Re: 女神と共にEX (5月12日更新) ( No.2 )
日時: 2019/05/12 19:30
名前: masa

こんにちはmasaです。

今回は「ハヤテが綾子と結婚したら」です。

本編どうぞ。
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本編最終回から十数年後。


ハヤテは綾子と結婚し、「神尾崎ハヤテ」になっていた。
結婚を機にアテネの執事を辞め、義両親の勧めもあって神尾崎家に住む事になった。

義父から当主の座を受け継ぎ、神尾崎家や傘下の企業の繁栄の為に日夜奔走する日々を送っていた。


「ふう」

仕事も一段落過ぎ、社長室で一息ついていた。
すると

「ハヤテ様♪」
「綾子。どうしたの?」

妻であり、ともに当主として自分を支えてくれている綾子が甘えて来た。

「ふふっ♪何でもありませんわ」
「ああ、そう」

この2人の夫婦仲は「極端なまでに」良好だった。
仕事中など気を引き締めなければならない場合以外は常にイチャイチャしており、「またか」っと周囲に冷やかされるのも日常茶飯事っと言える位だった。

「あのさ、綾子」
「何ですの?」

甘えん坊の子猫の様に甘える妻に溜息をつきつつ

「一応さ、ここ会社だよ」
「分かってますわ」
「人の目があるんだし、控えようよ」
「嫌ですわ♪」

食い気味に言われ、ハヤテはまた溜息をついた。
結婚してから結構経つが、綾子の甘え癖は一向に変わらなかった。

寧ろ、交際中は「それなりに」だったのに、結婚した途端「一気に酷くなった」っと言える。

「こういう時でないと、旦那様に甘えられませんからね。めいっぱい甘えさせてもらいますわ♪」
「家でも甘えてる気が」

ハヤテの呟きを無視し、綾子は甘え続けた。


                   × ×


帰宅後、ハヤテは気合を入れてから玄関の扉を開けた。
するとモノの数秒で

「お父様〜♪」
「やれやれ。またかい?」
「ム〜」

2人の娘である神尾崎優子がハヤテに抱き着いて来た。

「寂しかったですわ〜」
「はいはい」

娘の頭を撫でつつ引き剥がし、

「もういい加減その甘え癖、治そうね。じゃないとさ」
「嫌ですわ。お母様だってお父様にベッタリ何ですから、娘の私がお父様に甘えるのはごく自然な事。で・す・か・ら・治しませんわ」
「やれやれ」

ハヤテが溜息をつくと

「優子、ちょっと来なさい」
「なんでですの? 私はお父様に甘えるのに忙しいですから、嫌ですわ」
「いいから来なさい!!」

優子は「仕方ない」っと言った溜息をつき、母に従った。

「貴方ねえ。幾ら娘だからって、ハヤテ様に甘えすぎですわ!!」
「フンッ。お母様だって」
「私は妻ですから。夫に甘える事は普通ですわ」
「なら、私は娘ですわ。父親に甘える事は、普通ですわ」

お互いに譲らず、激しく睨み合っていた。
すると

「あの、お2人とも」
「「何ですの!!」」

変わらず使用人を続けてくれている崎山は怖がりつつ

「お食事の準備が整いました」
「・・一時休戦ですわね」
「・・良いですわ」

神尾崎家では、ハヤテの希望もあって出来るだけ一緒に食事をとる様にしている。
なので3人仲良く食事をし、食後のティータイム中

「さて、お父様」
「・・・」

ハヤテは直ぐに娘が何を言いたいのか察した

「一緒に風呂に入りますわよ」
「あのさ、優子」

溜息をつきつつ

「もう高校生でしょ?だからさ、父親と一緒に入るのはさ」
「関係ありませんわ。幾つになろうと、一緒ですわ」

ハヤテが再度溜息をつくと

「駄目ですわ。ハヤテ様と一緒に入浴するのは私ですわ。貴方は1人で入りなさい」
「何を、言ってるんですの。1人で入るのはお母様ですわ」

また激しく睨み合い

「なら、勝負ですわ。今日こそ決着付けてあげますわ、お母様」
「望む所ですわ」

3人は修行場に移動し

「手加減なんか、しませんわよ。娘とは言え」
「フンッ。後悔させてあげますわ」

激しい鍔迫り合いを始めた母娘にハヤテは呆れつつ見ていた。
すると

「ハヤテ」
「ん!?ああ、お義父さん」

先代当主である義父が声をかけて来た。

「君も大変だね。色々とさ」
「ええ、まあ」

ハヤテの隣に腰を掛けつつ義父は

「それにしても、優子は強くなったね」
「そうですね」

優子は祖父から玄武と白虎を受け継ぎ、神尾崎流剣術も全てマスターしていた。
実力的には母である綾子と完全に互角である。

「私も安心して妻と隠居出来るし、孫と暮らせて幸せだよ。君は大変だろうけどね」
「まあ、そうですね」

目を逸らして返事する義理の息子に

「ま、頑張りなさい。色々とね」
「ええ」


結局決着はつかず、3人での入浴となった。


                   × ×


入浴後。

大いにもめたが優子は1人で自室で寝る事になり、寝室で夫婦水入らずになっていた。

「ハヤテ様」
「ん?」

ハヤテが寝る前の綾子の髪を手入れをしていると、話し掛けて来た

「貴方からも優子に強く言ってくださいな」
「な、何を?」

答えは分かり切っていたが、敢えて聞き返した

「もう甘えるな。一緒に風呂は入らない、っと」
「そ、それは」

答えに詰まるハヤテに

「やれやれ、全く」
「ご、ごめん」
「まあ、そんなハヤテ様だから愛しているんですけどね」

妻の皮肉を込めた言葉に、苦笑いが限界で

「やっぱり、優子にはあまり強くは言えないよ。確かに、世間一般的に考えたら、変わってるかもね。高校生の女の子が父親と一緒にお風呂って」
「ですよね?」
「でも、無理やりなら別だけど、そうじゃないならそれを取り締まる法律は無いし、何より本人が「一緒じゃないと嫌」っていうし」

ハヤテの弁明に綾子は溜息をつき

「だ、だからさ、やんわりとしかね」
「やれやれ」
「僕自身、親から愛情を全くもらえなかったから、あの子には出来る限りの愛情を注ぎたいんだよ」

鏡越しに寂しそうに言ったハヤテに

「もういいですわ。寧ろ、「愛娘に強く言えないハヤテ様」の方がハヤテ様らしいですから。そんなハヤテ様を愛しているのが私ですし」
「ああ、そう。なら」
「ですが、娘とそう言う事で争うな、っと言うのは無理ですわね」
「ああ、そうですか」

髪のお手入れを終え、一緒に布団に入り

「私は、ずっとずっと幸せですわ」
「え!?」
「こうして高校の時から慕い続けたハヤテ様と結婚して、日々を送れるのですから」
「そっか」

ハヤテも、こうやって「何気ない当たり前な日々」を送れるのは何よりも幸せであり

「じゃ、綾子や優子がもっと幸せになれるよう、頑張らないと」
「フフッ♪そうですわね♪」

2人はキスをし、眠りについた。
明日も訪れる、「何気ない当たり前な日々」を送る為。


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 簡単なオリキャラ紹介


  神尾崎優子

 年齢 16歳
 誕生日 11月11日
 家族 父(ハヤテ)、母(綾子)、祖父、祖母


 見た目は綾子そっくりであり、双子に間違えられても不思議はない位である。
 白皇に通っており、「剣道部主将兼生徒会長」っと言う肩書である。スタイル・顔・性格も全て良く、ハヤテ遺伝の天然ジゴロもあって白皇ではかなりモテていて、ファンクラブも存在している。しかし、本人は超ファザコンである為、ハヤテ以外の男性に一切興味が無い。
 高校生になっても「私はお父様と結婚しますわ」っと、堂々と言っている。

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以上です。

レス返しですが、通報されてるみたいなので、保留です。
大丈夫だったら、後日します。

では。