Re: 続・新世界への神話(9月2日更新。ハヤテ編) ( No.76 ) |
- 日時: 2011/09/06 18:22
- 名前: RIDE
- 参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3929
- 台風が過ぎ去りましたが、皆さん大丈夫でしたか?
これから涼しくなると思いますので、皆さんも頑張ってください。
では、まずはレス返しから。
森野さんへ
>こんばんはですRIDEさん。 >今回も確り読ませていただきました。
読んで頂いてありがとうございます。
>RIDEさんは夏休みボケしてますか。 >正直…僕も危ないです…
ボケだけじゃなく、九月病にまでかかって・・・・ もう、何もかも忘れてだらけたい気持ちでいっぱいです。
>ハヤテがナギの危機を感じ取った時、ナギは殺し屋に!? >原作では当たり前ですが、この小説では敵のレベルが桁違いだから大した事ないように思えます。
原作では強盗の類は当たり前の悪役ですよね。 そして、あっという間にやられてしまう、悲しいキャラ・・・・。 少しだけ、同情します。
>――と思ったら、ハヤテいきなりピンチ!? >あ……疲労ですよね。
ええ。あそこまでこき使われれば、疲労の度合いは大きいでしょう。 それによって、まともに動けないと言うわけです
>伝助さん、大人の貫禄が出てますね。 >言葉に威厳が感じられます。
ハヤごとに教師らしいキャラはいないので、伝助はそのような人物として描かれています。 と言っても、少し勝手なところもありますけどね
>ハヤテは誰かを頼ろうとした事がまるでないですからね。 >でも、伝助さん達は仲間でしょう? >互いに信頼し合い、助け合うのが仲間ってものじゃないんですか?ハヤテ。
ハヤテは仲間というものについては、あまり実感していないのかもしれません。 あんな人生を経験していたのですから、無理はないでしょうけど・・・・。 とにかく、ハヤテには人にはありがたみもあるということをもっと知っていくべきだと思いましたので。
>伊澄さん達のハヤテへのお願いは、美野さんの計画でしたか。 >ハヤテを試すとはいえ、中々手の込んだ事を…
花南は手回しがいいですよ。 すでに白皇の教師たちも、彼女の手に・・・・
>そこに白銀の使者が登場。しかしいきなり笑い倒してくれますね。 >こういうのを見ると、思わず笑ってしまいます。
個人的にはもうちょっとインパクト強かった方がいいかなと思ったんですけど。 うけていただいてよかったです
>仲間を信頼したハヤテは一体化を習得!! >これでハヤテは皆と同じ舞台にたてたわけですね。
そう、ハヤテは舞台に立てました。 そして、これからどう戦っていくかが彼の試練ですね。
>この後の展開が気になります。 >これからも更新頑張って下さい!! >それでは失礼しました。
はい、頑張ります!
森野さん、感想ありがとうございました。
それでは本編、どうぞ!
5 「身の程を教えてやる」
白銀の使者の内二人が、それぞれ一人ずつハヤテと伝助を相手にした。
ハヤテは攻撃を繰り出していくが、犬を模した精霊、嗅のスメドーベルの使者マークはハヤテの攻撃をまるで読んでいるかのように次々とかわしていく。
「スメド?ベルの嗅覚は敵の動作や様子を嗅ぎ取り、そこから次の行動を予測することのできるのだ」
マークは転じて攻撃に移った。難なく避けたハヤテは、再び交わされるだろうと思いつつも攻撃しようとした。ランクだけ見れば相手は自分よりもレベルが上なので、攻めていく中で活路を見出す以外なかったからだ。
だがそこで、マークの背後から戦いから轢いていた三人目の白銀の使者が飛び出してきた。身構えるハヤテだったが、三人目の使者は彼を無視して通り過ぎ、代わりにマークがハヤテを押さえつけてきた。
三人目の、梟を模した精霊の使者の標的はハヤテではなかった。
「手っ取り早く、務めを果たさなくてはな」
ナギを狙う三人目、ルラ?ンは駆けながら攻撃に備えた。
だがナギの近くまで迫った時、ルラ?ンは横から自分に襲い掛かろうとする影が見え、反射的に飛び退いた。瞬間、ルラ?ンが寸前まで立っていた地が凍りついた。
「ナギはやらせないわ!」
ルラ?ンに向かって攻撃したヴァルキリオンとヒナギクが、ナギを守るようにして立ちはだかった。
「奇襲とは考えたが、私の精霊目のマナオールは罠を見破ることも、技を見切ることもできる眼力が自慢だ」
ルラ?ンは、ヒナギクに対して余裕で接する。
「一体化もできぬ使者に、何ができる」 「いえ、ヒナギクさんは十分に活躍してくれましたよ」
と後ろから声をかけられ、振り返ったルラ?ンは驚愕した。
そこには、いつの間にか追いついたハヤテがいた。
「な、何故・・・・?」 「お嬢様の危機に駆けつけるのが執事です。遅くとも、数秒でお嬢様のもとに駆けつけなく ては執事失格です」 「そういうことではない!マークはどうした?この短時間で倒されるはずがない!」
それに対して、ハヤテは平然としたまま答えた。
「あの人は倒していません。振りほどいていっただけです。それからお嬢様のもとまでに駆けつける時間は、ヒナギクさんが稼いでくれましたから」
それは、自分の頼みを聞いてくれたヒナギクなら、できることであろうと思った信頼からであった。
「ありがとうございます、ヒナギクさん」 「・・・・別に、私は生徒会長として当然のことをしただけよ」
感謝され、ヒナギクは照れてそっぽを向いた。
礼を言った後、ハヤテはルラ?ンと対峙した。
ハヤテの周囲で、風が鳴るほど強く吹き出す。
「疾風怒濤!」
その風を纏い、疾風の如くスピードで必殺技を放った。
「そんなもの、すぐに見切って・・・・」
その自信があったルラ?ンだが、ハヤテのスピードはそれですら捉えきれないほど速飼った。
「な、なに!?」
油断したルラ?ンは真正面から喰らってしまい、自分の精霊をシュウの持つリダートに封印されると同時に気を失ってしまった。
「ルラ?ン!?」
伝助と戦っていた河馬を模した精霊、河のリバタマスの使者であるギソウは中Mがやられたことに驚愕する。
そして、自分は青銅程度にはやられまいとして、伝助を睨む。
「この必殺技で、すぐにケリをつけてやる!」
ギソウの立っている地点から伝助に向かってまっすぐに、地面がぬかるみだした。
「モースト・ダークウォーター!」
ぬかるみが泥水に変わり、それがさらに濁流となって伝助に襲い掛かろうとした。
「河を作り出すことなど、俺にとっては容易いこと!飲み込まれるがいい!」
しかし伝助は冷静に、背中をの翼を起こした。
「ウイングトルネード!」
その翼から突風が起こり、伝助を守る防御壁となる。
そんなもので、とギソウは思っていたが、伝助はなんと見事に耐え切ってしまった。
「な・・・・」 「達郎君のハイドロスプラッシュは、こんなものじゃなかったですよ」
動揺してる間に、伝助はギソウに迫り間髪入れずに必殺技を放った。
「嵐鷲滑空拳!」
鷲が滑空するように勢い欲打ち込まれた拳が見事に入り、ギソウも精霊を封印され、そのまま倒れた。
「伝助はともかく、綾崎はついて行っただけでも随分レベルアップしたわね」
二人の戦いを見た花南は冷静にそう分析する。目立っては居なかったが、自分たちと遺書に戦ったことで経験が積み、度胸もついた。そのため、自分たちとほぼ同レベルと見てもおかしくはないと、そんな感想を抱いた。
そして、残った白銀の使者はマーク。彼はハヤテと伝助に詰め寄られていた。
「・・・・わかった」
するとマークは、自ら一体化を解いてきた。
「いくら青銅とはいえ、仲間を倒した使者を二人も相手には出来ん。降参する」
そう言って、手を上げて戦う気がないことを表した。
しかし、ハヤテと伝助は警戒を緩めない。そんな彼らに信じてもらおうと、白銀の使者は笑顔を見せる。
「そんなに疑うなって。何ならこの手を頭に置こう」
白銀の使者は更に手を後頭部のほうにつけた。
だが、その後頭部、つまりハヤテたちから死角となっているところで、マークは指を動かしていた。
実はこの周囲にはマークたちの配下である青銅の使者たちが身を潜めており、白銀の使者 は彼らに対して指で準備しろと合図をしていたのだ。
そして、一斉にかかれと合図を送ろうとした時だった。
「気をつけるんだハヤ太君、風間先生!」 「そいつの背後に、まだ多くの敵が隠れているぞ!」
奇襲を寸前で見破られたマークは目を丸くした。合図は相手には見られていないはずだというのに。
相手の企みを見抜いた美希と理沙は、勝ち誇ったように笑っていた。
「我が動画研究部は、校内のいたるところにカメラを仕掛けている」 「それも特別製のものを、な。だから、お仲間が隠れていても私たちには見えていたというわけだ」
説明する二人の間に挟まれている泉は、ビデオカメラのようなものを手にしている。彼女だけではない。ナギや雪路、千桜や愛歌たちも別のカメラをそれぞれ注視していた。
「ハヤ太君が機材を運んでくれたおかげだね。あれがなきゃまったく気付けなかったもん」 「生徒会長としては隠し撮りなんて黙って置けないけど、今は目を瞑ってあげるわ」
ヒナギクは横目で三人を睨みつけた。それだけのゆとりが今の彼女たちにはあった。
対して、打つ手がなくなった。マークは悔しそうに唇を噛んだ。
こうなればもう、あの手しかない。
「かかれ!」
そう怒鳴ると、隠れていた配下の使者たちが姿を現した。そして一斉に飛び掛ろうとす る。
「俺たちがいることを忘れては困るな」
翼、大地、シュウの三人が前に出て、青銅の使者たちを次々と蹴散らしていく。そっちに気を取られている隙に、マークは逃げ出そうとしていたが・・・・。
「逃がさないわよ」
いつの間にかフラリーファと一体化していた花南が、ブロッサムボムを舞い散らして退路を塞ぐと同時に身動きも封じた。
そこへ、ハヤテと伝助が一気に畳み掛ける。マークは先ほどのように動きを嗅ぎ取ろうと するが間に合わない。
「疾風怒濤!」 「嵐鷲滑空拳!」
二人の必殺技を受けて、マークは倒されたのであった。
戦闘は終わりましたが、話はまだ続きます。
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