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対象スレッド 件名: 【第1話】桂ヒナギク
名前: ロッキー・ラックーン
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【第1話】桂ヒナギク
日時: 2014/05/23 22:32
名前: ロッキー・ラックーン

こんにちは、ロッキー・ラックーンです。
ようやくようやく新スレッドの1話をお届けします。

第1話はもちろん、主役の二人の話です。
勢い任せで書いたのでセリフばっかだと書き終わって気付く…。
お楽しみ頂ければ幸いです。

それではどーぞ!



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     しあわせの花 Cuties 第1話【 桂ヒナギク 】




「そろそろ生徒会会長選挙の時期ですよね?」

「ん?あぁ〜、そう言えばそうね…」



2年の3学期も後半を迎えたとある冬の日。僕はいつも通り、大好きな恋人――桂ヒナギクとの帰り道を楽しんでいた。僕の質問に、気の無い返事をする彼女の姿が少し新鮮に見えた。
ちなみにヒナはこれまでの2年間をずっと生徒会長として過ごしていて、僕にとってもそれは誇らしい事に思っていた。



「今回もヒナは立候補するんですよね?」

「はぁ!?何を言ってるの!するワケないじゃない!」

「え゙ぇっ!!?」



呆れ顔で答えるヒナの返事に僕は驚いた。先にも述べた通り、彼女が生徒会長として働く凛々しい姿が僕の誇りだったのに、それを「何言ってるの」で済まされるだなんて思ってもみなかったのだ。



「ヒナ…なんで…?」

「だって生徒会長なんてやってたらハヤテとの時間が取れないじゃない!放課後のほとんどの時間が生徒会に取られちゃうし、学校行事だって企画する側になるからハヤテと一緒に楽しめないし…。ハヤテと一緒に色んな事をして、たくさん思い出を作りたいなって、私は考えているんだけど…」

「!!」



先程の返事以上に驚いた。僕と過ごす時間のある無しがヒナにとっての満足の基準だというのなら、僕にとってこれほど嬉しい事は無い。この人に愛されている僕は、本当に幸せ者だ。



「ヒナ…ありがとう」

「なんで『ありがとう』なのよ?」

「なんとなく。僕の事を本当に大事に想っててくれてるんだなぁ…って」

「んもう、今さらなによ…」



憎まれ口を叩きながらも、繋いだ手をまた強く握り返してくれるヒナ。これは「嬉しい」のサインだというのを最近知った。



「でも、ちょっと残念というのもあるんですよね〜」

「ん?」

「大勢の人の前で堂々と話すヒナ、凄くカッコイイですし。『アレが僕の恋人なんだぞ!』って、いつも自慢に思ってたんですよね〜」

「ふ、ふぅ〜ん。そーなんだ…でもダメよ!今回は絶対に立候補しないんだから!」



あ、今ちょっと満更でも無いような顔をしてたぞ。僕がお願いすればまた立候補してくれたりするのかな?…まあヒナの決めた事だし、僕も嬉しいから野暮な事はやめておこうかな。
茜色に染まる空とヒナの顔は、僕の帰り道を幸せで満たしてくれたのだった。







ルールル♪ルルルルールル♪ルルルルールールールールーー♪



「ごきげんよう。月に一度のお楽しみ、アテネの部屋の時間でございますわ。本日のゲストはこの方、2年1組の副委員長ブルー・花菱美希さんです」

「お招き頂き、どうもありがとう」

「では早速本題に入りましょう。あーたの今回のお話は何についてでしょうか?」

「何を隠そう、次期生徒会長についてだ!」

「ほほーう。そう言えば、そろそろ生徒会会長選挙の時期になりますわね。で、どういった内容でしょう?」

「ああ、聞いてくれたまえ。理事長殿はご存知だと思うが、これまで2期連続で会長を務めているヒナが立候補しないと言うのだ!」

「そうですね、今回は辞退するとおっしゃってましたわね」

「君はいいのかそれで!?」

「良いも悪いも、本人のやる気の問題ですからね。私の方からはなんとも…」

「私は、君からそんな優等生の言葉を聞きに来たのではない。…コレを見てくれ!」

「こ、これは!…なんでしょうか?」

「次期生徒会長をヒナに希望する旨の署名だ。ヒナ以外の全校生徒…もちろん、ハヤ太君の分まである」

「そうですか。…コレを私に見せて、どうしろとおっしゃるのですか?」

「決まっておろう。ゴニョゴニョゴニョだ!」

「なるほど。ですがそれだと、ゴニョゴニョニョが問題ですわね」

「その点は、ゴニョゴニョニョニョでなんとかなるさ。ヒナにとって問題はゴニョゴニョだしな」

「分かりました、私も微力ながらご協力しますわ。これ以上は、放送事故になりそうですので今週はこれまでですわ。皆様、ごきげんよう〜」

「ヒナもいいが、この私の応援も頼むぞ、視聴者諸君!」



◆数日後◆



「ちょっ…何よコレーーーー!!?」



朝もはよから、ヒナの悲鳴が校舎入口のロビーに響き渡った。
それもそのはず。生徒会長には立候補する気の無かった所に、



--次期生徒会長選挙候補者--

2-1 桂 雛菊(理事長特別推薦)
1-9 日比野 文



なんてホワイトボードの掲示を見させられたら悲鳴の一つだってあげてしまうだろう。それにしてもアーたん、たまにしか元に戻れないというのに凄い行動力だなぁ…。



「ハヤテ、コレは一体どーゆー事なの!?」

「え゙…僕に聞かれてもそんな…理事長ってあるからアーたんなんじゃ…?」

「じゃあ帰ってアリスに聞けばいいのね!?」

「私ではありませんわよ?」

「「えっ!?」」



急に現れたアーたん(小)、神出鬼没度合いは新スレッドでも健在だ。お嬢様と仲良く手を繋いで掲示を誇らしげに見ている。



「これは天王州アテネの仕業ですわよ。月に一度、元に戻る日がありますでしょう?その時にこの件をナーちゃんに伝えてるらしいですわ。私に聞かれてもちんぷんかんぷんですわよ♪」

「そーゆー事だ、ヒナギク。みんなお前の生徒会長を心待ちにしてるのに立候補しないから、大きいアーちゃんが頑張ってくれたんだぞ!」

「まあ、私の『ママ』を名乗るなら、銀時計くらい3期連続で取って欲しいものですわね」

「そんな勝手な…」

「私はヒナギクに投票してやるから頑張れ!じゃあな!」

「あばよ!ですわ♪」

「ちょっ、待ち…」



ヒナの言葉を待たずして、一瞬で二人はいなくなってしまった。ていうかお嬢様、せっかく学校来たのに朝から帰っちゃうんですか…。



「んもーう…アテネったら、余計な事を…」

「まあまあ、まだ生徒会長になると決まった訳じゃありませんし…」

「!!」



思えば、僕のこの一言がいけなかったのかもしれない。いや、結果的には悪くないんだけど。
僕の言葉に、ヒナの表情の曇りがにわかに晴れだした。



「そうよ!まだ決まった訳じゃない…そうよね、ハヤテ!」

「え、ええまあ…」



選挙の対抗馬の人の名前を見てみると…アーたん(小)と仲の良い犬の飼い主の娘だよな。あのポンコツさんがどうやったらヒナに選挙で勝てるのかが分からないけど…とりあえず何かをやる気になってるヒナに水を差したくなかったから言葉を濁した。
これが生徒総会キス事件(前スレの出来事です)に続く、生徒会長桂ヒナギクのトンデモ騒ぎその2の始まりだった。



◆さらに数日後◆



「あの…ヒナ?」

「ん、なぁにハヤテ?」

「選挙活動とか…しなくていいんですか?演説のイベントなんかも全部キャンセルして…」



選挙まで残り5日。ポンコツ…じゃなくて日比野さんが校舎前で演説しているのを横目に終礼直後にパッパと帰る僕たち。
1週間の選挙活動解禁期間になってからというもの、ヒナは演説の一つもやっていなかった。なんだかんだ言っても何事にも真面目に取り組むはずのヒナの今回の事態には、流石の僕も不安が募った。



「別に候補者は必ず選挙活動をしなきゃいけないだなんて決まりは無いわよ。実際の政治家だってシビアなコストの中でやってるわ。要は効率の問題よ。最終演説会はサボったりしないから、安心して。私を信じてね♪」

「は、ハイ…」



まあ、現職で2期連続務めているヒナに今さら選挙活動もとは思うけど…。とりあえずはヒナを信じればいいか。
ヒナの一番近くにいるはずの僕が、実はヒナの考えてる事を一番分かってない事に、この時は気付こうともしなかったのだった。



◆投票当日◆



あっという間に選挙の日。今日は投票前に講堂で最終演説会が行われる。候補者が出席を強要されるイベントは、これが最初で最後のものだ。
ヒナは選挙活動を本当に何もしなかった。去年の選挙ではチラシ配りやポスター貼りなんかを手伝わせてもらったけど、それすら無かった。しいてした事を挙げるとすれば、今日の演説の内容を考えるヒナにお茶を出したくらいだ。
ヒナは本当に生徒会長になる気は無かったのだと気付き、それに対して配慮を出来なかった自分に悔しくなった。今日は帰ったらヒナに謝って、とびっきり腕を奮ったハンバーグをご馳走しようと思う。



『それではこれより生徒会長選挙の最終演説会を始めます。最初の候補者は、現職の桂ヒナギクさん。お願いします』

ワーワーワーワー  ざわ…
ざわ…    パチパチパチパチ



選管の進行役の人がアナウンスするやいなや、会場は大歓声に包まれた。僕との恋人関連の騒ぎがあっても人気が一切揺らがないのは、ひとえにヒナの人望のなせる業なのだと痛感した。壇上に上がったヒナの一礼を機に、大歓声の講堂はにわかに静まり返った。



「次期生徒会会長候補の桂ヒナギクです。まずはこの度のご推薦、ありがとうございました。この2年間の自分の仕事を認めて貰えたのだと、大変光栄に思っております。が、来年度の活動に対するマニフェストは、これまでとはコンセプトを大幅に変更しようと考えています。これまで選挙活動を行わなかったのも、そのマニフェストを練り上げる時間が必要だったからです。

そのテーマはズバリ…『生徒会を私の私物にします!』というものです!」


ざわ…
    ざわ…


生徒会をヒナの私物に!?
かなりとんでもない事を言ってるように聞こえるのは僕だけではないらしく、周りの生徒たちもざわついてしまう。



「お静かに!このテーマに関して具体的な取り組みを説明します。3つあります。
まず第一に、『生徒会長秘書』を設置します。生徒会役員とは別に、私専用のお手伝いさんを選任するというものです。書類のコピー・カギの開け閉め・お茶出し…私の仕事に関わる雑用を全てやってもらいます!この役割には、私の恋人でもあるクラスメイトの綾崎ハヤテを任命する予定です」


ざわ…
    ざわ…


全校生徒の視線が一気に僕に集まる。あの生徒総会の時以来だ。
ヒナぁ〜こんなの聞いてないよぉ〜!



「皆さん、こちらを向いてください!この件はハヤテには一切言っていなかった事なので、彼を責めないでください。第二の取り組みを説明します。
第二点は、無駄な会議の時間を徹底的に削減します。基本的に、会議の制限時間を私が決め、その時間内で決まらなかった事に関しても全て私の一存で決定します。例えば、年間で最大の会議時間を要する各部活動の予算の会議を、どんなに長くても90分以内に抑えます。その時間で決まらなかった部は、私の言い値の予算で活動して頂きます!」



オォーーーー

今度は歓声が上がった。基本的に予算の概念が希薄な白皇だけど、部の予算編成についてだけは時間がかかり過ぎているともっぱらの評判だった。これは特に部活をやってない僕の耳にも入るくらい有名な話だ。
多分ヒナは僕といる時間を潰されたくない一心で言ってるのだと思うけど、これは一般の生徒――特に部活の部長や会計係にも利のある話に聞こえたようだった。言い値で活動という条件にも文句ひとつあがって来ないのは、それもこれもひとえにヒナへの信頼から来るものだと分かった。



「そして第三に、会議・会合の無い時間の生徒会室の出入りを制限します。具体的には生徒会長と会長秘書、つまりは私とハヤテだけしか入れない事にします。私の生徒会室であり、私の秘書なので、他の人が出入りする際は私の許可が必要な制度を作ります。
以上3点、生徒会長になった暁にはこれらを必ず実施する事をお約束いたします。
最後に、もう少しだけ聞いて欲しい事があります…。

私は、綾崎ハヤテを愛しています!生徒会活動をする事で私たちの時間が削られるのは絶対に許しません。彼と一緒に過ごす時間を作るために、私は生徒会を私のものにすると断言します。誰にも邪魔をさせる気はありません。こんな人間が生徒会長になっても良いという方がいたら、どうぞ私に投票してください!ご清聴ありがとうございました!」



ざわ…

    ざわ…


長い喧騒が続く。あまりにも意外な内容の演説に、聴衆は明らかに戸惑っていた。
僕はというと、ヒナのとんでもない演説と周りからの注目の視線に愛想笑いを浮かべるのが精一杯だった。当のヒナはというと…うわぁ、すっごく満足そうな顔してるよ…。



「諸君、喜べ!つまりは、ハヤ太君が人身御供になってくれればヒナがまた会長をやってくれるって事なのだぞ!」

「そうなのだ〜!ハヤ太君一人でヒナちゃんも私たちも大満足!」

「さぁ皆の衆、ヒナに大きな拍手と歓声を!!」



この異様な空気を破ったのはやっぱりあの3バ…じゃなくてお三方だった。
でも、確かに僕一人がヒナに付きっ切りになる事でヒナが生徒会長をやってくれるだなんて、皆がみんな嬉しい事態じゃないか。たまにはいい事を言うんだなぁ、たまには…。


 ウオオオオオオオオ!
「そーゆー事か!会長、来年度もお願いしまーす!」「桂さんステキー!私もあんな告白してみたい!」「綾崎ー!お前どんだけ幸せ者なんだよー!」
               パチパチパチパチ


大歓声。今まで色んな場面で歓声がヒナに向けられたが、今回はその中でも一番の盛り上がりだった。
この盛り上がりにただ一人困っていたのはヒナだった。多分、全校生徒からのドン引きを期待してたんじゃないだろうか…。



「ちょっ、なんでそーなるの!?こんな勝手な事を言う人に生徒会長なんて出来るワケ…」

「「「か・つ・ら!!か・つ・ら!!か・つ・ら!!」」」

「んも〜!ちょっとぉ〜!やめ『ハイ、桂さんは制限時間終了なのでお席にお戻りください』

「「「か・つ・ら!!か・つ・ら!!か・つ・ら!!」」」



進行役の絶妙なアナウンスでこの場が区切られた。さっきまであんなに晴れ晴れとしていたヒナは、打って変わって冷や汗だらだら。とぼとぼと自分の席に戻っていった。



『では演説会を続けます。次の候補者は、1年9組の日比野文さん。どうぞ!』

「えーっと、日比野文です。皆さん街頭演説でのお約束どおり、会長さんがやる気になってくれたので、私もあの人に票を入れます。てなワケで時間が余ったので歌を歌います!シャルナちゃーん、ミュージックカモン!
イェーイ  ドゥッドゥッドゥッドゥワッドゥワッドゥ  ドゥッドゥッドゥッドゥワッドゥワッドゥ シャンラーラーラー ララランランランラーーン」



ポンコツさんの歌声については省略。無事に投票も終わり…


--来年度生徒会長選挙結果--

2-1 桂 雛菊 334票
1-9 日比野 文 1票(←言わずもがな、ヒナギクさんの入れた票です)


晴れて来年度もヒナの生徒会長姿が見られる事になりました。



「まさかあんな演説でなってしまうなんて…みんなおふざけが過ぎてるわ…」

「まあまあ、それだけヒナが皆から愛されてるというワケですよ」

「私がハヤテ以外からの愛に意味を感じると思って?」

「まあまあ…」

「そうですわ、ヒナ。そんな難しい顔してないで…なると決まったからには楽しまないと損ですわよ?」

「そうそう、生徒会で僕たちの青春の思い出をこれから作っていきましょう!」

「…そうね。じゃあハヤテ、いっぱいコキ使ってあげるから覚悟してね♪」

「ハイ、なんでも言ってください!」

「これにて一件落着!ですわ♪」



そう、要は僕とヒナが一緒にいられれば、場所や立場なんてものはどうでも良いのだと思う。生徒会長だからって自分のやりたい事が何も出来ないという訳でもないし、逆に一般生徒では味わえない1年間を楽しめばいいんだ。(ヒナが3期連続という事についてはここでは触れないでおこうかな…
ところで、日比野さんはアーたんから入れ知恵されて立候補したらしい。残念だけど当然か。これをきっかけに彼女が生徒会の活動に興味を持って、来年度には「あんな事」になるというのは別のお話。



◆春休み◆



「んもう、なんで新学期が始まる前からこんなに仕事があるのよ…」

「そりゃあ、ヒナと僕以外は生徒会室使えないんですし…」



桜が綺麗に舞い踊る春休み。桜の木よりも遥か高くにある時計塔の生徒会室にヒナの溜め息が漏れた。
春はイベントの季節。入学式・各部活の勧誘会・遠足・スポーツ交流会…それら全てが生徒会主導のもと行われるのだった。去年もヒナは同じ仕事をこなしたのだが、今年は例のマニフェストが足枷となり、下準備を僕たち二人でやらなければならなかったのだ。(別に頼めば愛歌さんも千桜さんも手伝ってくれるけど…そこは僕たちの二人きりの時間が良いという欲求には耐えられず。自業自得。)



「あ〜!ハヤテ疲れた〜。肩揉んで〜!」

「はい、かしこまりました♪」



ひとつも凝ってないヒナの柔らかい肩を揉む。気持ち良さそうにする彼女の姿に、僕も嬉しさに顔が緩みきってしまう。この一年間はこうやって生徒会室で二人きりの時間が取れそうだ。思いっきり充実した3年生を過ごすぞー!



「あぁ〜そこそこ、気持ちいいわ〜!しあわせぇ〜」

「フフ…僕も幸せですよ!」



あぁ…しあわせの花はここに咲いている。



【つづく】


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【あとがき】

キューティーズ第1話はやっぱり主役からだと思い、ヒナの生徒会長選挙編でお送りしました。
実は新編はハヤヒナ以外のキャラの出番を重視しているので、主役二人のイチャイチャっぷりはそんなに無かったり…ちょこちょこ挟むつもりではあります。

ヒナのトンデモ演説がやりたくて書き始めた話。
彼女の頭の中では「辞退が出来ない→他の候補者に票を集めよう→とんでもない内容の演説をすればみんなドン引きで生徒会長もやらずに済む!」というシナリオがあったらしいですが、アーたん(大・小)にはお見通しのようで…。
話は変わりますが1年生から生徒会長やるとなるとどういった経緯なんですかね?入学早々に新入生にやらせなきゃならないほどの新設校でもあるまいに。(野暮

アリスちゃんとの絡みでフーミンがヒナの当て馬になる→それがきっかけに次期生徒会長へといった感じで、原作のフラグも回収出来たのが個人的には良かった所です。思い付きが上手い方向へ流れただけですが…笑

あと、肩もみを何の躊躇いも無くハヤテにお願いするヒナが書けて良かった。
ヒナの肩は一切凝ってないので、ただのスキンシップです。お熱い事ですね。

ちなみに、途中のアテネの部屋は平日昼間の某タマネギ頭系の番組風に読んで頂ければと…。


次回は、サブキャラがメインのお話を予定しています(書いてるとは言ってない
ご感想・ご質問等お待ちしております。
どうぞ、気長にお付き合いください。では、ここまでありがとうございました!