Re: 続・新世界への神話(5月12日更新) ( No.33 ) |
- 日時: 2011/05/15 17:22
- 名前: RIDE
- 参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3929
- どうも!
早速ですが、レス返しから!
大魔王さんへ
>どうも、お久しぶりです >大魔王です >感想入りますね
こちらこそお久しぶりです。 いつもありがとうございます。
>ダイ達は敵の本拠地に着きましたね >そういえば、エーリッヒの力で来たから所用時間って一瞬ですか?
はい、時間はそんなにかかっていません。
>そうだとしたら、用意周到ですね >流石がは敵が指定した場所ですね >見事な戦力分断ですね
艶麗は色々と人員を配置してからダイたちの元へ赴きましたから。 何重にも、防衛網を敷いて防御を完璧にしています。
>最初は、花南達三人 >次に、ジェットとドリル
ジム「私もいますよ!」
ダイ「誰だ?」
ジム「ダ、ダイ様・・・・(泣)」
>モビルドールってなんですかね? >モビルスーツとは違うんですかね?
モビルドールとは、ガンダムWに出てきたモビルスーツの無人戦闘プログラムです。 正確な動きとGによる負担を恐れない、兵士を消耗せずにすむという利点から、OZに採用されたシステムで、それまでの有人機よりも高い性能を示しました。 しかし、現実にこんな兵器が出現したら、戦争がゲーム感覚なものとなりそうで恐ろしいです。
>さて、戦力を分断されたダイ達は無事に艶麗の元にたどり着けるのか? >そして、突入前に渡した手紙の内容とは!?
まあ、ダイがいるなら確実に着けるでしょう。(ハヤテだけなら怪しいが) 手紙については、この戦いが終わった後に明らかになります。
>続きが楽しみですね
期待に応えられるよう頑張りたいと思います! 大魔王さんの作品も楽しみですよ!
大魔王さん、感想ありがとうございました!
それでは、本編にいきます!
2 花南は茎のような杖を手にした。
「スタークロッド!」
それを透伽に向けて叩きつけるが、透過にはまったく堪えた様子はない。
一方、佳幸は映理に向けて剣を振り降ろそうとする。
「炎龍斬り!」
炎を纏った刀身が映理を捉えようとした瞬間、映理の姿はムーブランと一体化している今 の佳幸に変わった。
「えっ?」
佳幸の姿をした映理も、同じように剣を振るった。まるで鏡と向かい合うかのように。
この激突は一見して互角かと思われた。しかし、佳幸は映理に押し出されるかのように相手の剣ではじき返されてしまった。
「これは・・・・」
佳幸、花南、達郎の三人はいったん集結する。
「花南さん、手を抜いている?」 「そんなわけないでしょ?」
花南はむくれたように言った。
「膜のジェルフィスというのは、全身にダメージを寄せ付けない鉄壁防御の膜に覆われてい るみたい。あれでは、普通に攻撃しても効き目は薄いわね」 「そうか。佳幸、おまえの方はどうだ?」
達郎に尋ねられ、佳幸はわかったことを述べていく。
「あの鏡のカメルーンと一体化した人、こっちの必殺技を写し取るみたい。しかも、放つ側よりも威力が増大されている」
これら二つの分析を耳にして、しばらく考えた花南は決した。
「いい二人とも。あの女たちの防御能力は目を見張るけど、攻撃はたいしたことないかもしれないわ。でも、艶麗の側近というから油断はできないし、その艶麗も高杉に任せたとはいえ後に控えている。だから、一気にカタをつけるわよ」
そして花南は役割を分担していく。
「佳幸はジェルフィスを。私は気に食わないけど、この単純男と協力してカメールンを倒すわ」 「誰が単純だ!」
すぐにムキになったことで、望まずともそれを証明してしまった達郎であった。
「作戦会議は終わったかしら?」
勝利を確信しているのか、透伽たちは三人にそんなゆとりを与えていた。
「ええ、おかげ様でね」
三人は再び構えた。
「二人とも、何をすればいいかわかっているわね?」 「もちろん!」 「当たり前だ!」
佳幸と達郎の返ってきた答えに、花南は満足した。
「いくわよ!」
狙いを映理に変えた花南が、真っ先に仕掛け始めた。
「アイビーウィップ!」
花南は蔦の鞭を振るう。映理はそんな花南に化け、同じアイビーウィップで返す。向こう がコピーした技はオリジナルよりも威力が高いため、花南の必殺技は映理のものに打ち負かされる。
映理のアイビーウィップが花南に襲い掛かる瞬間だった。
「達郎!」 「わかっている!」
そこへ達郎が割って入り、すぐさま必殺技を放った。
「ハイドロスプラッシュ!」
大きな水流が、映理のアイビーウィップを押し返す。
必殺技の威力は、アイビーウィップよりもハイドロスプラッシュの方が大きい。それに増して、ハイドロスプラッシュは相手の必殺技の威力を返すカウンターの効果も持っているのだ。
「な、まさか!」
自分が真似した必殺技の威力も加わった達郎の必殺技を受け、映理は倒れてしまう。ダメージが大きいため、一体化が解けカメールンは封印されてしまった。
「映理!?」
仲間がやられたという予想外の事態に、透伽は動揺した。それを好機と見て佳幸が迫っていく。
佳幸は透伽に拳を入れるが、防御膜によって大した傷はつかない。
「無駄だ!いくら頑張ろうとも、この私にはダメージを与えられん!」
透伽は笑みを浮かべて殴りつける。
だが佳幸は引かなかった。何故なら、彼の本当の攻撃はここから始まるからだ。
「なっ!?」
自分に接している佳幸の拳から炎が発していくのを、透伽は驚きをもって見た。
「ブーストフレイム!」
至近距離からの炎を浴び、その高熱によって防御膜が焼かれてしまった透伽。自慢の防御能力が失われた彼女は、自棄になったようにひたすら打ち続けた。至近距離のため自らはなった必殺技の余波を受けた身である佳幸であるが、これを受けても尚怯まず、剣を手にする。
「炎龍斬り!」
立て続けに必殺技を放つ佳幸。防御能力を失われた透伽は無防備で受けることとなり、一体化は解けジェルフィスは封印されてしまた。
決着をつけた佳幸は、疲れたように息をついた。
「大丈夫?」
ノーガードで相手の攻撃を受け続けていたため、ダメージが大きいのだろう。花南が佳幸の身を案じて気遣わしげに声をかける。
「これくらい平気さ」
そんな彼女に対して、佳幸は心配ないという素振りを見せた。
「こっちも気遣って欲しいんだけど・・・・」
達郎が不公平だとばかりに口にすると、花南は呆れたようなため息をついた。
「あんたは私が作った隙を突いて攻撃しただけじゃない」
痛いところを突かれた達郎は言葉に詰まってしまうが、佳幸がそれなりにフォローする。
「でも、そこを瞬時に仕留めることはできたね」 「まあな」
すぐに機嫌を直す、やはり単純な達郎であった。
「あの女が同時に二人の必殺技を写し取れるのは無理だったみたいだからな。それを利用して逆に技を返してやればいいだけのことだ」 「こっちも、膜を焼いてしまえばどうということはなかった。花南さんのアドバイスのおかげさ」
佳幸は花南にありがとうと礼を言った。
「まあ、あんたたちのアタマじゃこの程度でもアドバイスのように感じられるでしょうね」
そうは言うが、どこか照れ臭くなってそっぽを向く花南であった。
「勝利の余韻に浸っているところ悪いが、あの二人が逃げ出したぞ」
戦闘を傍観していた優馬の言葉で、三人ははっと我に返った。
透伽と映理が、メルキューレの塔へ戻ろうとしている。
「艶麗のところへ戻るのか?」 「だとしたら、まずいわね」
彼女たちの精霊は封印した。しかし、艶麗のもとへ行ってしまえば、また新たな力を得て自分たちの前に立ちはだかるかもしれない。
それに、その先にはまた別の戦いが行われている。味方がやられるとは想像し難いが、そこに彼女たちが参入すれば、たちまち形勢が逆転してしまうかもしれない。
「とにかく、急いで先へと進もう」
佳幸たち十人は、メルキューレの塔を目指して駆け出した。
次回はジェットたちの戦闘へ。
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