Re: 続・新世界への神話(5月3日更新) ( No.23 )
日時: 2011/05/06 19:27
名前: RIDE
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3929

どうも、RIDEです。
ゴールデンウィークはどうでしたか?

早速レス返しから!

大魔王さんへ

>どうも、大魔王です!!
>感想書きますね

いつもありがとうございます!

>リズンから逃げたダイ達
>千桜は、お姫様抱っこ状態で退場ですか♪

この描写は書きたいと思っていました。
なんだか微笑ましい?ですよね。

>逃げるさいの風は、偶然なのでしょうか?

この世に偶然なんてありません。あるのは必然です。
なんて、某漫画のセリフを真似てみましたが、偶然というわけではありませんよ。

>そして、生徒会室での作戦会議
>催眠術は、別の人間みたいになる事で無効化されるのですか……
>そうすると、リズンは人を観察し見極めるのに長けているのでしょうか?

観察力が優れているというわけではありませんが、催眠を使う使者は心を完全に見極めることができます。
ちなみに、ネタバレになるかもしれませんが、催眠のメカニズムを紹介しますね。
使者が使う催眠は、相手の心、つまり主人格を乗っ取ることです。
ですから、別の人間に入れ替わる、すなわち主人格が別のものに入れ替わったり、主人格事態が変化もしくはそれに及ぼすような気持ちを起こすことで催眠を受けつかなくなります。

>そして、自分に任せろ発言の千桜
>いかに、催眠攻撃を無効化するのか楽しみです
>………まさか、ハルさん変化ではないですよね?

鋭いですね(笑)。
まあ、特に何かするというわけではありませんので、それほど大きな期待は持たないほうが良いかと。

>後、やり方を教えてくれてありがとうございます
>2の手順までは出来たのですが
>何故か題名の後に一文字しか書けなくて……

PSPからの投稿ですと、字数が制限されているかもしれません。
どこかでパソコンが使えるのであれば、それで試したほうが良いかもしれません。
これでも無理でしたら、すみませんが私にはお手上げです。
ごめんなさい・・・・。

>あ、更新頑張って下さい
>応援します!!

はい、頑張ります!

大魔王さん、感想ありがとうございました!


それでは、本編を更新します!


 5
 リズンの元に、多数の使者が集まった。

 いずれも、リズンによって操られている使者である。

「集まったか」

 リズンは自分の駒を見渡し、眉をひそめた。

「数が少ないな」

 リズンには、精霊界にアジトが存在し、そこから駒を派遣させていた。しかし、来いと命じた人数よりも、目の前にいる使者たちの数は明らかに少なかった。

「まあ、これだけでも十分か」

 しかしそれ以上は疑問をもたず、彼らがダイたちを探そうと動き出したその時であった。

 離れの茂みから、何かが動くのを見た。誰か隠れているようだ。

 使者たちが覗き込むと、そこにはメイド服を着た可憐な女性がいた。

「キャアッ!」

 女は悲鳴を上げて立ち去っていく。

「追うぞ!」

 リズンたちは女を追いかける。そうやって彼らは、森林から切り拓かれた草原へと移動し
ていた。

「あっ」

 メイド服の女性は、その場で躓いてしまう。

「転んでしまいましたぁ」

 そうやって、可愛げがあるように立ち上がる。魅力ある笑顔を見せながら。

「茶番はよせ」

 リズンはそんな女に対してせせら笑った。

「変装していても、この俺にはわかる。また俺に遊ばれたいのか?」

 実はこの女の正体は千桜なのである。彼女はメイドというバイトをやっているのである。
普段のクールな面と、現在のように可愛らしいメイド姿とは大きくギャップがあるので別人
のようにも感じられるが、リズンは一瞬で同一人物であることを見抜いていた。

 そんな彼に対して、千桜は言い放った。

「誰のことを言っておられるのですか?私はメイドのハルと申しますが」
「そういうことだ」

 彼女の周りにダイや佳幸たちが現れた。

「こいつは俺たちと一緒におまえを倒す、メイドのハルだ」
「倒す、か」

 リズンは、威嚇するように目を細めた。

「この俺は倒れん。そして、俺の野望を・・・・」
「残念だがその野望とやらは潰えた」

 すると、リズンは意味がわからず首を傾げた。

「精霊界にあるおまえのアジト、今ごろはジェットとドリルが攻め込んでいる」
「なんだと!?」

 リズンは驚愕した。と同時に、自分が望んだ数とは少なかった理由がわかった。

「今ごろアジトは壊滅しているだろうな」
「・・・・くっ!」

 リズンは悔しそうに歯を食いしばる。

「ならば、ここでおまえを倒す!おまえを倒せば勢いを取り戻せる!」
「できるかな」

 余裕の笑みを浮かべるダイ。そんな彼の左手首が発光していた。

 その左手首を右手で覆い、抜刀のような動作をした。すると、彼の右手には両端に穂がつ
いた槍が握られていた。

 槍を持って構えるダイ。それに倣って、佳幸たちも自分たちの精霊を呼び出す。

「俺はリズンをやる。他の使者たちを頼む」

 ダイの言葉に全員が頷く。

「いくぞ!」

 ハルが離れていくと同時に、ダイを先頭にして一斉に駆け出した。

「行け!」

 相手も、リズンの命令によって使者たちも迎え討とうと前に出た。

「おまえらに用はない!」

 ダイはそんな使者たちを一気に抜き去っていく。風のようなそのスピードに、味方の佳幸
たちや流石のリズンでさえも驚愕した。

「な、なんだこの男は!?」

 息を呑む間にリズンの懐にまで潜り込んだダイ。彼が振るった拳を間一髪でリズンはかわ
し、ライッシュと一体化した。

「くっ、こいつ!」

 体色を紫にして、ダイを催眠しようと光を放とうとするが。

「無駄だ!」

 その寸前にダイはリズンの腹に蹴りを入れた。リズンは押されるがまま、ダイと共に場所を移動していた。

 一方、リズンに操られている使者と戦う佳幸たちは。

「数が多いな・・・・」
「これだけを相手にするのは、骨が折れるぜ・・・・」

 使者としての実力は佳幸たちのほうが上なのだが、五対大勢というのは、やはり苦戦を強いられる。

「何弱音を吐いているんだよ!」

 その言葉と共に、人型形態の精霊が四体この場に現れ、ムーブランたちに加勢する。

 コーロボンブ、グルスイーグ、ユニアース、アイアールの四体だ。

「連絡聞いて、駆けつけたぞ」

 佳幸たちが後ろを向くと、稲村塁、桐生氷狩、土井優馬、金田拓実の四人がいた。

 彼らは皆、佳幸たちの呼びかけで集まったのである。

「あいつらには催眠によって心がない状態だ」
「使者の力の源である心がなければ、恐いものはないだろう?」

 彼らは励ますように笑顔を見せる。

「・・・・そうですね!」

 それになにより、九人全員集まった。それだけで、負ける気などしなかった。

「一気に決めよう!」

 九体の精霊は揃って並び、必殺技の構えに入る。

「炎龍斬り!」
「スタークロッド!」

 まずムーブランとフラリーファが、剣と茎のような杖を振るう。

「ハイドロスプラッシュ!」
「フリージングスノウズ!」
「ゴールデンアロー!」

 続いてシャーグイン、グルスイーグ、アイアールが水、凍気、黄金の矢を放つ。

「嵐鷲滑空拳!」
「ギャロップキック!」
「流星暗裂弾!」

 最後にワイステイン、ユニアース、ウェンドランが拳と蹴りを叩き込んだ。

 必殺技を一斉に受け、相手の精霊はすべて封印されたのだった。

「これでひとまず安心できますね」
「後はあの人次第ってことか・・・・」

 佳幸たちは、とりあえず胸を撫で下ろすのであった。





次回、特別編クライマックス!
ハルはどんな行動を起こすのか?
さらに、リズンが本気を出す!?
そして、本編に先駆けダイはあのロボットを登場させる!?



次回見てくれたらうれしいです