Breath ? (9/2 更新) ( No.16 ) |
- 日時: 2012/09/02 21:45
- 名前: 道草
- どぅも★道草です!
去年の今頃は劇場版ハヤテを観て超テンションあがってたなぁ……
今年も新アニメ楽しみだぜ♪
ではレス返しをば。
◆匿名さんへ
>どうも♪匿名っす♪感想に来ました♪
ハル「きゃる〜ん♪おかえりなさいませ、ご主人様〜♪」
オルムズト・ナジャ「お待ちしておりました〜、きらっ☆」
なんやねん、この空気……それはともかく匿名さん感想ありがとうございます!!
>アテネさんよ。あんたは天才じゃ無かったんかい。 >というより、どういう操作をしたらスクラップするのか甚だ疑問です。マキナの事をバカという事はできませんね♪
アテネ「うぐ……」
まぁ原作ではここまでではないと思いますが、アテネは機械に弱そうなイメージがあったので……
それにしてもこの作品でマキナは一体どこにいってしまったんだろうか……(汗)
>今回泉圧勝!でも、今回理事長があれだったから動画さえ撮ってれば勝ちだよな。
ほかに泉を勝たす方法が思いつかんかった!!
泉「なんだか素直に喜べないんだけど!?」
>イブキさんも来ましたね。あの女のオリキャラで、ハヤテと近しい存在で、でもハヤテには絶対に落ちない新感覚のヒロイン、イブキさんが。 >投稿者多しと言えどイブキのようなヒロインはそういないでしょう。道草さん。あなたは(いい意味で)何てキャラを作り出したんだ。尊敬に値します。てかします。
いえいえ、滅相もない!!もったいないお言葉ありがとうございます!!
しかしイブキはヒロイン?……なのか???
>最後は王道の一勝一敗での最終決戦。今からとても楽しみです♪ >それでは、匿名でした♪
匿名さん、ありがとうございました♪
◆キーさんへ
アテネ「感想ありがとうございます」
マリア「お越しいただき感謝します♪」
キーさん、ありがとうございます!!
>はい、では…………ネタがないからこれでいいや。 >・なんだかよくわからないけど多分ハヤテのせいだぁぁぁぁぁ。
ハヤテ「なんでだぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
>調「何がハヤテのせいだ。」 >χ「いや、なんか全体的に。あぁ、それと…」 >・「ハヤテの責任♪」(from χ)のネタが尽きたのは…ハヤテのせいだ。」 >奏「確かにそうね。はやてが何かやらかさないからネタが尽きるのよね。」
……だってさ、ほらハヤテあやまって。
ハヤテ「誠に申し訳……ってなんでですか!?」
>χ「さて、……泉のところは何を開発したんだ?」 >調「振動はともかく、煙や警告音を出すボタンっているか?」
泉「いや、そんな機能ついてないよ!?」
あれはカメラではなく、アテネの方に問題があるのです。
イブキ「それでもあんなことになるのはありえないけどな」
アテネ「ううう……」
>奏「最悪の場合ヒナギクとかに教えてもらって……」 >調「泉がアレだからなぁ。……ハヤテ(もしくは似たようなもの)が移っていれば猫とかの動画でも勝てそうなんだが。」
アテネ「ハヤテが猫と戯れる動画……いいわね」
ナギ「ありだな」
ルカ「ありね」
歩「ありなんじゃないかな」
ヒナギク「べ、べつにいーんじゃない?」
泉「そういうの撮りたかったなぁ……」
需要高いな……
イブキ「じゃあこないだあたしが撮った、ハヤテとシラヌイが遊んでる動画観る?」
女性陣一同『みる!!!!』
ハヤテ「うぉおおおおおおおおおおい!!?」
>χ「そして、イブキだぁぁぁぁ。よし、記念に調、イブキに『イブキック』をもらってこい。調だったら大丈夫だろう。作者代理だし。」 >調「じゃぁ、行ってくるぜ。って、何のきねんだぁ。」 >χ「いいから逝ってこい。行くぞぉぉぉ、イブキっちぃぃぃぃ。」←調をイブキに投げる……ソフトに。
イブキ「イブキィィィィィィック!!!」
容赦ないね!?
>奏「……じゃぁもう行こうか。」 >χ「そうだな。」 >χ・奏「では、また来ます。」 >調「おいていくなぁぁぁ。……ちょ、待て、2発目かよ。しかも『アヤサキック』も同時とか僕死ぬよ。……ぎゃぁぁぁぁぁぁ。」
はい、ではキーさん、ありがとうございました。
調さんはあとで郵送で返しておきます。
◆紅雪さんへ
>どうも、紅雪です。前回は感想書けずにすみません…
伊澄「感想ありがとうございます」
歩「きてくれて嬉しいんじゃないかな♪」
紅雪さんありがとうございます!!お気になさらずホント気が向いた時で結構ですよ!
>前回の泉の料理の副作用でしょうか…?ハヤテが黒い…まぁ黒いのも面白いのでいいんですが。イブキもそこらへんを楽しんでましたしね。
イブキ「たまにはそんなハヤテもいいよな♪」
泉「よくないよぉ〜……。ハヤ太君厳しいし、しかもなんだか少し楽しそうなんだもん……」
ハヤテ「やだな〜、そんなことないですよ〜♪」
>そしてアテネはどうやったら触っただけでビデオカメラを壊せるんだろう…? >ある意味ナギよりも酷いかも…ナギでも機械(主にハードディスクとかパソコンとか)は使えるはずですからね…
ナギ「そこで私の名前が出ることに納得いかないが、まぁ確かに酷いな」
アテネ「うう……」
でもたまに触るだけでよく機械壊す人いるよね?
ナギ「いねーよ」
……え?僕だけ?
>けど結局はそのお陰で泉が勝って対決がより面白くなりそうなので結果オーライかな…?
アテネ「そうですよね♪ここで私が勝ったら話が終わってしまいますし、瀬川さんにもあまりに気の毒なので、ここは空気を読んであえてああいう形に……」
イブキ「アテ姉ちょっと黙っててください」
アテネ「…………はい」
>何はともあれイブキから(恐らく本人の許可などなく)賞品の発表もあったことなので、きっと次回は血で血を洗う壮絶な戦いが…! >多分死人(ハヤテ)とかも出ますね、えぇ。誰とは言いませんが。
イブキ「言うとるがな」
実際ある意味そうなってますしね(笑)
>では次回の決着を楽しみにしてます。それでは。
紅雪さん、ありがとうございました♪
では以下から本編に参ります!
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第六十二話 『ハヤ太君争奪戦・最終戦』
晴れやかに空が澄み渡る日曜日。
アテネと泉の激戦も今日で三日目。
遂に決着の時が訪れた。
「さぁ、やってきました『ハヤ太君争奪戦・最終戦』!!果たして勝利の女神はどちらに微笑むのだろうか!!」
動画研究部にてイブキはマイクを片手に熱く語る。
「イブキ君、司会は私なんだが……」
「細かいことは気にするな!!」
完全に御株を奪われている美希。
イブキのあまりのハイテンションっぷりに、さすがの動画研究部の面々もついていけなかった。
周りが置いてけぼりになっているのを尻目にイブキは話を進める。
「では最後の勝負を発表します!最後の勝負は………………宝探しゲェ――――――――――ム!!!」
「「宝探し?」」
アテネと泉は少し拍子抜けした。
最終戦の割にはいまいちピンとこない内容だ。
理沙と美希も初耳らしく、理沙が興味深そうに内容を尋ねた。
「ほう……で、その『宝』とやらは一体なんなんだい?」
「ふっ、よくぞ訊いてくれた……」
イブキはもったいぶった態度で不敵に笑うと、茶目っ気たっぷりに言った。
「昨夜ハヤテを殴って気絶させ、そのまま拉致ってある場所に監禁しました♪」
「あんた何してくれてんだ!?」
さらっととんでもない犯行を自供するイブキに理沙がつっこむ。
イブキ、やることがいちいち過激である。
「なのでアテ姉とスマイルはハヤテを探してください。制限時間は今日中まで、それ以上は命に関わるので。見つけたらそのままお持ち帰りして構いません♪」
「『宝』ってハヤ太君の事かよ!?」
「たぶんしばらくは起きないと思うので、後はもうチューしようが寝込みを襲おうが自由です。煮るなり焼くなり好きにしてください♪」
「イブキ君、ハヤ太君のなんだったっけ!?親友だよね!?」
こうして文字通り賞品と化したハヤテ。
それによりいろんな意味で泉とアテネの士気があがる。
「た、大変!早くハヤ太君見つけてあげないと!!/////」
「そ、そうですわね!事態は一刻を争いますわ!!/////」
そう建前を口にする二人。
だがちょっと顔を赤らめていて、内心何を想像しているかわからない。
だいじょうぶかコイツら?
「んじゃあ、ミッキーとリーさんはこのカメラで中継してね」
そういってイブキはカメラを美希と理沙に手渡す。
このカメラで撮った映像はリアルタイムでこの動画研究部のモニターに映し出される仕組みだ。
「ああ、了解したが……」
「イブキ君はどうするんだ?」
「あたしはここで高みの見物させてもらうよ♪」
イブキは椅子に座り、机の上に両足を乗せた。
そして手を頭の後ろで組んで、ゆりかごのように椅子ごと体を揺らす。
その様子に美希たちは少々不満を感じたが、ここは指示に従うことにした。
「じゃあ私は泉の方を担当するから、お前は理事長の方な」
「ああ、わかった」
こうして美希は泉と、理沙はアテネと行動を共にすることとなった。
そしてイブキが宣言する。
「んじゃあ、『ハヤ太君争奪戦・最終戦』スタート♪」
* *
「それで、これからどうします理事長?」
アテネサイド、理沙がカメラを構えながら尋ねた。
『ハヤテを探す』と一口に言っても、手がかりも何もない。
アテネはあごに手をそえ、しばらく黙考した後、口を開いた。
「こういう時は『現場百遍』ですわね。まずは犯行現場に向かいましょう」
「犯行現場?」
そうしてアテネ達が向かったのは……
―ムラサキノヤカタ。
昨日二回戦が終わった後、アテネとイブキはこのアパートに帰ってきた。
その時にはハヤテの姿も確認している。
つまりハヤテはこのアパートの中で誘拐された可能性が高い!
そう思ってアテネはアパートの捜査を始めた。
「まずは……ハヤテの部屋ですわね」
上へと続くはしごを登り、ハヤテの部屋に入る。
だが部屋と言っても屋根裏だ。
天井は低く、屋根の形に合わせて傾いている。
スペースも狭いため、必要最低限のものしか置いていない。
ハヤテの机。
ハヤテのタンス。
ハヤテの布団。
ハヤテの枕。
ハヤテの匂い……
「(って今はそんなこと考えてる場合じゃない!!/////)」
どうにか理性を保ちつつ、アテネは捜査を続ける。
そして床を調べているとき、あるものを発見した。
「これは……!」
「なにか見つかりましたか理事長?」
理沙はアテネがしゃがみこんで注視しているところをカメラで撮る。
そこには赤黒い染みができていた。
「……血痕よ」
アテネは染みを手でなぞりながら静かに言った。
血は乾いていたが、まだ新しい。
「やはりハヤテはここで襲われたのね」
「いや、こんだけ血が出てるって、どんだけ強く殴ったんだよ……」
血の痕は致死量とまではいかなくても、結構大きく広がっていた。
その惨状を前に理沙は呆れやら恐怖やらを感じる。
まぁ、ハヤ太君のことだから大丈夫だろうけど。
「凶器はこれね」
アテネが手にしたのは、近くに転がっていた何のひねりもないハンマー。
床同様、べったりと血がついている。
シティ○ンターやギャグマンガなどではツッコミの定番アイテムだが、これで殴られたらマジで痛いよ。
「・・・・・・」
次々と明らかになる犯行の様子に、理沙はもはやつっこむ気も失う。
一方、アテネは冷静に推理を続ける。
「昨日ハヤテは三千院さんに付き合って夜中の3時までゲームをしていたから、犯行時刻はおそらくハヤテが起床する4時までの間……」
「犯行時刻の前に、ハヤ太君の睡眠時間にツッコミを入れていいですか!?」
ハヤテの日常は執事の仕事、学校生活、バイトと恐ろしく過密スケジュールだ。
わずかに残された自由な時間も勉強に費やし、実質1時間弱しか寝ていない。
毎日こんな生活でよく倒れないものだ……
それはさておき話を戻す。
「つまり……その時間帯アリバイがない人間が犯人!」
「まぁ犯人イブキ君ですけどね」
推理するのはいいが、答えはすでに分かりきっていた。
問題はこの後。イブキがハヤテをどこにやったかだ。
「コホン……とにかくイブキさんといえど、人一人を抱えて誰にも見られずに遠くまで運ぶことは不可能。すなわちハヤテはこの近辺に隠されているはず!」
「なるほど」
「次は目撃者探しね。時間的に一番可能性があるのは……マリアさんかしら」
* *
「うお〜い、ハヤ太君〜〜〜!」
一方、こちらは泉サイド。
泉はあてもなくしらみつぶしにハヤテを探し続けていた。
今は通学路を捜索中だ。
「泉、もっと効率的に探せないのか?」
美希は呆れながらカメラを回す。
これでは日が暮れてしまいそうだった。
「ん?二人ともこんなところで何してるのかな?」
そんなとき、聞き覚えのある声がして二人は振り返る。
そこにはマウンテンバイクを手で押しながら歩いてくる一人の少女の姿があった。
彼女は西沢歩。
ハヤテの元クラスメートにして、ハヤテに恋する乙女。
他には特に書くことが思いつかないほど特徴がないのが特徴の普通の人だ。
「あ、歩ちゃん、こんにちは〜♪」
「やぁやぁ歩君。こんなところで奇遇だな」
「あ、うん。こんにちは」
挨拶を交わす三人。
そこで美希はちょうどいいとばかりに歩に訊いてみた。
「ところで歩君。どこかでハヤ太君を見なかったか?」
「え、ハヤテ君?今日は見てないけど……」
「そうか……」
「あ、でもイブキちゃんなら今朝見かけたよ?」
「「それだ!!」」
美希と泉は顔を見合わせる。
思わぬところで有力な情報が入ったものだ。
「それで歩ちゃん!そのときのイブちゃんの様子を詳しく!!」
「あ、うん……」
泉に詰め寄られて少し驚きつつも、歩は宙に視線をやり、今朝の出来事を思い返していた。
「今朝早く起きて新聞取りに外に出たら、ちょうどイブキちゃんがサンドバッグを担いで歩いてたから声をかけたの」
「サンドバッグ?」
「うん、しかもそのサンドバッグなんだか動いてたような気がしたんだけど、イブキちゃんが二、三発パンチしたらまた動かなくなったかな」
「・・・・・・」
「鬼か、あの人は……」
泉と美希はサンドバッグ(の中身)に同情する。
「それで、そのあとイブちゃんどこ行ったの?」
「え〜と、あの方向は……」
* *
―白皇学院。
アテネと泉はちょうど同時刻に校門前で鉢合わせした。
別にあきらめて戻ってきたわけではない。
マリアと歩の目撃証言により、イブキが白皇にやってきてたことが分ったからだ。
スタート地点がゴールとは、イブキの考えそうなことである。
「ふっ、ここまでくるとはやりますわね」
「わ、私だって負けないもん!!」
アテネと泉、両者の間に火花が飛ぶ。
ここまできたら後はスピード勝負だ。
「よーし、それじゃあ片っ端から捜索開始だ〜♪」
「だからお前はもうちょい考えて動けよ!!」
考えるより行動派の泉はだっと駆けだす。
美希はカメラを片手に急いでその後を追った。
「……で、理事長。ウチらはどうします?」
理沙が尋ねると、アテネは余裕をもった表情で言った。
「ふ……慌てることはないわ。こんな時の為に秘密兵器を用意してあるわ」
「秘密兵器?」
「ええ……アルマゲドン!!」
アテネがパチンと指を鳴らして叫ぶと、どこからともなく一匹の大型犬が走ってきた。
「バウバウ!!」
「あはは、よしよしイイ子ね♪」
アテネはすり寄ってきた犬の頭をなでる。
この犬の名は『アルマゲドン』。
なぜかアテネになついている、自由を愛する一匹狼……じゃなくて一匹犬である。
アテネは懐から一枚のハンカチを取り出すと、アルマゲドンの鼻先に突き出す。
「さぁアルマゲドン、この匂いを嗅いでハヤテを探すのよ!」
「ワン!!」
アルマゲドンはハンカチの匂いをクンクンと嗅ぐ。
そして今度はきょろきょろしながら周りの匂いを嗅ぐと、やがて目的を見つけたのか一直線に走りだした。
「ワンワン!!」
「さぁ追いますわよ!!」
「あ、はい!!」
アテネと共にアルマゲドンを追いながら、理沙は一つの疑問を口にした。
「どーでもいいんですけど理事長、なんでハヤ太君のハンカチを持ってたんですか?」
「こ、これは捜査の為にさっきハヤテの部屋で拝借したのよ!捜査の為に!!」
「あ、そうっスか……」
* *
一方その頃、負け犬公園でもある事件が起きていた。
「事件です、シャルナちゃん!!文の愛犬アルマゲドンが謎の失踪を遂げました!!」
「へー」
(゚Д゚)な顔をした少女の騒がしい声に、インド人の少女は淡白な反応を返した。
彼女たちの名は日比野文とシャルナ・アーラムギル。
白皇の一年生で、ハヤテ達の後輩にあたる。
「薄い!!薄いですよ、シャルナちゃん!?リアクションがキッチンペーパー並みの装甲です!!」
「だっていつものことじゃない」
意味の分からない例えを持ち出す文に、シャルナは冷ややかな視線を返す。
「さすがシャルナちゃん。無駄のない的確なツッコミ……やはりツッコミの国インドの人は一味違いますね」
「文ちゃん、勝手に人の国の名物を増やさないでくれる?」
かみ合ってるんだか、かみ合ってないんだかよく分からない凸凹コンビの二人。
彼女たちの日常会話はたいていこんなものだ。
見てるぶんには割と楽しい。
「とにかくです。ここは二人で捜索隊を結成し、アルマゲドンの行方を追いましょう!」
「わかったわ、文ちゃん」
なんだかんだ言いつつも協力するシャルナ。
こうしてアルマゲドン捜索隊が結成された。
「それで文ちゃん。最後にアルマゲドンを見たのはいつ?」
「さぁ?そういえばここ数日見かけてなかったので、まったく覚えてないです!」
「・・・・・・」
ポカッ!!
「いたっ!!痛いです、シャルナちゃん!!ゴメ、ゴメンナサイ……」
シャルナのゲンコツが降り注いだ……
* *
戻って白皇学院。
「「あ」」
時計塔の入り口前で、アテネと泉&おまけどもは再度鉢合わせした。
アテネはアルマゲドンの追跡でここまでやってきたが、奇跡的に泉も偶然ここに辿り着いたのである。
泉、かなりの強運の持ち主である。
「ワンワン!!」
アルマゲドンは上を見上げて吠える。
「あそこね。待っていてハヤテ、今行くわ!!」
「え?あ、わ、私も乗る〜!!」
いまいち状況が呑み込めていない泉だったが、先を越されるのはマズイ気がしてアテネと同時にエレベーターに乗りこむ。
理沙と美希も一緒だ。
こうしてエレベーターは時計塔最上階へと昇って行った……
* *
その頃、最上階生徒会室では。
「あら?何かしらコレ?」
実質この部屋の主にして、白皇学院生徒会長、桂ヒナギクは見慣れないものを前に首をかしげた。
部屋の片隅にあるロッカー。
今までこんなものは置いてなかったはずだ。
ヒナギクは中身を確認しようと扉に手をかける。
「「ちょっと待った――――――――――!!」」
そのとき、生徒会室の扉を勢いよく開いて、アテネと泉が飛び込んできた。
「い、泉!?天王州さん!?」
突然の乱入者にヒナギクは驚いて、思わずロッカーを開いてしまった。
そしてロッカーの中にはやはりハヤテがいて、直立姿勢で眠っている。
「は、ハヤテ君!?」
その姿を見て声をあげるヒナギクだったが、驚くのはさらにここからだった。
ロッカーが開いた勢いで、眠っているハヤテの体がぐらりと傾く。
「あ、ちょっ!!」
他にどうすることもできず、ヒナギクは倒れてくるハヤテを抱きとめる。
そのとき……
チュ……
「!!!???/////」
ハヤテの唇がヒナギクの右頬をかすめた。
二人はそのままバランスを崩して床に倒れる。
「は、ハヤテ君……/////」
ヒナギクの上にハヤテが倒れ、まるで押し倒されているような姿勢になった。
この状況にヒナギクは思考回路がショートし、やがてボンと顔から湯気を出して気絶した。
この羨ましい光景をみたアテネと泉は叫ぶ。
「「コラ―――――――――――――――!!!/////」」
こうして無駄な戦いは終わった……
ちなみに動画研究部部室にてモニターの前で約一名爆笑していたのは言うまでもない。
第六十二話 END
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はい、最後ヒナギクにおいしいとこ持ってってもらいました!
普段報われてない彼女なので、たまにはいいかなと。
結局、アテネと泉の決着はつきませんでしたが……ゴメンナサイ……
次回からはまた別の話です。
ではまた♪
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