Re: 新世界への神話 ( No.59 )
日時: 2010/05/06 21:32
名前: RIDE

更新します


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 グルスイーグはフリージングスノウズでネガティブグルスイーグを仕留めようとした。

 だが、突如として何かがグルスイーグの足元に飛来してきた。

「なに・・・・」

 地に突き刺さったそれは黒い矢であった。自分の仲間の精霊が使うものと似ているものに、氷狩は目を見張らせる。

「フフフ・・・・」

 笑い声が響くと同時に、人影が浮かんできた。

「遊びが過ぎるぞ、ネガティブグルスイーグ」

 どうやら仲間の陰鬱の使者らしいが、ネガティブグルスイーグの使者は反発を示した。

「余計な手出しをするな!」
「そうはいかん」

 また、人影が出現してきた。今度は複数現れ、合計四人の影を氷狩たちは呆然と見渡していた。

「雷矢様がお待ちかねだ。これ以上待たせることは許されん」
「むう・・・・」

 雷矢の名を出されては、さすがに逆らうことはできなかった。

「仕方ない、勝負は改めてつけよう。それまで命は預けとくぞ」

 ネガティブグルスイーグとその使者も影となり、六つの人影はこの場から消えていった。気配さえも感じられなくなった後、ダイは緊張を解いて氷狩に話しかけた。

「桐生、奴の手ごたえはどう?」
「油断はできませんね」

 氷狩はグルスイーグを指した。グルスイーグの左腕には微かに攻撃された跡があった。おそらくネガティブグルスイーグがフリージングスノウズを避ける際につけたものだろう。ダメージは小さいとはいえ知らぬ間に攻撃されていたことに氷狩は少し下を巻いていた。

「だが、それほど強敵というわけでもないですけどね」

 一方、ハヤテとヒナギクの間には無言の空気が漂っていた。