Re: 離れていても働くチカラ ( No.19 ) |
- 日時: 2014/12/05 13:29
- 名前: プレイズ
- こんにちは、プレイズです。
連載完結おめでとうございます。
ほんとはすぐに感想を書きたかったのですが、時間の方がちょっと取れなかったので、なかなか感想を書く事が出来ませんでした。 少し遅くなってしまったのですが、拙いですが感想を書かせていただきます。
・明智君の伏線の答えは、昔の彼女が飛行機事故で死んでおり、その影響で飛行機が嫌いだった、という事だったのですね。 なるほどそういう事だったのかと意表を突かれました。ああ、だから飛行機を使わずに新幹線を使ったのか、と。 読み返してみると、最初の方で、何故飛行機は落ちずに空を飛べるのか、という問いに明智がなげやりな感じで答えていたんですよね。答えを知ってから見ると、そういう事かと感心しました。そのシーンを最初私は、美希の誕生日祝いがオジャンになったから、そのせいで彼はそういう気分になってるのかなと思っていたのですが、ちゃんと読み返してみると、確かに『飛行機に対して』、それも『何故落ちないのか』という問いに対してそういう態度を取ってるんですよね。上手い伏線だと思いました。
・全体を通じて美希と明智のやりとりがよかったです。 2人のユーモアあふれる会話が好きでした。 そして、互いが上手くわかり合っている感じなところも。 この二人はとてもよく合っているというのが感じられて、こういう相手がいるのって良いなと思いました。
・タイトルの『離れていても働く力』が最後に繋がったのを見て、なるほどなと思いました。 愛がそうであり、そして、運命もそうなんだと。それぞれのその説明の描写がなかなかに面白かったです。
・二人の間の関係には恋愛感情は少しもなく『相棒』であるというのは、最初は少しだけ意外に感じました。 私はてっきり、二人とも心の深層ではどこかにそういった感情があって、それで惹かれあっているのかなと思っていました。 しかし、よく考えてみると相棒という感じはしっくりきますね。 恋愛的なものではなく、仲が良くてお互いに惹かれあっている関係と言うか、お互いが互いを必要というか、気さくに心を許してやり取りが出来る関係というか、そういう大切な存在が相棒なんだと思います。 最初二人は、心地よい関係ではあったけれど、お互いに近付きすぎる事はしないようにしていましたよね。明智は何か秘密を隠していて、美希はそれに気付きつつもそれを訊こうとはせず。今の関係が崩れる事を恐れてお互いに踏み込めなかった状態。それを明智が一歩踏み出して動かし、美希がそれを受け止める覚悟をした。そして秘密の部分を話し、お互いに少し距離を近付けたわけですね。 それまでの関係から、一段進んだ事で、より大切な存在になったという事になります。 二人は最後の説明にもあったように『かけがえのない相棒』という存在なのでしょう。 私も、そういう関係って私的に好きなんです。 この二人の関係が凄く好きですね。
あ、でも別に二人が恋愛的に引っ付いても全然不自然じゃないな、とも思いましたw二人は色々と上手く合っていると思うので、そっち方面に進んでいく可能性も全然あり得ると思いますw
・美希の話をこれだけ長く読めて良かったです。私的に美希は結構好きなキャラなので、彼女がメインのこの作品はなかなか興味を持って読んでいました。 そして彼女の魅力が良く出ていたし、明智もとても魅力あるキャラで、二人のやり取りが良くて楽しめました。 やり取り以外にも、二人がどんな事を思っているかの描写が質が高いと感じましたし、その他の文章の部分においても、読んでいて自然に入ってくるというか、その部分でそれを書くと自然に文章がしっくりくるという感じの文章で、そこが優れていると感じました。 ……何かよく意味がわかりにくい感想になってしまってすみませんw 私は、自分の小説を書いていて、地の文において、その文章をその箇所で書くとその前の部分から続く文章としては少ししっくりこない感じな文章を使っちゃう事が多々あるように感じていて、そこの所が春樹さんの小説は上手くやっていると思いまして、感銘を受けましたね。
さて、何かやたらと長くなってしまってすみません。
この度は、連載お疲れ様でした。 質の高い作品で、読み込むと深味が増す作品でした。 良い作品をありがとうございました。 春樹さんの次回作もまた期待しています。
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