Re: 新世界への神話 ( No.84 )
日時: 2011/03/17 22:24
名前: RIDE

更新します。
このお話が面白いっていう人いますかね・・・・?


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 一方、別の場所では。

「バ、バカな・・・・・!」

 凍り付いているネガティブグルスイーグを見て、陰鬱の使者は絶句していた。

「これが実力だ」

 そんな彼に対し、光は冷徹に言い放つ。

 雷矢のところへ向かう途中、氷狩はネガティブグルスイーグの使者と遭遇し、戦闘となった。相手は今度こそ決着をつけてやると意気込んでいたが、前に戦った相手に苦戦するような氷狩ではなかった。グルスイーグのフリージングスノウズを食らい、ネガティブグルスイーグはこのように凍結してしまったのだ。

「悪いが、俺はおまえを相手にしているわけにはいかない。お別れだ」

 氷狩が先に進み始めようとしたその時だった。

「ら、雷矢様・・・・」

 反対側から、氷狩たちの標的である雷矢が現れたのだ。

 ネガティブグルスイーグの使者が、雷矢を見て怯えだす。

「雷矢様、自分は・・・・」
「黙れ」

 部下が言い切る前に、雷矢は懐から短刀を取り出し、ネガティブグルスイーグの使者の喉に突き立てたのだ。

「なに!」

 氷狩はその光景に目を大きく見開く。

「ああ・・・・」

 陰鬱の使者は、切り口から血を溢れさせ、恐怖の形相のまま死んでいった。

「な、なんて奴だ・・・・」

 躊躇なく人を殺した雷矢に、氷狩は恐怖を抱く。

 この男は、自分たちと同じ人間なのだろうかと。

 その雷矢は、氷狩の方に顔を向けた。二人は互いに睨みあう。

 氷狩のほうから先に口を開く

「まさか、おまえから姿を見せるとは思わなかったぞ」
「ここへ入り込んだ使者の中では、おまえが一番の実力者みたいだからな。おまえを討っておけば後は問題ない」

 彼らの精霊であるグルスイーグとライオーガは、それぞれ人型形態となる。

「黄金の勾玉と人質を返せ!」

 そう要求する氷狩だが、答える気がないのか雷矢は無言を徹する。

「素直に言うことを聞く気はないということか。やはり戦うしかないな」

 グルスイーグは闘志を表している。対するライオーガも、威嚇するように右手に電気を帯びだした。

 この場に漂う緊張感が限界まで張り詰める。

「いくぞ!」

 グルスイーグとライオーガは、同時にぶつかり合った。