Re: 新世界への神話 ( No.37 )
日時: 2010/01/12 21:30
名前: RIDE

更新します。


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 そして、大会当日。

 世界中から集まってきたのではないかと疑うくらい、三千院家の敷地内に建てられた闘技場にたくさんの人だかりができていた。

 闘技場の収容人数は十万人と巨大なものであるが、それでも入場できなかった者が存在し、そんな人たちはせめて興奮だけでも味わおうと、闘技場にひしめいていた。

「いやあ、これはおもしろそうやなあ」

 特等席に招待された咲夜と伊澄は、待ち切れないぐらいワクワクしている。

「そうね・・・・あら?」

 大きな音とともにドームが閉じられていき、明かりが灯されていく。それと同時に海上に設置されたクリスタルボードもそれぞれ点きはじめた。

[みなさま、本日は三千院の闘技場にようこそいらっしゃいました]

 場内にアナウンスが響き渡り、観客は静まった。

[戦いをはじめる前にいくつか説明します]

 クリスタルボードに、十六人の組み合わせによるトーナメント表が表示される。

[戦いはトーナメント方式ですすめていきます。ルールは無制限一本勝負、戦闘不能とみなされれば負けとなり、最後まで勝ち残った者には最高位の証である黄金のリングと勾玉が与えられます]

 上階のさらに上に位置している祭壇にスポットライトが注がれる。祭壇の上には黄金のリングと翼闘士の勾玉が置かれていた。

[それでは、本大会の創始者、三千院ナギ嬢が皆様にご挨拶を申し上げます]

 祭壇とは反対側の上段。そこに設置された豪華な椅子に座っていたナギが立ち上がった。

「この戦いは思いの強さが勝敗を決める。それゆえ私はこの戦いをスピリアルウォーズと名付けた」

 観客たちはゴクリと喉を鳴らす。

「史上初のスピリアルウォーズの勝利者が誰となるのか、それを今・・・・」

 ナギが手をかざすと同時に、天から十六の流星が降ってきた。それらを、ある者たちが掴んでいた。

「流星の球にはそれぞれアルファベットが記されている。それが、トーナメントボードに自動的にインプットされ、対戦相手が決まる仕組みだ」

 その流星の球を掴んだのは、すでにスタンバイしている精霊の使者たちであった。



 トーナメント表は、左からアルファベット順で対戦者が並べられている。

 第一試合の組み合わせであるAとBの球を掴んだのは、エイジと虎鉄である。

「ふっ、初戦からこんな子供が相手とはな」

 タイガネルを伴っている虎鉄は余裕の表情でエイジに接する。

「まあ、この俺が相手なのだから、悪く思うなよ」

 そこで、試合開始のアナウンスが入る。

[第一試合、開始!]

 それと同時にタイガネルがウェンドランに向かってダッシュしていく。先制攻撃を仕掛けるつもりだ。

 タイガネルは思い切り殴りつけようとするが、逆にウェンドランのカウンターを喰らってしまった。

「なっ・・・・!」

 大きく吹っ飛ばされたタイガネルを虎鉄は信じられないとばかりに見た。

「虎鉄さんとか言ったか?こっちはあんたなんかの相手をしているわけにはいかねぇ。俺は今火のように燃えているからな」

 勝ち続けると誓ったエイジの闘志は、かなり熱く燃えていた。

「いくぜ!」