Re: 誰がため、何のため ( No.10 ) |
- 日時: 2012/04/29 17:01
- 名前: コサッキー
- という訳で、第七話です♪
今更だけど本当に原作ブレイクしてるなぁ…
という訳でどうぞ♪
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「そういえばハヤテ君。あなた、携帯電話持ってます?」
それは、六花から突然言われた。
「え?持ってませんけど…」
「そうですか、なら…」
確認をとると、六花はポケットから財布を取り出し、ハヤテに差し出した。
「無いと不便なので…、買ってきて下さい♪」
「え……いいんですか?」
「はい♪それと、買ったら今日は休んでいいですよ♪」
「い、いや駄目ですよ!」
「たまには休むことも大事ですから♪すぐに帰ってきたら怒りますからね♪」
「えぇ!?」
「という訳で行ってらっしゃい♪」
半ば無理やりに六花に送り出されたハヤテだった。
第七話「昔の知り合いに会うとなんかこそばゆい」
携帯を買った後、ハヤテは暇を持て余していた。
(帰ったら怒られるって…。なんか新しい気がするなぁ……)
だが、言われたことを破り帰ろうと思ったが…、
(なんだか…やな予感がするんだよなぁ……)
という事だった。
「はあ……どうしよ」
空をハヤテは見上げる。雲一つ無い綺麗な青空だった。
そこで、ハヤテはふとあることを思い出した。
「折角だし……行ってみようかな、あそこに…」
* * *
数十分後、ハヤテは潮見高校の前にいた。
「勢いで来ちゃったけど……。僕もうここの生徒じゃないだよなぁ…」
ハヤテが門の前で悩んでいると、突如後ろから声をかけられた。
「あの…」
「うひゃぁ、ごめんなさいごめんなさい!!決して怪しい者ではありませんー!」
「綾崎くんよね…?どうしたの、私服でこんなところに…」
「え…?」
不審に思い、後ろを向くと、
「に、西沢さん…」
本名、西沢歩。通称、ハムスターが立っていた。
「宗谷君達もみんな心配してたよ。学校に来ないもんだから…」
「色々あって…」
「色々…?」
怪訝そうにハムスターは訊いてくる。
「ちょっと、親に売られて…。なんだかんだで今、執事やってるんだ〜…」
「は…?」
……真実を言っただけなのに、ハヤテは可哀想な人を見る目で見られた。
「え?風邪で頭がおかしくなっちゃったのかな?」
「それだったら、どんなによかったことか…」
「でも、よかったよ♪ようやく今年初めて綾崎君の顔が見れて、本当に…嬉しいよ…」
「へ?」
「な、何でもないよ!特に深い意味は無いよ!」
赤い顔を隠すように歩は手を振ってごまかした。
「お前ら、何いちゃついてんだ」
「ふあ!?宗谷君!」
歩の後ろから、宗谷と呼ばれた少年が出てきた。
宗谷はハヤテを見つけるなり、ハヤテに気軽に声をかけてきた。
「つーか、ハヤテじゃん。お前、学校辞めたって噂が流れてけど?」
「いや、まあ…。その通りなんだけど…」
その言葉に全員が固まった。
『えぇええええええええええええええええええええええ!!!???』
「おまっ…なんでだよ!」
「いや、僕の親が勝手に…」
「そ、それなら教育委員会とかに言えば…」
「いえ、いいんです」
「で、でも綾崎君…」
「もう納得してますから…」
そう言うハヤテの表情はどこか悲しそうでもあった。
「それじゃ…」
そう言って、帰ろうと振り返った―――
「待って綾崎君!!」
「はい?」
名前を呼ばれ振り向くと、
「好きです綾崎君!」
突如そんなことを言われた。
「このままお別れなんて嫌です……だから、私と付き合ってくれません…?」
その時、無意識になぜかアテネのことが頭をよぎった。
それは、とても悲しそうな顔で。
悲しめたくない。
だから、答えを口にしようとした―――
その時、どこからか野球ボールとサッカーボールが同時にハヤテの顔面に当たった。
「ぐはぁ!?」
ぶつかったハヤテは、そのままの勢いで門の外まで飛んでいった。
更にそこへ、トラックが走って来た。
「えぇええええええ!?」
ドゴォ! 跳ね飛ばされ、ハヤテはまた吹っ飛んだ。
『……………』
その光景をただ、そこにいた者達は見ていた。
だが、歩だけはすぐに我に返った。
「告白の答えは…どうなったのかな?」
その質問には誰も答えを返してはくれなかった。
「た、ただいま帰りました…」
「ああ、お帰りなさい。って、どうしたらそんな怪我するんですか…」
ハヤテの格好は全身がボロボロで、怪我も多かった。
「自分でもわかりません…」
溜息を吐くことしか、ハヤテは出来なかった。
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第七話終了!
やっぱ、グダグダだなぁ…
ではまた、次回!
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