Re: Breath ( No.14 )
日時: 2010/09/19 01:41
名前: 道草

ご無沙汰してます。
どぅも★道草です。

しばらく更新できず、すみませんでした!
では遅くなりましたが返信させていただきます。

◆風羅さんへ

道草「いつも感想ありがとうございます!」

>ヒナギクはステータスだからいいとして。(あ、怒らないで・・・)
イブキもステータスでいいですか?(あ、2つの殺気・・・)

ヒナギク&イブキ「・・・・・・」

>ヒナギクもファンクラブの男性と付き合えばいいんじゃ?(あ・・・・死んだな。)

美希「それは私が許さん!!ヒナファンクラブ心得その1『ヒナはみんなのもの!抜けがけ禁止』」

>じゃあ次回の更新も楽しみにしています(必死に逃げます。二つの影から。)

ヒナギク「いくわよイブキ!!」
イブキ 「了解、ヒナっち!!」
道草  「お前ら本編でまだ会ってねぇだろーが!!…この二人から逃げるのは不可能に近いですが頑張ってください」


では久々の本編です。


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第九話 普通って幸せじゃね?


―喫茶『どんぐり』。

今、ハヤテとナギはここにいた。

だが客としてではない、二人はここでバイトをしているのであった。

そしてここでバイトをしているのがもう一人。

西沢歩、高校生。







「ええええ!私の紹介それだけ!?」

通称『ハムスター』。

「だれがハムスターかな!?そう呼んでるのナギちゃんだけでしょ!」

ほかに何を書けと?

「だからもっとこうプロフィール的な……」

めんどいので自己紹介してください、画期的に。はいどうぞ!

「えええ!?…え、えっと西沢歩といいます。17歳です。牡牛座のA型です。よろしくお願いします!」

うわぁ……普通。

「うわぁぁぁん、ハードル上げすぎだよ〜!」

「さっきから一人で何を騒いでいるのだハムスター?」

「酷いんじゃないかな!ていうかわかってて言ってるよね!?」

「別にいいではないか、『特徴がないのが特徴』なんだし」

「なんですって――――――――!!!」

そんな感じでナギと歩の口げんかが始まった。

それを見ていたハヤテは止めに入る。

「ちょ、お嬢様、西沢さん落ち着いてください!」

そう言うと歩は頼るようにハヤテをみる。

「ハヤテく〜ん…ハヤテ君だけが味方だよ。みんなに私の長所をズバッと言っちゃてください!!」

「えええ、僕がですか!?」

急な無茶ぶりに戸惑うハヤテ。

これに答えなきゃ男じゃないぞ♪

「他人事のように…元はといえば作者さんのせいでしょ?」

ハヤテはう〜んと少し考えた後、口を開いた。

「そうですね…西沢さんはとても面倒見がよくて、優しい人ですよ♪」

「…ハヤテ君/////」

見つめあう二人。

「ふんっ!」

ハヤテの足が踏みつけられた。

「いたた!…どうしたんですお嬢様!?」

「ふんだ、ハヤテのバーカ、バーカ!!」

そういってナギはプンスカと怒っていた。







―それから二十分後。

「……あれ?」

「ん、どうしたのかなハヤテ君?」

「いえ、ちょっと材料が足りないみたいで……今から買いにいってくるので、すみませんがお店のほう頼んでも大丈夫ですか?」

「うん、大丈夫だよ。この時間じゃめったに人こないし」

それは店としては大丈夫なのか?とも思うが、いつもの事なので三人は気にしないようにしていた。

「では、いってきます」

「いってらっしゃ〜い♪」

ナギは無言でハヤテを見送る。

そしてハヤテが出て行った後、店内は歩とナギ二人きりになった。

「?どうしたのかな、ナギちゃん。難しい顔して」

「いや、別に……」

イブキがアパートに越してきてからというもの、ナギは少し悩んでいた。

イブキがハヤテの昔の話をしたりすると、なんだか不安になる自分がいた。

自分はハヤテの事をどれだけ知っているのだろう?

イブキはハヤテの事をどれだけ知っているのだろう?

ふと顔をあげると歩がまだ不思議そうな顔で見ていた。

そう言えばこいつもハヤテとは元クラスメートだったな……

こいつも私の知らないハヤテを知っているのだろうか?

「なぁ、ハムスター」

「ん、なぁに?」

「お前の学校にいたときのハヤテってどんな感じだった?」

「え、ハヤテ君?」

歩はすこし考えてから答えた。

「別に今とそんなに変わらないけど?前から優しかったし……あ、そういえば不幸体質が強くなってるかも!」

「そ、そうか……」

「……でも今の方が幸せそうかな?」

「…矛盾してないか?」

「あはは、そうかもね。でもいまのハヤテ君を見てるとそれでいいんじゃないかって思うよ、ありがとうねナギちゃん♪」

「な、なんでお前が礼をいうのだ!?////」

「えへへ、なんとなく♪…けど懐かしいな〜」

そういって歩は過去の事を思い出していた。

「それじゃせっかくだし、私とハヤテ君のとっておきのエピソードを話してあげちゃおうかな!」







―ハヤテ潮見高校時代。

「だだいま〜ハヤテ君♪」

「おかえりなさい西沢さん♪」

笑顔で歩を迎えるハヤテ。

「あ…あのね、ハヤテ君に渡したいものがあるの//////」

「なんですか?」

歩はもじもじしながら一つの箱をハヤテに手渡した。

「!!西沢さん、もしかしてコレ……」

ハヤテが箱を開けるとそこには……











『生八つ橋』

「えへへ♪修学旅行のお土産!気に入ってくれると嬉しいかな」

「わー、ありがとうございます西沢さん。おいしくいただきますね♪」

「ハヤテ君////」

回想終了……







「普通じゃないかぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

ナギの怒りの声が店内に響く。

「なっ!?いいんじゃないかな!『だだいま〜』から『おかえりなさい』のところとか新婚さんぽいんじゃないかな!?」

「ぽくねーよ!どんだけ日常会話だよ!!」

「箱を渡すとこなんかもうプロポーズみたいじゃないかな!?」

「みたいじゃねーよ!そんで『生八つ橋』とかオチも微妙だわ!!」

ナギの酷評に歩は「むー」と頬をふくらませる。

「大体なんでハヤテは修学旅行に行ってないんだ?」

「…え〜と、ハヤテ君バイトで忙しかったし、お金もなかったから……」

「哀れな……」

「だからそんなハヤテ君のために旅行の話をいっぱいしてあげたの♪いや〜あれでだいぶ好感度あがったんじゃないかな?」

そういって歩は一人でうんうんと頷いていた。

「…いや、行けなかった奴に旅行の話をするって嫌味じゃないか?」

ガーンと歩は驚いた顔をした後、床に手をついた。

「そんな…私ハヤテ君になんてことを……」

歩はいまさらながらに後悔していた。

「まったく、お前は前からバカだったんだな」

ナギが呆れたように言った。

「なによーもう!大体なんで前のハヤテ君の事知りたいのかな?」

歩の質問にナギは頬をかきながら答える。

「いや、実は……」







―ナギはイブキの事を説明した。

「へ〜、ハヤテ君にそんな人が……」

「・・・・・・」

ナギは黙って歩を見ていた。

このことを知って歩はどう思うのだろう?と思っていたのだ。

「けど、別にいいんじゃないかな?」

「…え?」

歩の言った言葉を理解できずキョトンとするナギ。

「確かに昔のハヤテ君のことは知らないし、どう変わってきたのかも、これからどう変わっていくのかもわからない……世の中変わらないものなんてないんじゃないかな?」

「・・・・・・」

「…けど、信じることはできる。『私の想いは変わらない』って。だから私は信じて進むだけかな?」

「…お前」

ナギはただ歩をじっと見ていた。







「だから!!いつかハヤテ君と付き合えると信じてつき進むしかないんじゃないかな!?」

「…………………………お前」

ナギはただ歩を呆れた目でじっと見ていた。

なんかいろいろ台無しな気がした。

「ただいま戻りました〜」

ちょうどその時ハヤテが帰ってきた。

「あ、おかえり〜ハヤテ君……てあれ?」

「お〜、ここがハヤテのバイト先かぁ〜」

ハヤテの後からイブキが入ってきた。

「な、なんでお前がいるのだイブキ!!」

「え、この人が?」

突然のイブキ登場に驚くナギと歩。

「やっほ〜、ナギっぴ♪…とそっちの子は?」

「あ、はじめまして西沢歩っていいます」

「あたしはイブキ。よろしくね〜♪」

イブキはわらって挨拶をした。

「おいハヤテ、なんであいつがここに?」

「先ほどバッタリ会いまして、バイトが終わったそうなのでお誘いしたんです。にぎやかになると思って」

「・・・・・・」

「どうしました?お嬢様」

「ハヤテのバカ―――――――――――――――――――――!!!!」

「ぐほっ!!」

ハヤテに容赦なく攻撃するナギ。

だがなんとなくふっきれた気がしたナギであった。


第九話 END

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連休中になるべく更新したいと思います。
ではまた。


感想・ご意見ありましたらお待ちしております!