Re: 新世界への神話 ( No.50 )
日時: 2010/02/28 21:18
名前: RIDE

更新します。
今回から第18話です。


  第18話 雷矢再び

 1
「死ねっ!」

 ライオーガはハヤテ目掛けて飛び降りてきた。そのまま膝蹴りをハヤテにお見舞いしようとしたが、シルフィードが前に出て身替りになる。

「兄さん、何故ここに!?」

 ハヤテは自分たちのもとに降りてきた雷矢に尋ねた。

「あの時言ったはずだ。話すことなど、何もないと!」

 ライオーガは、必殺技の構えに入る。

「電光石火!」

 電気を纏った体当たりに狙われるシルフィード。その間に、人型形態のワイステインが割
って入り、風の防御壁を起こすが、ライオーガはそれを易々と突き抜け、ワイステインは電光石火を受けてしまった。

「ああっ!」

 ワイステインが受けたダメージの大きさがリングにも反映されたようで、伝助のイーグルリングが破壊されてしまう。圧倒的な攻撃力に、初めて雷矢を見る八闘士の面々は呆然としてしまう。

「邪魔が入ったが、今度こそとどめを刺す」

 ライオーガは拳をシルフィードに叩き込もうとする。だが、それを制止する者がいた。

「ちょっと待ちなよ」

 一樹とガイアースだった。ガイアースは無傷の左手でライオーガの腕を掴んでいた。

「今は僕と土井さんとの試合をやっているんだ。突然やってきて、水を差して欲しくないんだけど」

 雷矢はそれに答えなかった。ライオーガはうるさいものを追い払うかのように腕を払い、瞬時にガイアースは距離を取った。

「手当たり次第ってこと?」

 一樹は段々と腹が立ってきた。

「なら、このガイアースが・・・・」

 だが、そのガイアースは攻撃を受けたようで、ダメージによって通常形態となってしまった。

「そ、そんあ・・・・避けたつもりが・・・・」

 完全に見切れなかったことに、ショックを受ける一樹。

 次にライオーガに立ち向かったのは、ギルバートとブレズオンであった。

「あなたのその行動、紳士として見ていて目が痛いデース」

 紳士に見えるのはスーツ姿だけだというのに、ギルバートはフッフーンと鼻を鳴らしながら胸を張っている。

「この私が成敗してあげまショウ!」

 ブレズオンも、まだ解放形態だが炎を高く吹き上げていた。

「あなたは地獄からやってきたようデスが、再び送り返してあげまショウ!炎地獄ヘト!」
「地獄へ送り返す、だと・・・・」

 その言葉は、雷矢の怒りに触れたようだ。

「その地獄がどういうものか、貴様に教えてやる!」

 ライオーガは、ブレズオンに向けて拳を突き出すと、その拳から光が発射された。



 目を瞬いたギルバート。そんな彼の体に、雷が落ちてきた。

「ノオオォォォ―――ッ!」

 全身に何万ボルトの電流が走り、ギルバートは絶叫する。

 再び落雷がギルバートの体へと吸い込まれる。しかも、電圧は先程のものよりも上がって
いる。

 何とか逃げ出したいギルバートだが、足が痺れて動けないため、ここから移動することが出来ない。

 三発目。今度は両腕が麻痺し、完全に身動きが取れなくなってしまう。そこへ四発目、五発目と落ちる度に電圧が増していく雷を受け続けるギルバートは、内臓が膨れ上がるような感覚に見舞われてしまう。

 そしてついに、とどめの雷がギルバートを襲った。百万ボルトもの高電圧を受け、ギルバートの体ははちきれ、内臓がそこらに飛び散っていった。

「ギャアアアアァァァァ―――――ッ!!」

 壮絶な痛みに悶えるギルバート。うっすらと目を開けると、鏡でもあるのか、今の自分がもう一人、すぐ目の前にいた。

 もう一人の彼は、ギルバートの方を向くと、彼に対して気味の悪い笑顔を送った。

 それを見たギルバートは、声にならない叫びを上げた。