Re: 新世界への神話Drei 9月19日更新 ( No.50 )
日時: 2012/09/27 21:58
名前: RIDE
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=7129

どうも。
九月も終わりそうですね。
十月から忙しくなるので、更新が停滞気味になる恐れが…。


ともかく、レス返しから


氷結アイスブリザードさんへ

>お久しぶりです

お久しぶりですね。
氷結さんが私の作品に書き込むのは本当に懐かしい感じがします。

>エーリッヒ強いですね
>さすが黄金の使者です

エーリッヒの強さが伝わってよかったです。
期待通りの反応です。

>ハヤテのお兄さん雷矢さんがんばってください
>なんかすごい技でそうです

勝負を決める一撃ですからね。
迫力がこもっていますよ。

>FF5でいうと水はいたわりでした
>土は希望だったかな?

とりあえず、楽しく予想していてください。
私が属性に連想するものですので。

>それでは

また来てくれると嬉しいです。


絶影さんへ

>どうも、絶影です!
>早速、感想に。

いつも感想ありがとうございます。

>光、海、風の介入により、何とかエーリッヒの術から逃れることが出来た雷矢は
>それと同時にエーリッヒの攻略法を思いついたみたいですね。
>エーリッヒの能力の限定条件はあれかなー?というのがあるのですが、
>攻略方法は想像がつきません(笑)
>ついにマインドに目覚めた雷矢は、エーリッヒにどんな攻撃を仕掛けるのか!?

エーリッヒの攻略方法は、意外なものとなります。
限定条件はまあ、わかりやすかったですかな?
攻撃は、何故と感じます。

>まだ明らかになっていない土、水、炎の魂の資質は一体何なのでしょうか。

この先の戦いで明らかになります。
楽しみにしていてください。

>次回も気になります!
>それでは

今回も見てくださるとうれしいです。


氷結アイスブリザードさん、絶影さん、感想ありがとうございました!


それでは、本編です。



 8
 そして、エーリッヒに向かって駆け出して行った。

 脇見もせずに、ただ相手を目指していく。ダメージ覚悟の特攻だろうか。

 その気迫はエーリッヒに危機感を抱かせるには十分であった。しかし、それだけで彼が倒されるなどあり得ない。

「いかにマインドを発動させたとしても、破れかぶれの攻撃が通用するほど、黄金の使者は甘くはありません!」

 見苦しいものを振り払うかのような様子で、念力による衝撃波を起こした。あんな攻撃を迎え撃つのに、必殺技を使うまでもないと思ったのだろう。

 だが衝撃波が襲いかかろうとした瞬間、雷矢は信じられないアクションを起こした。

 唐突に、雷矢がライオーガとの一体化を解いたのだ。それによってLCLの状態となった彼の身体を衝撃波が揺らし、その後雷矢は人間の身へと戻る。

 そしてライオーガは人型形態となり、衝撃波を利用して上手く乗る形で上昇した。そこから更に、必殺技の電光石火で再びエーリッヒを狙う。

「まさか、一体化を解くことで攻撃を回避したとは…」

 予想しなかったかわし方に、エーリッヒは感心する。

 戦闘中に一体化を解く行為は、一見すると自殺行為だ。身を守る鎧を全て脱ぎ捨てることと同然だからだ。人型形態の精霊も、一体化した使者より力が格段に劣っている。

 しかし、使者の強さは心で決まる。心の力の有り様によっては、遥かに格上の相手でもその差を覆すことさえある。その証明に、雷矢自身も一体化していた状態で人型形態のシルフィードやウェンドランらに負けたことがある。

「この一撃、いくら私でも無防備では手痛い傷を負うかもしれませんね」

 油断して取りかかるわけにはいかない。エーリッヒは再びマインドを発動し、全力でもって迎え出た。

「メンタルクラフィクション!」

 念で相手を磔にする必殺技で、ライオーガを捕らえた。じわじわと苦しめるこの技からの脱出が不可能なことは、一度受けているからよくわかる。

「精霊を封じられた以上、使者はもうどうすることもできない。終わりですね」
「どうかな」

 背後から声をかけられたエーリッヒ。振り返った彼は、信じられないものを見た。

 ライオーガとは別に、エーリッヒの後ろをとった雷矢が今まさに一撃を放たんとしていた。

 ライオーガと一体化した姿で、だ。

「な……!?」

 流石のエーリッヒもこれには動揺を隠しきれなかった。ライオーガは今、自身の必殺技で縛りつけている。それなのに、何故雷矢と一体化しているのか。

 そんな疑問を相手に考えさせる暇も与えず、雷矢は必殺技を放つ。

「雷凰翔破!」

 自らが誇る最大の必殺技を、エーリッヒに叩きこむ。

 エーリッヒなら最悪かわせなくても、念力を使っての防御はできたはず。だが今回はそれをしなかった。

 いや、取りたくても取れなかったように見えた。

 雷凰翔破を無防備で受けたエーリッヒは吹っ飛び、倒れていった。





今回もかなり短いですね…。

次回は35話ラストです。からくりも、そこで解説します。