Re: 新世界への神話 ( No.68 )
日時: 2010/08/25 19:30
名前: RIDE

久しぶりの更新です。
約一カ月ぶりのスタートは、第21話からです。



第21話 修復リングと黒炎の恐怖


 1
 修復されたライガリングをまじまじと見ている塁。

「しかし、誰がこのリングをここまで運んで来たんだ?」

 そんな疑問を抱かずにはいられずにいた。

「まさか本当に、伝さんの魂によるものだとは思えないけど・・・・」

 ワイステインが代わりに運んで来たのかとも思ったが、それなら姿を現すはずである。

 一体誰が、と思っていると、ダイが歩き出して、空を掴んであげた。

「いい加減、姿を見せたらどうだ」

 すると、ダイの掴む先に、金髪の少年が現れた。

「なんだ、こいつは?」

 全員、ダイから放された少年に注目する。

「僕はミハエル。ライガリングを持って来たんだ」
「おまえが?」

 塁はミハエルとライガリングを交互に見やった。

「うん。伝助って人が遅れてくるから、リングだけでも運んできてって頼まれたんだ」
「なに・・・・?」




 伝助は皆のもとへと急いでいた。イーグルリングとライガリングは既にエーリッヒの手に
よって完全に修復されていた。

「この分だと間に合いそうですね。ところで・・・・」

 伝助は振り返った。後ろでは、何故かエーリッヒとミハエルが後を追っていた。

「なんでついて来るんですか?」
「そりゃ心配だもん。今日目覚めたばかりなんだから」

 正直これから向かうところのことを考えればあんまり連れて行きたくない気もするのだが、ミハエルも、口を開いてはいないがエーリッヒもその気であろうことから、伝助は止めることはしなかった。

 そんな彼らの前に、突如として立ち塞がるものたちが現れた。

 それは象程の大きい体で、伝助たちを見つけると、唸り声を上げて威嚇しだす。

「魔物・・・・ですね」

 魔物。異形の動物であるこの生き物が存在することは精霊界では珍しくはなかった。ただ
し、それは一年前までの話である。

「何故今になって魔物が・・・・」

 予想外の事態に、わずかだがさすがにエーリッヒも動揺する。

 魔物たちは、伝助たちを足止めさせている。それを見て、伝助はミハエルたちの方を向く。

「お二人にお願いしますが、先に行ってこれを僕の仲間に渡してくれませんか?」

 そう言って、塁のライガリングを差し出した。

「ミハエル、先に行って渡してきなさい。私は伝助と共にいますから」

 エーリッヒがそう言ったので、ミハエルが一人で先を進むこととなった。

 ライガリングを受け取り、ミハエルは前に進みだす。彼を狙おうとした魔物を、伝助のワイステインが打ち倒す。

 始まった戦いを背にして、ミハエルは先へと急いだ。