Re: 続・新世界への神話(8月25日更新。ハヤテ編) ( No.73 ) |
- 日時: 2011/08/30 17:52
- 名前: RIDE
- 参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3929
- 八月も残り僅かとなりました。
皆さん、今年の夏は思い出作れましたかな? ここでは、ハヤテの映画を見たと言うでしょうけど、私はまだ見ていない・・・・。
さて、まずはレス返しからです
森野さん
>こんにちはRIDEさん。 >早速感想を書かせていただきます。
書いてくださってありがとうございます!
>主を失ってしまった三人は途方に暮れてますね。 >その時、翼が予めダイから渡されていた手紙を取り出した。 >自分に何かあったら読めって…どれだけ用意がいいんでしょうか? >こういうのを完璧超人とでも言うんでしょうか?
まあ、ダイはある程度こうなるであろうと予感はしていました。 一応念のためでであって、本人はあそこでやられるつもりはなかったです。 用意がいいとは、ちょっと違いますね。 あと、完璧超人でもありません。彼にもちゃんと弱点とかはあります。
>学校の方ではハヤテ達が伊澄さんと――って… >伊澄さん……貴女は本当に方向音痴ですね。
そりゃあもう、デフォですよデフォ。
>しかも東の校舎は西にもあったのですね……て… >貴女は一応白皇に通っているんじゃありませんでしたか?
こういうわからないボケをするのが、伊澄さんだと私は思っています。 それに、彼女は意地でも方向音痴認めようとはしませんし。
>伊澄さんとの徐霊を終えたハヤテは、動画研究部の三人娘にいいようにこき使われて… >ハヤテは本当に人が良すぎます。
ええ、そうですね。 ですが、そのせいで貧乏くじ引かれることになったりするのは、同情しますけど。
>だけどこれでは終わらないハヤテの“凶”運。 >時計塔を階段で駆け上がるなんてのは、今のハヤテには自殺行為に等しい。 >ヒナギクだったら120%OUTです。
え? ヒナギクでもやれそうな気がしますけど・・・・ だって、無敵の生徒会長ですよね?やれそうな気が・・・・?
>時計塔に辿り着いたハヤテは、倒れ込むように生徒会室に。 >こんな状態になってまでも、ハヤテは頼まれた事を実行するなんて… >僕には無理ですね。
私でも無理です。 本当にハヤテはいい人だということを、表したかったので。
>生徒会室に辿り着いたハヤテはお茶ですか。 >漸く一息つけますね――と思ったら!? >ハヤテはナギの自分を呼ぶ声を感じ取った!? >一体ナギの身に何が!!?
今回のお話で明らかになります。 まあ、思っていたよりも緊張感はなかったり・・・・?
>次回が楽しみです。 >最後に一つ訂正です。 >>疾風がいざ得れベーテーに乗り込もうとした。 >とありますが、もしかしてここは『エレベーター』と書きたかったのでは? >間違ってたらすみません!!最後に失礼な事を書いてしまって申し訳ありません!!
指摘ありがとうございます! 早速直します!
>更新楽しみにしております。 >それでは色々失礼しました。
はい、頑張ります!
森野さん、感想ありがとうございました!
それでは、本編です!
3 ナギは外の通路に設けられたベンチに腰掛けていた。
「ハヤテ・・・・遅いな」
自分の執事が中々戻ってこないことに、彼女は我慢ならなくなってきていた。
「おやおや、こんなところで退屈そうな顔をして」
呑気な調子で声をかけてきたのは、クラスの副任である伝助だ。
「綾崎君がいないとやっぱりそうなってしまいますか」 「別に・・・・そういうわけではない」
ナギは仏頂面そっぽを向いた。
「フフッ。まるで親に置いていかれたダダっ子ね」
今度は花南が、ナギを見下すように笑いながら現れた。
その後ろには、日比野文とシャルナ・アーラムギルの姿があった。ナギと文は顔を見合わせると、互いに目を見張った。
「ああ、おまえ!」 「あなたは、いつかの名前だけはすごく偉そうな人!」 「何だその覚え方は!」
ナギは大きく憤慨する。
「友達ですか?」
伝助は花南に尋ねてみた。
「別に。ただクラスメートの中では一緒にいることは多いわね。今も犬みたいに後を追いかけてきたし」 「ええっ!?文は犬になっちゃったんですか?もしかして朝起きたらとかいうやつですか?」 「大丈夫よ文ちゃん。ちゃんと人間だし、そんなことは起こらないわ」
フォローするシャルナの傍らで、他の全員は何も言えなかった。
「こんな脳ミソ筋肉ダルマよりもアホなのと、同格にしてもらっては困るわ」 「ま、まあでも花南さんとあの三人は仲が良いのでしょう?」 「良いか悪いかの二つで言えば、悪くは・・・・え?」
花南は、伝助の言葉に引っ掛かりを感じた。
「三人?日比野とシャルナの二人じゃないの?」 「いや、三人だぞ」
ナギも同じことを言い、指をさす。
その先には、文やシャルナに混ざって、一人の男子生徒の姿があった。
「誰なのだ?」 「私も知らないわ。二人とも、その男は一体?」
言われて、文もシャルナも男子生徒に気がついた。
「誰でしょうか・・・・?」 「わかりました!」
文は強く手を打った。
「あなた、文の追っかけですね!」
どう返答したらよいかわからず、その場にいるものは皆黙ってしまう。まだ冷静であった花南がとりあえず尋ねてみた。
「なんでそう思うのよ」 「それは・・・・」
文は、当然のことのように断言する。
「文が人気者だからに違いないじゃないですか!」
なんだ、その答えは・・・・。
その返答に花南も流石に引いてしまう。平然としているのは、表情だけを見れば社ルナの みであった。
「それにしても本当に見ない顔ね」
一同は男子生徒に向き直る。
「見ない顔、というより知らない顔のような気がします。あの生徒は学校にいなかったはず・・・・」
伝助の言葉で、全員が男子生徒に対して疑惑を持つ。
「あなた、一体誰ですか?」
伝助は答えることを強要するような堅い声で質問した。
「フフフ・・・・」
すると、それまで無表情だった男子生徒は怪しく笑い出した。
「勘のいい奴らだ。気付かれちゃあしょうがない」
その生徒は、懐からナイフを取り出してきた。
「俺は殺し屋だ!三千院ナギ、貴様の命、もらったぁ!」
そして伝助たちを突き飛ばし、ナギに向かって走り出す。ナギはベンチに腰掛けているため、逃げ出そうとしても間に合わない。
「ハ・・・・」
ナギは恐怖心から精一杯叫んだ。
「ハヤテェ!」 「うおりゃあ!」
その瞬間に殺し屋の横からハヤテが飛来し、跳び蹴りを喰らわせた。
「大丈夫ですか、お嬢様!」 「ハヤテ!」
横滑りしながら着地したハヤテを見て、安心したナギは顔を綻ばせた。
だが、それも束の間であった。
「痛たた・・・・強烈だったなぁ」
ハヤテのキックを受けて横転した殺し屋がゆっくりと立ち上がった。
「三千院ナギの前に、おまえをやっつけなきゃいけないって訳か・・・・」
普通ならあの一撃を受けて立ち上がれないはずであったが、殺し屋は平気そうに笑ってい る。
「倍返しにしてやるぜ!」
ナイフの切っ先をハヤテに向けて、殺し屋は襲い掛かった。何回もナイフでの突きによる 攻撃を繰り出していく。
「くっ・・・・」
紙一重でかわしていくハヤテだが、その表情から苦戦していることがわかる。
「あいつ、ハヤテより強いのか・・・・?」
ナギは不安げになるが、対して花南はしれっと言った。
「違うわ。あの執事がいつもより力が出せないだけよ」
伊澄や三人娘たちの件でハヤテの疲労はピークに達し、普段なら楽に倒せる相手でもあのように手間取ってしまうのであった。
「ハヤテ君!」
そこへ、ハヤテを追ってきたヒナギク、愛歌、千桜が駆けつけてきた。
「加勢するわ!」
ヒナギクは白桜を手にとって戦いの中へ入ろうとした。しかし、そんな彼女を花南が制止 した。
「余計なお節介はやめて」
その眼差しに気圧されてしまうが、それでもヒナギクはじっとしてはいられなかった。
目の前で、ハヤテが窮地に立たされているからだ。
「くそっ・・・・」
ついにハヤテは膝を地に着けてしまった。その様子を殺し屋はせせら笑った。
「俺に勝てると思っていたのか、バカめ」 「確かに、バカですね」
すると、それまで静観していた伝助がゆっくりとハヤテに近づき、徐に口を開きだした。
「味方がこれほどいるというのに、助けを求めないとは」
今の伝助には普段の穏やかさはなく、怒りというものが感じられた。それは迫力を帯びており、こちらまで圧倒されてしまいそうであった。
「あなたは三千院さんを守るのでしょう?守り通すと誓ったのでしょう?言ったことを成すために、周りの人たちの手を借りるということは考えられないのですか」
伝助は尚もハヤテに説いていく。
「ここには君に協力できる人たちがいます。一人だけで抱え込まないで、時にはそんな人たちに頼みなさい。君は三千院さんを守り抜く、それを果たすのが君だけしか出来なくても、君の背中を押せる人はたくさんいるのですから」
伝助が述べた言葉が、ハヤテの中で浸透していく。
ナギを守ること。そのことばかりを意識してしまうあまり、自分ひとりで全てを抱え込もうとしていた。それ以外に、周囲の人々から頼まれてしまうあたりに、それができるのは自分一人しかいないと思い込みがちであった。自分にはそれだけの丈夫な体と能力を持っているから、そういう傾向になっていたのかもしれない。
だが、自分ひとりに任せられるということは、自分ひとりで無理をしろというわけではない。自分に課せられた使命のためには、自分には出来ないようなことまでするのではなく、まずはできることを精一杯し、それでも無理なことは他の人たちと協力する。
使命は、途中で投げ出してはいけない。それを遂げることこそが一番大事なのだから、そのためには人と手を結ぶことも必要になる。あまり一人で思い詰めるのはよくないということだ。
「おい、俺を無視するな」
それまでほったらかしにされた殺し屋が不機嫌な調子で伝助に突っかかってきた。
「大体横からでしゃばってきやがって、何なんだてめえは」 「ここの教師です」 「教師ぃ?」
それを知った殺し屋は、伝助を鼻で笑った。
「へっ、道理で大層なことを口にすると思ったぜ。口だけは達者だからなぁ、あんたら教師はよ」 「敬語を使いなさい」 「は?」
殺し屋を前にしても、伝助は臆することなく毅然としていた。
「三千院さんも花南さんも、ここは学校なんですから教師に対して敬意を示してください。ましてや、僕は大人なんですから」 「こいつ・・・・ふざけやがって!」
自分がそれほどの相手でもないというように感じた殺し屋は、怒りのままにナイフを持って突撃しようとする。
だがその寸前、伝助は殺し屋の頭を鷲掴みにした。
「年端もいかない若者が大人に、ましたやその代表でもある教師に生意気な口のきき方をすれば・・・・」
そのまま、彼の頭を地面に叩きつけるように勢いよく投げ下ろす。
「痛い目見るんですよ!」
そして伝助は、その殺し屋の顔面に膝を入れた。強烈な一撃を受けた殺し屋は顔を手で覆い、その場に倒れ込んでしまう。鼻からは血が流れ出ている。
殺し屋が受けた痛みが、彼の表情から伝わったハヤテたちは自分たちも自分たちもダメージを受けたような顔となる。別に自分たちを殺そうとした人間に同情するつもりはないが、目の前でこれほどの痛々しい光景が起こると、目を背けたくなってしまうものだ。
「いいですね?」
伝助の問いに、ナギは恐る恐る、花南はしぶしぶといった様子で頷いた。
今回はここまで。 おまけは、ジェットのプロフィールです。
青居 翼(アオイ ツバサ)
白皇の転校生である二年生。
高杉ダイの従者で、剣道の達人。 クールな性格で、少々キザなところもある。 学校の時以外はサングラスを常に着用している。
一番大人な態度をとっており、そのため三人の中ではリーダー格となっている。
正体はマシンロボのブルー・ジェットである。ちなみに、ドリル、ジムと共に人間で言えば20代の年齢である。(年齢は、作者のマイ設定ということで)
ブルー・ジェット 機種:マシンロボ 武装:飛燕(オリジナル武器) 出展作品:マシンロボ・クロノスの大逆襲
ブルー・ジェット本人。 マシンロボ形態以外にも、ジェット戦闘機に変形することができ、空を飛ぶことができる。 スピードが速く、その素早さを活かして戦う。 愛刀はオリジナルの武器。 なお、サングラスをつけているグラサンロボでもある。
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