Re: 新世界への神話 ( No.75 )
日時: 2010/09/23 19:30
名前: RIDE

更新します。


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「土井さんもついていってくれ。医者がいるならいざって言う時に応急処置ができるし、ユニアースがいれば迷うことなく先に入っていったあいつらに会えるだろうからな」

 伝助の容態を一目見てわかったのか、最適な同伴者を連れて行くことにした。

 伝助は見破られたのかとダイに視線で問い掛けた。それに気付いたのかダイは全員に向けてこう説明した。

「今の風間先生は、誰にも曲げられない意志をもっている」

 確かに、例え誰にどう言われようが、自分は戦う。その気持ちを察して自分を名指ししたのだろう。

 そこに、彼の心情がどのようなものかは知らないが

「他の奴らは悪いが、もう少しここで待機してくれ」

 それを聞いて達郎は不満の声を上げるが、ジェットが警告のように刀の鍔を鳴らすと、それだけでおとなしくなった。

「では皆、行ってきますね」
「俺たちに任せて、安心してそこで待っていてくれ」

 優馬と彼から事情を聞き、経緯を理解した伝助は迷路の中へと入ろうとする。

「伝助、よろしいのですか?」

 そんな時、エーリッヒが呼びとめた。

「貴方の魂は極力消耗しています。途中で出会った魔物程度ならともかく、これからの戦いでは例えかすり傷でも負うことは許されません。血と共に流れている消耗しきった魂が外に出て、あなたの心は死ぬことになるのですから」

 しかし、その忠告を受け入れた上で伝助は進む気であった。

「わかっています。ですが、僕は行きたいんです。僕にできることをやるだけですし」
「わかりました」

 エーリッヒはそれから何も言わず、佳幸たちと一緒に伝助と優馬を見送った。