Re: 新世界への神話 ( No.91 )
日時: 2011/04/05 21:23
名前: RIDE

感想がきていますので、本編の前にレス返しです。

大魔王さんへ

>どうも、大魔王です
>早いですが、お気になさらずに

いえいえ、こちらこそ日をだいぶ空けて申し訳ありません。

>それでは、感想です
>雷矢の強さが異常ですね
>ダイも、雷矢がここまで強いとは思ってなかったのでしょうか?

はっきり言って、一般で測れるレベルをはるかに超えています。
そして、ダイは何も考えていません。とはいえメンバー選び自体は適当というわけではなく、彼なりの考えがあります。
それが明らかになるのは、雷矢編が終わってすぐになると思います。

>けれど、やっぱり奥の手がありましたね
>流石は雷矢と言った所でしょうか?

流石、としか言い様がありません。
実際、彼は生身でも人型形態の精霊相手に勝てる力がありますから。
本当に恐ろしいです。

>まさか、精霊との一体化とは!?

詳しいメカニズムも今後紹介します。

>驚きの強さです!!
>彼の憎しみはどれほど強いのでしょうか!?

三千院家に対しては、ネガティブライオーガを次々と生み出すほど果てしなく強いです。
理由は、彼の過去に由来しますが、それも決着がついたら明かされます。

>ところで、精霊との一体化ですが
>青銅よりランクの上の使者は、楽にできるのでしょうか?

先の話になりますが、一体化自体にはまだ秘密があります。
青銅の使者はまず一体化ができることが最低条件となっています。
次のランクである白銀の使者に上がるには、その秘密をクリアしなければなりません。
黄金の使者については空席が生じた場合、ある条件を満たした白銀の使者から選ばれるという仕組みです。
ただしこれは霊神宮におけるプランであり、雷矢のように青銅の使者の範疇を超えた実力を持つ者や、エイジのように心が強くても一体化ができないという使者も存在します。
ちなみに雷矢は白銀へ上がるための秘密もクリアしています。

>雷矢の必殺技を受けて吹き飛んだハヤテ達は、はたして無事なのか!?
>続きが楽しみです!!

続きを載せますので、楽しんでください!

>それと、こちらのに感想を戴いておりますので
>お礼を言います
>どうも、ありがとうございます

いえいえ、掲示板はみんなで使うものですから、感想や励ましを送るのは礼儀だと思っています。
むしろ、こちらこそお礼を言いたいです。
大魔王さんも、がんばってください。

それでは、第23話ラストです。


 7
 雷矢は勝利を確信していた。

 だがふと前を見ると、彼は思いがけないものを目にした。

「な・・・・!」

 エイジたちの前に、人を乗せるほど大きさをもつ白銀の狼型ロボットが現れ、バリアーのようなものを張って彼らを守っていた。

「う・・・・」

 エイジも気がつき、自分たちを守ってくれたロボットをまじまじと見る。

「なんだ、こいつは・・・・?」

 何故雷矢の攻撃を防いでくれたのか、そもそもこのロボットの正体は何なのだろうかと疑問が沸いてくるが、頭がそれらを整理できなくて口にできない。

「ダイ・タカスギからの伝言だ」

 そんなエイジたちに、狼ロボットは語りかけた。

「おまえたちに、使者として雷矢と戦うのではない」

 エイジたちは、わけがわからず戸惑ってしまう。このロボットの言うことを信じるならダイが送ってきたものだろうが、勝たなくてもよいというのはどういうことだろうか。

 そんな彼らに向けて、狼ロボットは更に続けた。

「ケンカをやれ、それだけだ」

 それを最後に、狼ロボットは光となってこの場から消えた。




 頭を俯かせていたダイは、ゆっくりと頭を上げた。

「どうかしました?」

 彼の側にいたジムが体調でも悪くなったのかと思い、尋ねてみた。

「なんでもない。それよりこの戦い、もうすぐ終わるぞ」

 そういう彼の左腕の手首辺りが、何故か淡く光っていた。




 何が言いたかったのか判らず、ハヤテたちは呆気に取られていたが。

「そうか・・・・」

 エイジは再び立ち上がり、戦う姿勢を見せる。

「そうだよな・・・・」

 彼は雷矢に向かって叫んだ。

「誰だって何かを憎んだりするのは当たり前だ。けど、あんたはそれを恨めしがったまま、ガキのように当り散らしているだけじゃないか!」
「・・・・なんだと・」

 雷矢はそれを聞き、怒りをエイジに向けるが、彼は怯まない。続いてハヤテを指した。

「あんたの弟さんだって、人生の辛酸を舐めきってきた。けど負けずに頑張ってきた!あんたはそんな綾崎さんの足元にも及ばない、ただの弱虫なガキだ!」

 彼の言葉は、ハヤテの心を響かせていく。

「そしてこれは、弱虫が癇癪ぶつけただけの、ただのケンカだ!精霊を使おうが、一体化しようが、弱虫相手にケンカで負けてたまるか!」

 そう吠えたエイジに対して、氷狩たちも皆強気な笑みを浮かべ始めた。

「そうだな・・・・」
「一番年下のおまえにそこまで言わせて、大人の俺たちが倒れたままというわけにはいかないな」
「ここで起き上がれなかったら、僕たちもあの人と同じ弱虫ってことになりますからね。そ
れは勘弁したいですから」

 そして、全員立ち上がり、彼らの精霊も再び人型形態へと変わった。

「まだ戦いは終わりません。兄さんが憎しみを捨てきれないというのなら、僕たちはその憎しみごと兄さんを打ち倒します」

 ハヤテは、そう雷矢に宣言する。

「今から俺たちの反撃だ。覚悟しろよ」

 エイジも、強気な笑顔で雷矢を指差すのであった。


 次回、雷矢編クライマックス!