Re: 続・新世界への神話(7月15日更新。現在27話) ( No.57 )
日時: 2011/07/19 18:56
名前: RIDE
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3929

七月の下旬は試験で鬱になりますよね。
試験・・・・私もあんまり気が進みません

さて、レス返しへ。

絶影さんへ

>ども絶影です

>早速感想に入ります!

毎度感想ありがとうございます。

>ついに艶麗を倒したダイ
>これで世界に平和に……ならない?

まだ、根本的に解決とは言えませんから、平和になったとは断言できないでしょう。

>まさか艶麗が傀儡だったとは…
>さらにダイ達の言っていた「あいつ」とは?
>すみません、もしかしたら出てきてるかもなのでもう一回読み直します…

あいつに関しては本文には出てきていません。
傀儡の元になったのは、エヴァンゲリオン23話のダミープラグの正体からです。
これを言えば、あいつと言うのが誰を指すかわかるでしょう。(どちらにしても、その旨を伝えてくれるとありがたいです)

ちなみにダイはその現場にはおらず、人づてで聞いたという設定です(だからあいつについても明言はしていません)
ほかにも今まででてきた中で明言されていない箇所は、その人物がまだ登場していない等のためです。

>そして現れた三人の男達
>彼らはなんと黄金の精霊の使者!?
>いきなり最強クラスの敵が出てくるとは思ってもいませんでしたよ!

驚いてくれると嬉しいです。
そしてまた、思いもよらない展開は続いていきますので、覚悟を。

>ダイたちはどうするのか?
>そしてハヤテ達は?

今回はやはりダイが目立ってしまいます。
ハヤテたちは・・・・まあしかたないということで・・・・

>次回が非常に気になります!!

>それでは〜

今回のお話も楽しんでいただけると嬉しいです。

絶影さん、感想ありがとうございました。

それでは、本編です。



 三人の黄金の使者はダイの逃げ場を完全に絶ち、彼を睨みつける。

 この状況では、戦う他はなかった。

「まだ事情はよくわからないが、黙ってやられるわけにもいかないよな」

 ダイは再び槍を左手から出現させる。

「ジェットたちは遠くへいけ。ここは俺が・・・・」

 だがダイが行動を起こす前に、黄金の使者の一人が彼らに向けて手をかざした。その途端、ダイたちは何かに上から押し潰されるような、身体を圧迫する何かを感じた。それはとても重く、ダイたちは立ってはいられなくなり地に膝をつけてしまう。

「くっ・・・・よくはわからないが、とてつもない力だな」
「流石に黄金となると違う・・・・」

 自分たちをここまで押している相手、しかも恐らくはまだ全力を出してはいないであろうことに塁や氷狩は愕然としてしまう。

 白銀の艶麗など比べ物にならない。しかも、そんな使者が三人もいるのだ。

「これは、少し本気出さないといけないな」

 ダイは槍を握る手に力をこめると、その槍に刻まれた狼の紋章が淡く光りだす。すると、彼の身体にかけられていた重圧が解き放たれたかのように楽々と立ち上がってきた。

「立ち上がっただと!?簡単には身動きできないはずだ!」

 三人の黄金の使者たちが驚く間に、ダイは圧力をかけてきた黄金の使者へと一気に迫り、その男に向けて槍を振るった。たった一振り、しかも生身の人間による攻撃なのだがそれにより男は圧力をかけていられなくなった。

「おっとっと。普通に動けるようになったか」

 解放された拓実たちを確認したダイは、別の黄金の使者へと狙いを変えた。その使者は、月を模した武器を手にする。

 三日月の形をした剣が捉えることができる距離までダイが詰め寄ってきた。黄金の使者は剣を振るうが、ダイはそれをかわし、槍を突きつけてくる。その攻撃を満月を思わせる盾で防がれるが、相殺し切れなかった威力が黄金の使者を大きく押し出していく。

「全開ではないとはいえこの槍を受け付けないとは、頑丈に出来てんだな」

 だがダイはすぐに槍を二つに分け、盾で防がれている槍とは別のもう一本で黄金の使者の胴を打つ。無防備なところを攻撃された使者は、大きく飛ばされてしまう。

「こ、こいつ!」

 残った黄金の使者は僅かな時間で仲間二人を圧倒されたことにより恐れと焦りが生じ、ダイに向けて不気味な光を放った。

 その光を浴びるダイ。肉体への外傷をつけるなんて事はないが、なんだか気だるいものを感じ、魂が抜き取られるような感覚に見舞われてしまう。そこでダイは悟った。気を許して
しまえば、このまま死んでしまうと。

「負けるかあぁぁ!」

 ダイは気合をいれて、自分を持ち直す。すると、不気味な何かがダイの体から追い出されるような放たれ、その光景を見た黄金の使者は愕然とする。

「こ、こいつ半端なくつえぇ・・・・」

 倒れていたほかの二人も起き上がって集まっていた。ダイの戦闘力は自分たちの想像以上
で、このまま三人がかりで戦っても、もしかしたらやられてしまうかもしれない。

「やはり、あれを使うしかないか」

 ダイの実力を甘く見ていた三人は、自分たちだけで倒せると踏んでいた。しかし、これだ
けの強さを見せ付けられると、自分たちのほうが油断していたのだと痛感させられた。

「そうだな。あれは俺たちの手には負えねえ」
「確実にやるには、私たち三人の力であれを起こすしかない」

 また、黄金の使者であるというプライドから、あんなものに手を出さずに戦いたかった。しかし、霊神宮の命は絶対だ。

 三人は頷き合うと、メルキュ?レの塔に向けて力を放つ。

 何のつもりなのかとダイが疑問に思っていると、塔が光り出して、その頂上からダイに向けて光線が放たれた。

 直感から危険を感じたダイは即座に光線をかわす。光線は直前まで彼がいた地点を照らし、軟質な土を石のような硬質なものへと変えた。

「やはり、罠が存在していたのか・・・・」

 塔内部に罠が仕掛けられているのだと思っていたが、実は塔そのものが石化光線を放つ砲
台として建てられており、あの三人はそれを起動するためのエネルギーを送ったのだ。これ
を見て、霊神宮、少なくとも明智天師は最初から仕掛けていたのだと改めて実感させられて
しまう。

 そう考えているうちに塔から再び光線が放たれるが、ダイはまたかわす。

 しかしこの状況は危険である。目の前の三人とただ戦えと言うのならまだ簡単だが、当か
らの光線にも注意を向けなければならないというのは厄介である。これでは思うように戦え
ない。

 しかもここにはハヤテヤヒナギクたちもいる。先ほど黄金の使者たちが彼らにも攻撃をしてきたところを見ると、巻き添えになっても構わないと言うこと。あの光線だって、もしかしたら彼らを狙うかもしれない。

 仲間と呼ぶにはそれほど親しくなっているつもりではないが、ハヤテたちに危害を加えるわけにはいかない。

「皆、とにかくこの場から離れるぞ!」

 とりあえず、あの塔の射程距離から逃れようと、全員に退避するように指示するダイ。

 彼の言葉を受け、皆下がりださすのだが・・・・。

 ここで、持ち前の不幸を発揮したものがいた。

「うわっ、こんなところに窪みが!?」

 なんと、ハヤテが足をとられてしまい、こけてしまったのだ。

「ハヤテ君!?」

 振り返るヒナギクたち。そして彼女たちは見る。塔から光線が、ハヤテを狙って放たれたところを。

 ダメだ。

 そう悟るハヤテ。だがそんな彼の前にまるで庇うかのような人影が現れた。

「え・・・・?」

 ダイが、転んだハヤテの代わりに光線を浴びたのだ。

「無事か、綾崎?」
「え、ええ・・・・」

 起き上がりながら、事態についていけないハヤテはぎこちなく頷く。

「そいつは、よかった・・・・」

 心から安心したような笑顔を見せたダイ。

 次の瞬間、驚くべきことが起こった。

 光線を浴びたダイの体が、石像へと変わってしまったのだった。


今回はここまで。

次回、あの人物によってさらに窮地へ・・・・?


今回のおまけは、氷狩のプロフィール。

ですが、塁のイメージBGMが抜けていたり、優馬の苦手なものが省いていたりと不備ばっかり・・・・

まあ、とりあえず見てください。


桐生 氷狩(キリュウ ヒカリ)

年齢:15歳

誕生日:1月30日

血液型:A型

家族構成:父、母

身長:184cm

好き・得意:ビーフシチュー、肉料理、バスケットボール、理系科目

苦手:絵を描く、ブラックコーヒー(特に優馬が淹れたもの)

イメージBGM:BRAVE HEART(宮崎歩)


佳幸や達郎と同じ学校に通う高校一年生で、八闘士の一人。

両親が海外赴任中なので、現在は伯父の家に厄介となっている。ちなみに伯父は超常現象を調べる研究者で、その影響から氷狩も研究者を目指している。

佳幸、達郎とはいっしょにバスケをやるほど特に仲がよく、三人の中では一番運動神経がよい。そのプレイの上手さは、エイジが憧れの念を抱くほどである。

性格は常に冷静。加えて、どんなに苦しくても絶対に気持ちは揺るがない。時に冷酷に見えてしまうのがたまに傷だが。ちなみに、彼と佳幸には霊感の類もある。

精霊は氷のグルスイーグ。攻防オールマイティに活躍する。


グルスイーグ

ランク:青銅

力:氷

属性:氷

リング:ジュラシックリング

氷狩の精霊で、恐竜を模した姿をしている。

五年前彼の精霊となり、以降主として付き従っている。

氷の力を使い、攻撃防御共に卒がない。

必殺技
*フリージングスノウズ
空気中に雪ができるほどの冷気を浴びせる技。