Re: 鬼狩りの一族ノ弐 ( No.10 ) |
- 日時: 2012/09/09 22:26
- 名前: 匿名
- 匿名と〜♪
「輝雪と〜♪」 「和也の」 「「「ラジオの一族ーー!!」
はっはっは♪輝雪死にかけ♪ 「はっはっは♪私死にかけ♪て、なるかーーーーーー!!!もうちょっと他にやりよう無かったの!?」 俺の頭で思いつく中で、あれが一番燃えるシチュエーションだし。 「何かこのまま話させると今回のネタバレになりそうなので、さっさと行きます」 「あの、えと、ルナです」
最初の感想はキーさんです♪ 「リンさん、ハヤテくん、桜ちゃん、来てくれてありがとう♪」 で、早速リンさんからと。 「う・・・早速厳しいわね」 「だが事実だ」 「・・・ふわぁ〜い」 適当な返事やなー。 「あと、あっちのハヤテさんはやけに厳しいですね」 「戦場では待ったなし。いつ殺されるかわからない。厳しいのは当然だ」 「でも、あそこでハヤテさんが間に入らなきゃユキ姉はもっと酷い怪我を・・・」 「それで助けたとしても、二人とも動けなくなったら意味無いさ」 「・・・はい」 「光の業、案外扱いが難しいわ。私が下手なだけかもしれないけど」 というか、どんなに強力な業でも、こっちの鬼には通じませんよ。そういう設定ですから。 「そうね〜。鬼は同じ闇でしか殺せないのよね」 反作用は考えて無かったな。でも、あの鬼は基本パンチキックの格闘技のみで、連続でなければ結構いけると思う。 「・・・適当な」 悪うございました! 「そして、何故俺?」 まあ、和也いたら勝てたけどね。 「「そうなの!?」」 ハヤテ囮に使って、攻撃の隙を狙いルナが獣召喚、無機物召喚で相手の動きを一瞬止めて、あと合成連撃・牙輪でフィニッシュ。 「「・・・・・・・・・」」 「あ〜、何だ。お疲れ?」 「何がよ!」 そういえば、お前光の屈折は? 「う!・・・あれ、発動までに少し時間がかかるのよ」 ちゃんと練習して来いよ・・・。 「匿名に言われた〜(泣)」 そこまで言うか! 「ハヤテさんの呪いは強力な能力のようですね。ハヤテさんはスピードもありますし、凄いです」 「生け捕りは出来ないか。強力だな。同時に危険でもあるな。反動も強いのか。まあ、そこは使用者の腕次第だな」 「最低限の依存ね〜。そんなのわかるかー!」 うわ!?逆ギレすんなよ! 「う〜」 「リンさんが笑ったな。怖いな」 「「何で平然としていられるの!?」」 「さあ?」 「「丸投げ!?」」 はっはっは。リンさん、コワイヨ。 「匿名が壊れた!?」 「輝雪、早く何とかして来い」 「私!?」 「ユキ姉〜(泣)」 「もう!わかったわよ!ルナもついて来なさい!」 「え?うわああああああぁぁぁぁぁぁ・・・」 「いったか。リクエストはリンさん、桜井、高島姉妹だな。 感想、ありがとうございました」
続いてはアオヅキさんです♪ 「治るの早いな。感想感謝する」 いやー、なんと!大鬼です! 「階級一つで随分違うのな」 そうだね。ゲームで表すなら鬼級が通常Mob。大鬼級が中ボス。鬼の王級がラスボス。鬼神級が隠しボスなのだ! 「・・・何故隠しボス?」 そっちの方がラスボスより強くね? 「俺は知らん」 光の業は使いたくてたまらなかったです♪使えるものは使いたいですよね♪ 「本当に使うとは思わなかった」 気にすんな♪ そして、もはや頑張るとかどうとかという状況じゃない。 「輝雪、死にかけてるしな」 まあ、頑張らなきゃどうにもならんけど。更新も頑張ります♪ 「感想、ありがとうございました」
「たっだいまー!」 「疲れました」 お疲れ。どうだった? 「何とか落ち着いてくれたわ」 良かった。では!続いては竜神さんです! 「ヒカルさん、鈴ちゃん、美波さん、来てくれてありがとうございます♪」 「ふむ。ヒカル争奪戦は起こらないようだな」 そうだね。少し残念。 「にしても、お兄ちゃんの鈍感は・・・」 何言ってるの?和也は鈍感じゃ無いよ? 「「・・・え?」」 訳ありでね。少し恋愛から身を引いてるのさ。ヒカルとどっちが厄介だろうね。 「「・・・・・・」」 「いつまで話してる?さっさとやるぞ」 今回は大鬼とのバトルですね。スピードを上げるって結構厄介ですよね〜。 「鈴ちゃんの方が凄いけどね。音速って・・・」 「連携は大事よね。ルナたちいなきゃ私はとっくに死んでるし」 光の業に関しては今更だけどね。ヒカル。美零もいるんだから諦めなって♪ 「ルナの作り出す動物はどれもこれも強力なんだが、大鬼にはあまり通用しないようだ」 まあ、階級一つでかなりの力の差が出ますね。今の輝雪たちは鬼の王級が出たらTHE ENDですね。 「そんなにか」 そんなに。 あと、この鬼、実はそこまででも無い。輝雪たちがまだ弱いってのもあるし、輝雪の精神が不安定だったてのもあるし。 「「そうなの!?」」 そうなの。和也がいれば勝てたってのもさっき言ったろ? 「「・・・・・・・・・(ガーン)」」 「ヒカル。まあ、たしかにこのままいけば、輝雪は死ぬな」 だが、そうはならないのだよ♪本編みればわかるけどね♪ 「?」 輝雪も本編で気づくよ。いろいろ。そして美波さんの言うとおり、鬼の王級が出たら死ぬ! 「断言!?」 事実だし。 「ユキ姉。流石に勝てませんて」 竜神さん。もう一つバトル小説で強くなる方法論はあります。 「「「?」」」 それは・・・“愛の力”だ! 「「「・・・・・」」」シラー え?何これ?何なのこの空気? 「いや、だって」 ルナが否定するなーーーーーーーーー!!!毎日頭の中バラ色のくせに!!! 「ちょーーーー!?////」 「なるほど。確かに無いとは言い切れない」 「ユキ姉まで!?////」 「????」 和也は何故わからない!? ・・・まあ、いいや。というか、ハヤテ、随分惨いやられ方しますね。そっちのハヤテー。ファイトー。あと、鈴ちゃん?こっちの鬼は基本あいつらと同じ闇使わなきゃ倒せな 「こっちの闇払いの宝珠であっちの魔気を浄化できたし、案外倒せるんじゃ無いか?」 !!! まあ、だったら多分鈴でも倒せるよ。卍解無しで。多分、相性がいいと思うし。 「鈴ちゃん、音速で動けるからね」 リクエストは・・・美零、静香さん、ヒカルで!竜神さん本人も良かったらどうぞ♪ 「感想ありがとう♪」
続いては・・・デスさん!?!?!?!?!? 「初めての感想ね。ありがとう♪」 「あちらのハヤテさんとナギさんもいますね。ありがとうございます♪」 ありがとうございますーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!! 「どんだけ興奮してんだ」 いや、だって嬉しいじゃん♪ 「確かにね♪」 「そうですね♪」 「同意だ」 だよね!だよね! ですがデスさん。一つだけ。生意気かと思いますが、感想というのは、自分の作品に感想してもらったから書くのではなく、作品が面白いから書くものだと思います。なので、言い方はきついですが、感想してくれたお返し、というのであれば無理して書かなくても大丈夫です。 「ちょっと。言い方酷くない?」 これだけは譲れん。たとえ嫌われようとな。 ですが、『面白い』と言っていただけるのはとてもありがたいです♪そう言っていただけるとこちらもやる気が普段以上出てきます!これからも頑張ります! 「設定がしっかりしてるって。良かったじゃない♪」 ありがとうございます!これからも設定が矛盾しないように頑張ります! 「バトルシーンがわかりやすいだと」 特に力入れて書いてます!デスさんのような先輩に言われると光栄の極みです! 「更新スピードが早いって言ってもらいました♪」 周二回、できるなら日、水の更新を心がけてます!更新はいつも真夜中なので、月、木当たりにチェックしていただければ大抵あると思います!良かったらどうぞ! こっちのハヤテも今回から一気にパワーアップ!これからの活躍に期待しちゃってください! 「ナギちゃん♪カレーは匿名経由でそちらの感想に持って行ってると思うので良かったら食べてね♪」 そしてデスさん!俺もこれからの書かせていただきます!応援ありがとうございます!
よし!元気百倍! 「私はどうなるのかしら?」 いろいろ起こる。 「・・・心配だわ」 「あはは・・・」 「おーい。やるぞ」 おー!せーの! 「「「「スタート!!!」」」」
ーーーーーーーーーー 第三十六話・流れ星に願いを込める 〜白皇〜 ールナー 私にとっては初めての大鬼戦。だからこそ全力を出さなきゃいけないのに、私は舐めていたのかもしれない。いや、実際舐めていた。 きっと私は、頭のどこかで自分が安全圏にいると思っていたのかもしれない。 私は後ろで援護してるだけ。ユキ姉が何とかしてくれる。ユキ姉はハヤテさんが助けてくれる。鬼の攻撃が来てもソルが代わってくれる。 そのことに気づいた時、自分に対してもの凄い嫌悪感を覚えた。
私は他の皆を利用している。
そう思った時、いや、思い知らされた時、ユキ姉は鬼の攻撃をくらった。とっさに助けようとしても私の反応は一瞬遅れてしまう。鬼の能力はスピードを上げる。つまり、私の一瞬の遅れは、より濃く、より決定的に闘いに響いてしまう。ハヤテさんがいなければユキ姉は死んでいた。 私はとっさに助けようとする。だけど、それは鬼に阻まれる。ソルが出てくる暇もない。私は・・・無力だ。 ユキ姉が鬼に投げられる。落ちて来たら殺される。動いて、動いてよ私の体!なのに全然動かない。 そこからはまるで時間軸がズレてるかのように感じた。全てがゆっくりと動く。 普通に息をしている。冷静に止血している。涙が出ない。声も出ない。心臓も普段通り動いている。ユキ姉が死にそうな状況なのに自分が平然としていることに気づき死にたくなった。 でも、 この気持ちだけが、この思いだけは信じたい。どれだけ自分がひどい人間かわかっているけれど、どれだけ自分が冷酷な人間かわかっているけれど、これだけは信じたい。本当の私の気持ちだと。 誰か、ユキ姉を助けて! その瞬間、赤い閃光が走った。
ー輝雪ー 結局、最後まで不安は拭えなかった。ハヤテくんとソルナが心配してくれたのに。 私はこの時、どこまでも孤独だと思った。私は、結局のところ誰も信じていないのだ。一人でいたいのにいられない。だから仮面を付けて人に近づく。誰にも自分を見せない。誰のこともわかろうとしない。もはや、本来の自分がどんな性格かさえわからない。どこまで滑稽なのだろう。 私は、お兄ちゃんがいない時点で勝負を捨てていたのだと思う。 お兄ちゃんが昔言っていた。戦いに勝つには力だけでなく、意志の力も必要なのだと。 だとしたら、私はもうダメだ。 なぜなら、私には意志というものが無いから。全てが作り物だから。 今まで生き残れたのは、強いお兄ちゃんと、自分を頼ってくれるソルナがいたからだ。足は引っ張れない。無様な姿を晒してはいけない。それが私の最後の意地だった。 だけど、もう終わってしまった。私は数秒後に殺される。この世から消える。 ハヤテくんの言葉が脳内でリフレインされる。 助けを呼びたい。 私はその衝動を必死で抑えた。なぜなら、最後まで依存する自分が嫌だったから。そして、ここでハヤテくんに助けを求めたら自分の死がさらなる重荷となってしまうから。 何も言わず、心を閉ざし、私は最後の瞬間を迎える。
さよなら、みんな。
赤い閃光が見えた。
ーハヤテー 悔しかった。目の前で、泣いている女の子がいるのに、自分は動けなかった。皆の日常を守るって決めたのに、動けなかった。 僕は弱い。 わかっていたのにわかっていなかった。自分なら何とかできるって思ってた。和也と輝雪に認められた時、凄く嬉しかった。
全ては幻想だった。
結局僕はただの学生だったのだ。人より優れた身体能力を持っているからなんだ。今までの人生、鬼と戦い毎日のように命の駆け引きを行ってきた鬼狩りの一族に比べれば、そんなの無意味だ。 きっと僕は平和ボケしていた。 今の生活は好きだ。恵まれてると思う。けれど、危機というものから離れたせいか、今、自分がおかれている状況を理解していなかった。 いつでも死ねるんだ。 たった一つ、何かを間違えれば誰かが死ぬし、自分も殺される。 種族というのは、他の種族の死で生きている。 今回も同じ。人は生きるために鬼を殺す。鬼も何かを成し得るために人を殺す。 だったら、僕も覚悟しなければならない。 鬼を殺し、皆を守る。 何かを守るというのは、他のものを切り捨てるということ。 ・・・守りたい。 「・・・・・めろ」 ・・・助けたい。 「・・・・やめろ」 ・・・死なせない! 「やめろぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」 自分の視界が黒で塗りつぶされた。
ー通常ー 〜?〜 「ここは・・・どこ?」
ハヤテは不思議な場所にいた。 どこまでも続き、どこまでも黒。自分がそこにいるという確信さえ持てない。立っているかどうかもわからない。 ここを一言で表すなら“無”。 ハヤテは状況を飲み込めずにいた。
「どうして?さっきまで白皇にいたのに?」
白皇。鬼狩りをしていたところ。
「!!輝雪!・・・いない?今、どうなってりんだ?」
ハヤテは焦る。輝雪が死ぬ間際の瞬間を見、何時の間にかここにいた。
「(あの後どうなった?あれからどれだけ経った?ここはいったいどこだ?)」
ハヤテの頭の中で次々と疑問が生まれる。その時だった。
〈大丈夫。天の時間は固定してるから〉
「!!?」
頭に響くような声。ハヤテはすぐに周りを見た。 そこには、不思議な少女がいた。 髪は宝石のように輝く銀色。足まで届くか、というくらい長く、それをポニーテールにしてまとめている。目は大きく、ダイアモンドのような輝きを灯していた。服装は白のワンピース。肌は透けるように白く、顔は笑顔を常に振りまいている。体格はナギに近い。 印象で言えば、美人よりも可愛いという言葉が似合っている。だが、そんな印象とは裏腹にどこか大人っぽい雰囲気を醸し出していた。
〈天。あなたたちの世界の事を指すんでしょ?〉
「え?ああ、はい」
ハヤテは先ほどまで戦闘の途中だったので、なかなか思考の切り替えができずにいる。 だが、それを無視して少女は進める。
〈ここ、どこかわかる?〉
「・・・・・・」
ハヤテは横に首を振る。
〈ま、そうだよね〉
クスクス 少女は何が面白いのか少し笑う。ハヤテは呆気にとられる。
「あの。ここはどこなんですか?あなたは・・・誰なんですか?」
〈ここは、生と死を繋ぐ橋〉
「え?」
ハヤテは言葉の意味を理解できずにいる。
〈そうね。あなたたちの言葉で言えば“輪廻”、と言うわね〉
輪廻。 『俺たちの家系は天国は俺たちの暮らす場所であり、その逆の世界であれば地獄であり、死んだ者は輪廻にいくと考えている』 と、和也は言っていた事をハヤテは思い出した。
「じゃあ、ここは死んだ者の世界?」
〈そうとも言える。でも、実際はそうじゃない〉
「?」
〈ここは、魂の世界。死んだ者の魂を回収し、浄化し、また女の人の体の中にいれる。だけど、ここにくるのは死者だけではない。あなたのような存在も来る〉
「僕?」
〈あなたはまだ生きている。つまりはそういう事。魂の保管庫。生者が酷い怪我を負った時などにを一時的に回収、保管。体が治ってきたらまた魂を体にいれる。他にもいろいろあるけど、とりあえずは魂のやり取りがある世界と考えて〉
「は、はい」
ハヤテの頭の処理能力が限界に近づいていた。
〈私の名前は、そうね〜・・・ソウ。そう呼んで〉
深い意味は無いけどね。と笑いながら付け足す。ソウはハヤテの前まで移動し顔を覗き込むような体制で言った。
〈あの子を、助けたい?〉
「え?」
急な話題転換に一瞬頭がついていけなくなるが、すぐに冷静になる。 あの子。それは輝雪を指していると予想できる。助けたいはそのままの意味。
「・・・はい」
〈そっか〉
ソウは微笑み、少し距離をとる。さらに言葉を紡ぐ。
〈じつわね。あなたをここに呼んだのは渡すものがあるからなの〉
「渡すもの?」
〈うん〉
「で、でも。僕、ここに初めて来たし、何かをした覚えも無いし」
〈・・・私ね。ある人と仲良くなったの〉
「?」
〈その人はとても面白くて、優しくて、初めて見る魂だったわ。そんな時ね。その人が言ったの。『あの子は、今どうしてるんだろう?』って。その時の顔は酷く悲しそうで・・・〉
「・・・・・・・・」
ハヤテはその人物に心当たりがあった。
〈私わね。ある秘宝を使ってその人の願いを叶えたわ。ある人を過去に飛ばして、ある人と対面させて、娘さんの方も見せてあげた。凄く満足そうだったわ。 ええも、数日後にまた悩んでるところを見たわ。何でか聞いたら『あの人にお返しをしたいの』て言って。一生懸命考えてた。私は迷ったの。協力するべきかどうか。だから私は、“観察”をした。綾崎ハヤテくん〉
「・・・・・・・・」
ハヤテは黙って話に集中する。
〈そして私は決めた。この人にならたくせる、て。だからあなたにある物をプレゼントしまーす♪〉
「え?あ、はい」
いきなりのテンションの違いにビックリする。
〈はい、これ〉
「これは?」
ソウの掌に乗っているのは、とても暖かな光を放つ物だった。
〈これは秘宝、“星の力”の一部。所有者の望みを叶える道具。本当はもっと大きくて、少し思うだけでなんでも叶うものだけど、これはその人の“心の底からの強い願い”が必要なの。でも、あなたならきっと・・・〉
その先の言葉は無かった。ソウは光をハヤテの腹に当てる。光は吸い込まれるようにハヤテの中に入って行った。
「え!?ちょ、これ大丈夫何ですか!?」
〈そんな慌てなくても大丈夫よ♪〉
そして、ソウは後ろを向く。
〈そろそろお別れ〉
「え?ソウ・・さん?」
〈いつまでもここには残っていられない。今回はそれを渡すのが用事だったわけだし。だから、あなたはあなたの生きる世界でやるべき事をやらなきゃ〉
「ソウさん・・・ありがとうございます」
ハヤテは頭を下げる。
〈それじゃあ、帰すわよ〉
「はい」
〈星の力は貸すだけ。あなたが死んだら返してね。・・・なるべく遅くに返してね〉
その言葉には長生きしろ、という意味が含まれてることにハヤテは気づく。
「はい!」
〈バイバイ〉
ハヤテの体は光に包まれて消えた。 その時、近くから人が現れる。
「ありがとね、ソウちゃん♪」
〈我ながら、甘くなったものね〉
「ええ〜?ソウちゃんは元から優しいよ♪」
〈あなたの方が百倍優しいわよ。ゆっきゅん〉
「そうかな〜?」
〈そうよ。・・・もういいわね〉
「・・・うん」
〈後は見守りましょう。あの子達の運命を〉
〜白皇〜 「!」
ハヤテの意識が覚醒する。だが、体は動かず、輝雪の落下も、鬼の攻撃も止まっている。
「(たしか、時間を止めてるって)」
ハヤテは星の力を思い出した。
「(心の底からの強い願い。・・・決まってる。守りたいんだ。輝雪を、皆を!いつ、どこで、どんな状況でも!誰よりも早く、何よりも早く駆けつけて!)」
ハヤテの右目に赤い光が灯る。空間の時間も動き始める。
「(文字通り)」
ハヤテの体が風を纏う。
「(ハヤテのごとく!!!)」
赤い光が線を引く。
ー輝雪ー 一瞬、何が起こったかわからなかった。 私の視界から鬼が消え、途轍もない衝撃、音、光、他にもいろいろな事が一度に起こり、私は混乱した。直後に、そんないろいろな事から遠ざかる感覚があった。 『ああ、これが死ぬ、てことなのかな』とも思ったけど、どうやら違うらしい。 匂いがあった。 次に太ももと肩あたりに触られてる感触があった。 そして・・・風が吹いていた。 目を開けると、そこには人がいた。見上げてることから、自分はこの人に持ち上げられてることに気づいた。 月明かりがその人の顔を照らし始める。そして、
「ハヤテ・・くん?」
「大丈夫ですか?輝雪」
その瞬間、私の中で何かが溢れた。
「・・・うぐ・・え・・・えぐ・・・・う・・」
「え!?き、輝雪!?」
「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!」
こんなに泣いたのはいつぶりだろう。ずっと、明るい自分を演じてたから。 私は、ハヤテくんの胸の中で泣き続けた。ハヤテくんも、私をそっと抱きしめてくれた。 涙の一粒一粒が私の心の中にあった鎖をほどいていく気がした。 私の心の中に新たな感情が生まれたと感じた。
私は・・・ハヤテくんの事が好き。
それだけで、私の心は少しだけど、救われた気がした。 多分、私はハヤテくんと顔を合わせたら恥ずかしくて何もできなくなるだろう。だから、今はまだ、“仮面”に頼らなければならない。 でもいつか、本当の自分でハヤテくんと話せるようになりたい。 今は、この気持ちはそっとしまっておこう。今話しても、ハヤテくんを動揺させるだけだから。だから、今はこの距離感を保とう。 ・・・ありがとう。ハヤテくん。
ーーーーーーーーーー 輝雪、ハヤテに落ちるの巻 「落ちましたー♪」 「ユキ姉、自然体ですね」 「放っとけ。必死で押さえ込んでんだ」 「まあ、そうね」 次回は、ハヤテが置かれた状況などを説明する回となります。 「楽しみにしてね♪・・・あまり楽しくないかもだけど」 おい! 「まあ、説明する回ですし。しょうがないかと」 「だな」 (ガーン) 「匿名が落ち着いてる間におさらば♪」 「それでは」
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