Re: 続・新世界への神話(4月30日更新) ( No.17 ) |
- 日時: 2011/05/01 22:35
- 名前: RIDE
- 参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3929
- 連日更新です!
まずはレス返しから!
大魔王さんへ
>どうも、大魔王です!! >今日レス返しアンド本編更新です!! >余裕があれば、読んで下さい!!
本日読ませていただきました! 面白かったですよ! これからも更新頑張ってください!
>それでは、感想です >なるほど、勘違いさせたのですね、花南は >でも、尋問されて情報を吐くなんて、意志が弱いですね >それとも、花南達の尋問が壮絶だったのでしょうか?
彼女は容赦ないですからね。 実際はわずかな断片から突き止めることができたということで。 でも、彼女はその気になれば尋問を拷問に変えてしまいます・・・。
>そして、さらっと千桜を傷つける花南 >……ホント、彼女の辞書に遠慮や気遣いというのはあるのでしょうか?
はっきり言って、ありません。
>まぁ、こちらも言えた事では無いのですが
それほどでもありませんよ。 花南は老若男女関わらず手加減しませんし。
>それで、クレス達は催眠術で操られていたんですね!? >それにしては、普通に感じましたが……
クレスたちは深層意識を乗っ取られています。 催眠されたことを悟られないようにするためです。 だから、普段の様子からでは中々気付けなかったのです。
>しかも、操ってたのが白銀の使者ですか!? >しかも、自分の精霊と名前を暴露ですか!? >よほど、自信があるのですね
霊神級では白銀の使者の中では最強と言われ、艶麗に匹敵する実力者ですから。
>そして、リズンの目的が精霊宮を乗っ取り、すべてを操るですか・・・・・ >俺は、一部なら良いと思います >例えば、戦争をしている国の頭を操って止めるとか
確かに、善行を考えるならそうですよね。 しかし、リズンは悪行しようとしている野心を持っていますから、見過ごせません。 そうでなくても、個人意思を尊重する佳幸たちには受け入れがたいですね。一人ひとりが願って初めてそれが成り立つのだと考えていますから。
>ともかく、頑張って下さい!! >特に花南!! >うちの雪華と似てるので!!
この特別編ではこれ以上余り見せ場はありませんが・・・・ 本編がある程度進めば彼女が活躍しますので、楽しみにしてください! 雪華よりも、苦情が飛ぶかもしれませんが・・・・
大魔王さん、感想ありがとうございます!
それでは、本編更新です!
3 リズンは自分の精霊を呼び出す。そして現れた虹のライッシュとの一体化を遂げ、七色の鮮やかさが目を引く姿となった。
「見せてもらおうか、貴様たちの実力を」 「ああ!やってやる!」
達郎は必殺技の構えに入る。両の手の中に、水球が生じる。
「ハイドロスプラッシュ!」
その水球から激しい水流がリズンに向かって放出される。リズンはそれに呑み込まれるかと思われたが、彼の身体の色が七色からオレンジ一色に変わった。と同時に手を前にかざし、光線を発射し水流を撃ち返した。
熱エネルギーを含んでいたらしく、それによって水流は湯気を立てて蒸発した。
息を呑む達郎に、リズンは冷ややかに言った。
「火炎の赤と、光の黄の混合色である高熱の橙の前では、貴様の水流などこの程度だ」 「赤、黄、橙・・・・」
リズンが口にしたその単語を呟く佳幸。
「虹・・・・そうか!」
それらを相手の精霊、虹のライッシュと照らし合わせた時、あることに気付いた。
「あの男は一体化している状態では、身体を虹が構成している七色それぞれに変えることにできるんだ。そして、その色ごとに様々に戦闘スタイルを変えるんだ」 「よく気付いたな」
自分の勝利を疑っていないためか、リズンはあっさりと肯定した。
「俺の精霊虹のライッシュは一つ一つの色に多彩な力を秘めている。今見せたのは高熱の橙・・・・」
続いてリズンは、先ほど佳幸たちが倒した使者たちを指す。
「あいつらを操る力は催眠の紫」
そこでリズンの体色が、黄色一色へと変わった。その次の瞬間、リズンは達郎の背後を取っていた。
「な!?」
驚く間も与えず、リズンは達郎に強烈な一撃を与えた。
「光とスピードの黄色」
今度は体色を緑に変える。と同時に地中から蔦が伸び出て、佳幸たちを絡め取る。
「草木の緑。もうひとつ、火炎の赤」
さらに体が赤色に変わり、炎が蔦を伝って三人を襲った。だが、達郎が水を放射して消火すると、三人は自力で蔦を破った。
「これ以上色を変えられる前にやるしかない!」
佳幸と花南は互いに頷きあうと、それぞれ剣と茎のような杖を構え、リズンに襲い掛かった。
「炎龍斬り!」 「スタークロッド!」
二人はそれぞれ必殺技を放つが、瞬間リズンの体色が群青に変化し、二つの分身を作り出した。
佳幸と花南は構わず必殺技を打つ。確率的にいえば当たるほうが高いと踏んだのだが、二人とも手ごたえは感じず、両者とも分身に攻撃するという結果になってしまった。
「迷彩の群青。そして、液体の青」
身体の色が青に変わるのと同時に、リズンは体を液体と変え、佳幸、達郎、花南に攻撃した。捉えきれない攻撃に、三人は倒れ込んでしまう。
「もう見ているだけじゃいられない!」 「僕たちも参加します!」
エイジと伝助の心を受け、人型形態のウェンドランとワイステインが駆けつける。
もちろん佳幸たちも諦めてはおらず、力を振り絞って立ち上がった。
「いいだろう」
リズンはその意気に感心した。
「おまえたちに敬意を表して、この俺の最大の力を見せてやろう」
リズンの体色が元の七色に戻ると、彼の体が輝きだす。
そして、高熱の橙であった時のように手を前にかざした。
「セブンカラーズシャワー!」
掌から虹色の光線が放たれ、佳幸たちに炸裂した。
相手の必殺技を受けた佳幸たちは吹き飛ばされる。気絶はしなかったが、一体化が解けてしまった。
「終わりだな」
リズンは勝利を確信した。しかし、とどめは刺さない。
「安心しろ。貴様たちは催眠によってこの俺の手駒にしてやる」
そう。リズンの目的はあくまで精神の支配。彼らのことも心を掌握し、クレスたちのように操るつもりなのだ。
それよりも、とリズンは視線を遠くにやる。
「あの女、どうしてやろうか」
その先には千桜がいた。彼女は逃げるタイミングを逃しつづけ、いまだここに残ってしまっていたのだ。
千桜は怯え、逃げ出そうとするがリズンは光の黄に変え、彼女の退路を塞いだ。
「逃げるな」
リズンに睨みつけられ、千桜は身を竦めてしまう。
「おまえは精霊の使者ではなさそうだな。催眠にかけても戦力にはならんが、殺すのは気に食わん。さて、どうするか・・・・」
考え込むリズン。千桜はその隙に逃げ出そうかと思ったのだが、恐怖で足が震えてしまっ ている。
「そうだ。あいつらへの見せしめに使うか」
そう言い、リズンの体の色が紫へと変わり、その体から光線が放たれる。
それを浴びた千桜。眼が虚ろになってしまう。
「この催眠の紫は、とてつもない力だ」
それを千桜でもって、佳幸たちに見せつけようというのだ。
「宙に浮け」
リズンがそう言うと、なんとそのとおり、千桜の体が宙に浮いてしまう。
相手の力の強大さに、佳幸たちは驚く。
「飛行しろ」
するとまた、輪を描くように飛行する。
千桜はリズンのオモチャであるかのように遊ばれていた。
「さて、次は・・・・」
その時だった。
突然、何者かがこの場に現れ、リズンを殴り飛ばしたのだ。
「・・・・あ、あれ?」
それにより、千桜の催眠が解ける。
「・・・・え?」
ちなみに千桜は今、地上から高い空中にいる。リズンの催眠によって宙に浮くことができ たていたが、それが解けた今、彼女は浮くことも飛ぶこともできなくなってしまう。
「キャアアアアアアア!!」
重力のまま、千桜は勢い良く落下し始める。
この高さでは助からない。地面と衝突する恐怖に、彼女は目を閉じてしまう。
しかし、想像していた衝撃は来なかった。何かに受け止められたような、そんな感触を覚えた。
「あれ・・・・?」
千桜は恐る恐る目を開けてみる。
彼女を助けたのは、先ほどリズンを攻撃した男であった。
「高杉君・・・・?」
千桜が意外そうな声をあげる。彼は自分と同じクラスの男子、高杉ダイであったのだ。
次回、リズンに対して現れたダイがとった行動は・・・・?
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