

「あとは俺が教えなくても、平気そうだな」
「うん。ありがと」

時々とはいえ、教えてもらい、お茶も淹れてくれたので、感謝を伝えていた。

「あ、あのさ。お願いがあるんだ」
「ん!?なんだ?」

モジモジし始めた泉に悠太は何かを察し

「ハヤテに伝えておくよ。「泉は大部分を自力で解いた偉い子」だって」
「あっ、うん。よ、よろしくね/////////////////////////////////」

再度挨拶をし、悠太は帰って行った。

「よーっし。あと少し。がんばろー」

泉は決意を固め、屋敷内に戻った。



因みに

「2人とも、決めた分が終わるまで帰っちゃだめだからね」
「「は、はい」」

一昔前の体育教師みたいに村正携帯で睨みを利かされ、美希も理沙も自力で解かざるを得なかった。



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以上です。

次回は未定です。

では。