Re: ハヤ☆すた3 結婚生活編 (4月4日更新) ( No.37 )
日時: 2018/04/04 19:00
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
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ある日。

「そういえば、そろそろ夏祭りね」
「確かに、そんな時期だね。でも、どうしたの急に」
「昨日こなたと話してて、そういう話になったのよ」

かがみは少し間をあけ

「私たちも行かない?夏祭り。かぐらも行きたいでしょうし」
「う〜ん。そうだね。とりあえず聞いてからね」

幼稚園から帰って来た後、かぐらに聞くと

「夏祭り?行きた〜い」
「じゃあ、折角だから浴衣着ていこうか」
「あるの?行った事無いのに」

不思議がる娘にハヤテは

「まあ、作るんだけどね。近くの夏祭りの日までには間に合わせるよ」
「パパの手作りなんだ。やった〜」

喜ぶ娘にハヤテは創作意欲が強く湧いた。

それからハヤテはナギに許可をもらって仕事合間を縫ってかぐらの浴衣を作り、当然の様に間に合わせた。


                   × ×


そして夏祭り当日。

「わ〜っ、凄い」
「ここのは結構大規模だからね」
「来場者も毎年多いし」

歩けないほどではないにしろ、老若男女問わず、沢山の人が来ていた。

「かぐら、迷子にならないでよ」
「大丈夫。パパと手を繋いでるから。それに、迷子になっちゃっても「迷子案内所」に行くからさ」
「それならいいよ」

娘の言葉に安心していると

「まあ、迷子にならないのが一番なんだけどね」
「なんだ。ママ居たんだ」
「いるわよ!!!!当たり前でしょ!!」

一応言いますが、ハヤテ、かがみ、かぐらは3人とも浴衣姿です。

「じゃ、行こうか。ゆっくり回れなくなるし」
「そうね」
「わ〜い♪パパとデート♪」
「私もいるでしょうが!!!」

3人仲良く歩き始め、

「さて。かぐら、何食べたい?」
「う〜ん。 あ、いい匂い」
「焼きそばね。お祭りと言ったら焼きそばって定番中の定番ね」

屋台を見ると偶然にも空いており

「パパ、焼きそば食べたい〜」
「了解」

ハヤテは小さめのを含めて3つ買って来た。

「美味しい♪」
「うん、確かに美味しいわね」
「それはよかった」

喜ぶ妻と娘にハヤテも笑みがこぼれた。
っと思った矢先

「でも、パパの作った方が美味しいな」
「確かにね。こう言う所で食べるものは余程じゃない限り無条件で美味しいはずなのに」
「あ、あそう」

2人からクレームが出て、ハヤテは反応に困った。
食べ終わった後容器はちゃんと指定のごみ箱に捨て、また歩き始めた。
すると

「おお〜、奇遇だね〜、ハヤっちにかがみちゃん」
「あ、ゆいさん」
「お久しぶりです」

成実ゆい(制服)に出会った。

「今日は家族で夏祭りかい?」
「あ、はい。ゆいさんはお仕事ですか?」

ハヤテは世間話のつもりで言うと、ゆい姉さんは一気に暗くなり

「そうなんだよね〜。折角旦那が休みで家族で楽しく夏祭り〜。って楽しみにしてたのに仕事を命じられてさ〜」
「な、なんかすみません」

ハヤテが謝ると

「あ、ごめんごめん、公私混同しちゃって。ま、私が楽しめない分君達は楽しみたまえ〜」

何時も以上に明るく言うと、去って行った。

「ねえパパ。あのお巡りさんと知り合いなの?」
「こなたの従姉さんよ。警察官のね」
「ふ〜ん」

かがみが代わりに説明し、夏祭りの堪能に戻った。

次に何を食べようか迷っていると。

「あ、かぐらだ」
「お〜い」
「あ、2人も来てたんだ」

かぐらの友人2人が家族同伴で来ていた。

「わ〜っ、かぐらの浴衣可愛い」
「ホント。どこに売ってたの?」
「エヘヘ〜♪可愛いでしょ〜♪」

かぐらはモデルさんみたいにクルクルと回り

「パパが作ってくれたんだ〜」
「かぐらのパパが!?凄いね」
「こんな可愛いの作れるんだ」

尊敬の眼差しを向けてくる2人にハヤテは

「良ければお作りしましょうか?まあ、来年の、になってしまいますが、今からじゃ」
「「え!?良いんですか?」」
「勿論。まあ、嫌だというなら作りませんが」

ハヤテが言うと、

「「そ、そんな。頼めるなら是非とも」」
「了解しました」

目を爛々と輝かせる2人にハヤテは笑顔で返した。
すると

「すみません。何時も色々と」
「娘達がお世話になっちゃって」
「いえいえ。喜んでもらえるなら僕も光栄ですから」

2人の母親達に感謝され、ハヤテはこう言った。
因みに、母親達はこっそり娘達を称賛していた(着れなくなっても保存用に出来るから)。

「じゃ、パパとデートあるから」
「うん、幼稚園でね」
「また遊ぼうね〜」

友人2人と分かれ、歩いていると

「ねえパパ、これ何?」
「射的って言って、あの銃で欲しい景品を撃って落とすんだよ」
「可愛そうじゃないの?」

心配そうな娘に

「大丈夫だよ。本物の銃じゃないから」
「じゃあ、大丈夫だね。パパやって」
「はいはい」

ハヤテはお金を払って弾をもらい

「かぐら、どれが欲しい?」
「う〜ん。クマさんのぬいぐるみ」
「あれだね?」

ハヤテは真剣な眼で欲しがった景品とにらめっこを始めた。

「パパ?」
「邪魔しちゃ駄目よ。どうすれば取れるか計算してるんだから」
「は〜い」

ハヤテはたった2発でクマのぬいぐるみを獲得し

「パパありがと〜」
「上手くいってよかったよ」

嬉しそうにぬいぐるみを抱く娘にハヤテもかがみも自然と笑顔になった。

また暫く見て回ると

「あ、パパ。かき氷食べたい」
「じゃあ皆で食べようか」
「そうね。暑いし」

シロップを選ぶかぐらは

「ねえパパ、ブルーハワイって何?なんか気になっててさ」
「ブルーハワイはそういうお酒があって、それに似てるからそういう名前が付いたんだよ。味は、これって決まりはないみたいなんだ。まあラムネ風味かな?」
「ふ〜ん。あ、私イチゴ味」

3人でかき氷を食べた後、

「ねえパパ。綿飴食べたい」
「じゃ、これで最後ね」

お金を払って作り立てを売ってもらい。

「綿飴と綿菓子って、何が違うんだろ」
「それは場所によって違うだけで、どっちも同じものだよ。関東じゃ主に綿飴、関西じゃ主に綿菓子なんだよ」
「な〜んだ、一緒なんだ」


                   × ×


夏祭りを堪能した後、3人は移動していた。

「ねえハヤテ、何処に行くのよ」
「良い所。まあ、ついてきてよ」
「「???」」

ハヤテが言わないので、かがみもかぐらも黙ってついていった。
少しすると

「ナギちゃんの家?なんでまた」
「まあ、何も聞かずに来てよ。損はさせないからさ」

庭を歩くと、ナギとマリアさんが待っていた。

「おお、来たな。時間通りだな」
「何が始まるのよ。ハヤテったら全然言わないのよ」
「もう直ぐ分かるよ。かぐらちゃんは特等席だ」

3人で席に着くと

「「おお〜」」

打ち上げ花火が始まり、素晴らしいの一言だった。

「一流の花火職人に依頼したんだ。皆を喜ばせたくてな。特にかぐらちゃんに」
「そう。ありがと、ナギちゃん」
「ありがと、ナギお姉ちゃん」
「気にするな。申請とか大変だったが、やってよかったよ」

全員楽しみ、綾崎家の面々は帰路に就いた。

「(あのクソ花火職人め!!!いい加減な物作りやがれってあれほど言ったのによ!!!!期待を裏切らせてかぐらちゃんのナギへの評価を落としてやろうとしたのによ!!!失敗じゃねえか!!!!ふざけんじゃねえ!!!!)」

とか思った人がいたそうだが、本人以外は知らない。


                   × ×


「かぐら寝ちゃったよ。はしゃいでたから疲れちゃったみたい」
「まあ、あれだけはしゃいでればね」

帰宅後、着替えて入浴後、かぐらは直ぐに寝てしまった。

「ナギちゃんも凄いわね。あんな花火上げさせて」
「なんか、前々からかぐらを喜ばせたくて準備してたんだって。で、夏祭りに行くって話したら、「天候が悪くならない限りきょう開催するぞ」だってさ」
「やれやれね」

かがみは呆れ半分、関心半分だった

「それより、出店での出費は大丈夫だったの?4つとは言え」
「お嬢様がお金くれてね。自分で出すつもりだったんだけど、出させろって聞かなくて」
「ナギちゃんまでかぐらに甘いのね。まあ、ナギちゃんの場合はかぐらに限らないけどね」

何かを言い返したかったが、ハヤテ自身娘に甘い事を自覚してる手前、乾いた笑いが精一杯だった。

「まあ、私も楽しかったし、良いんだけどね」
「それはよかった。僕も楽しかったよ」

2人は自然とキスし、そのまま寝室に向かった。


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以上です。

では。