Re: 新世界への神話 ( No.97 )
日時: 2011/04/08 18:55
名前: RIDE

どうも。
まずは、レス返しからいきます。

大魔王さん

>どうも、大魔王です!!
>早いですが、お気になさらず
>それでは、感想です

いつもありがとうございます!

>雷矢敗北ですか••••

正確には彼はまだ負けたというわけではありません。
彼が負けたと認めるのは、今回です。

>雷矢の強さも凄かった
>けれど、仲間との絆•信頼•友情の前では憎しみは散る•••••という事なんですかね?

一人よりも二人、二人よりも三人のほうが良いと昔から言いますしね。
まあ、ただ数が揃っていれば良いというわけではありませんし、雷矢を倒せた要因はそこにありますよ。

>まぁ、とどめを差したのはエイジでしたが良かったと思います

そうですか。そう言ってもらえると安心しました。
エイジ「いや、熱くなりすぎちゃってさ・・・・」

>けれど、十四の精霊の力を喰らってもまだ戦える(?)のですか•••••
>ほんと、彼の憎しみはどれ程深く強く苦しいのでしょうか?

今までの人生の中で彼を突き動かしてきたものですから。

>そして、最後に登場したある人物とは!?

簡単に予想できたと思いますが、今回で明らかとなります。

>続きが気になります
>更新頑張ってください♪

そう言ってもらえると嬉しいです。
大魔王さんも小説頑張ってください!


氷結アイスブリザードさん

今回も感想ありがとうございます!

>みんなのコンビネーションや連携で強力な戦闘力も持つ雷矢と戦ってますね

彼らの連結力は並じゃありません。
まあ、ハヤテは少し遅れているところはありますが、一ヶ月ほどの付き合いしかないので仕方ありません。

>もし一人一人で戦っていたらやられてましたね

一対一では、雷矢のほうに大きく分がありから。

>幻摩雷光の時も仲間同士の連携がとれてなければアイシングファングもきまりませんでしたし
>氷狩いい活躍してます^^

氷狩「見せ場がサポートとはいえ、喜んで頂いて嬉しいです。」

>さすがの雷矢も4対の精霊の融合攻撃にはやられましたね
>やはり仲間との絆は強いです。

彼らは励ましあって、心の力を高めていきます。
そのため、絆はエイジたちの最大の武器となっているのです。

>しかしそれでも戦おうとする雷矢。ハヤテの兄だけあってタフはやはりすさまじい

ええ。今までハヤテよりも波乱万丈な人生を送っていたのですから。
そのために憎しみも強いです。

>最後に現れた人はいったい?
>更新がんばってください

いよいよ明らかになる最後の人物。果たして・・・・

お二方、感想ありがとうございます!


それでは、第24話後半、そしてこのスレでの最後の話です。


 2
 この場に女の声が響いてきたかと思うと、誰かが雷矢のもとへ駆け寄ってきた。

「マリアさん?何故ここに・・・・」

 そう。この場に現れたのはとらわれていたマリアであった。

 なぜここに、と首を傾げるハヤテの肩を、後ろから塁が叩いた。彼がマリアを助け、ここまで連れてきたのだと理解した。

「決着は着きました。もう戦う必要はありません」

 マリアは自分の膝を枕にして雷矢を介抱する。

「だから、もうこんな戦いはやめてください・・・・」

 とても悲しそうな表情で訴えるマリア。その姿を見て、雷矢の刺々しい憎しみも落ち着いてくる。

「何故、俺を助ける?」

 雷矢にはわからなかった。

「三千院家側のおまえたちにとっては、俺は敵でしかない・・・・」

 この問いに対し、マリアはこう答えた。

「あなたの憎しみの陰に、助けて欲しいという思いを感じたような気がしたんです。その時、私たちは分かり合える。そう思いましたから・・・・」

 そして、彼女は満面の笑みを浮かべた。

 それを見た雷矢は、胸の奥から暖かいものがこみ上がってきた。マリアの優しさ、自愛
というものが胸に込み上げてくる。

 こんなものを、雷矢は生きていた中で感じたことはなかった。

 頬を伝う何かに気付かないほど、彼は感動していた。

「泣いて・・・・いるのですか?」

 マリアに言われ、自分が涙を流していることに始めて気付いた。

「涙・・・・?」

 もう泣かないと決めていたのに、何故・・・・?

 自分でも疑問に思う雷矢。ふとマリアに目を戻すと、彼女はまた自分に向けて微笑んだ。

 彼女を前にして、涙を流したことはもうどうでもよくなっていた。彼はただ、涙を触った
手を大事そうに握り締めた。

 その光景に、エイジたちはホッとしていた。マリアが飛び出したときはどうなるかと冷や
冷やしたが、何事もなく、むしろ自分たちではできなかった雷矢の心を動かしたことに感心
していた。

「まさか、メイドさんの笑顔ひとつで解決なんてな・・・・」

 優馬は肩をすくめた。

「けどあれが、本来僕たちがすべきことなんですけどね・・・・」
「こんな騒ぎを起こしたあの男に対して、俺たちもつい力づくなやり方になってしまいましたしね」

 伝助、氷狩が続けて言う。精霊の使者としての使命を考えれば、本来はマリアのような解決方法が望ましい。

 だが、窃盗、果ては殺人まで犯し、憎しみを募らせる雷矢に戦うしか方法がないと思い込んでいたのだ。

「ま、あのメイドさんの笑顔を前にしたら、誰も縮こまるって・・・・」

 先ほど、マリアが牢屋から脱出した時のことを思い出し、塁は苦笑する。

「あら・・・・」

 それが聞こえたのか、マリアは塁に顔を向ける。

「どういう意味ですか?」

 そして、彼に向けて笑顔を見せた。

 それは雷矢に対しての無垢な笑みと同様だった。同様であるのだが、何故か恐ろしいプレッシャーを放っているような気がして、塁だけでなくエイジたちも身を強張らせてしまう。

 彼女には、逆らわないほうがよい。

 このとき彼らは、そう固く誓ったのだった。




「俺の・・・・負けだ」

 雷矢は柔和な表情を見せた。

「俺はおまえたちに、そしてこのメイドに完敗した」
「そういうことだ。思い知ったか」

 笑って威張る塁に、エイジは呆れてため息をついた。

「・・・・塁さんは何もしてないっスよ」
「まったくですね」

 伝助は思い切りよく塁の頭を叩いた。

「痛・・・・あ、伝さん!生きていたんスね!」

 喜びを露にする塁だが、伝助は顔を詰め寄り、容赦なく塁を責めた。

「人が死ぬかもしれない戦いをしていた時に、君は何をやっていたんですか?」
「え、ええーっと・・・・」

 詰め寄られて、塁の視線が泳いでしまう。

「お、おれだって陰鬱の使者を倒したし、あのメイドさんだって・・・・」
「その間、グルグルと迷っておられたようですけど?」

 にこやかな表情で釘を刺さすマリア。また、どこか黒いものを浮かばせていた。

 それにより塁は反論できなくなって萎んでしまう。エイジたちはその様子を見て笑った。

「ふっ・・・・」

 それにつられてか、雷矢も笑顔を見せた。温かみのある笑顔を。

「おまえたちのような者が、三千院家についているとは信じられんな・・・・」
「一体、三千院家にどんな恨みを持っていたんだ?」

 優馬の問いに、雷矢は答えてくれた。

「俺が飛ばされた開発区は、三千院家が主導となって開拓していた。だが奴らは、三千院帝は先行きが不安だということでそれを打ち切った。そこに住む者たちに何の補償もしないままに」

 言葉の端々に怒りを込める雷矢。

「そこはスラムとなり、力が支配するようになった。人も変わった。だから、三千院家が許せなかった。だが・・・・」

 そこで雷矢は自嘲するような表情を見せた。

「おまえたちとぶつかり、負けたことで、そんなことはどうでもよくなってしまった。これからどうするか・・・・」
「まず、両親をはじめとしてあなたが殺めた人々に対して罪を清算しなくてはなりません」

 伝助は教えを説くように口を開く。

「それから後は、一緒に考え・・・・」

 だがすべてを言い終わる前に、突如として地面が大きく揺れ出した。

 谷底の岩崖が崩れ始め、岩石が次々と落下していく。

「な、なんだ!?地震か?」
「このままじゃ全員生き埋めになってしまう。なんとかここから出ないと・・・・」
「ええ!あなたも早く・・・・」

 マリアは雷矢を起こして連れて行こうとしたが、その雷矢はマリアをエイジたちのほうへ突き飛ばした。

「キャッ!な、なにを・・・・」

 マリアだけでなくエイジたちも呆然とする中、雷矢はハヤテに向かってこう言った。

「ハヤテ。おまえも俺に劣らず苦労してきたんだよな。そんな弟に手を上げようとした兄を許してくれ・・・・」
「ま、まさか・・・・」

 まるで別れの挨拶のような言葉に、ハヤテたちは動揺してしまう。

 そこで雷矢とハヤテたちの間に巨大な岩石が割って入り、雷矢の姿を見えなくした。

「兄さーん!」
「雷矢さーん!」

 ハヤテとマリアの叫びは、轟音によってかき消されてしまった。









 雷矢、そしてハヤテたちの運命は・・・・?