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対象スレッド 件名: Re: しあわせの花(ハヤヒナ)【アフター2話-A更新】
名前: ロッキー・ラックーン
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Re: しあわせの花(ハヤヒナ)【アフター2話-A更新】
日時: 2012/10/26 22:16
名前: ロッキー・ラックーン

こんにちは、ロッキー・ラックーンです。
アニメハヤテは3期の位置づけではなく、全く新しい作品のようですね。
天の声が無いのが非常に寂しいです。

さてさて、今回は旅行編そのAです。
ヒナ編をはさんでいたんで、イチャつくハヤヒナを書いたのは実は久しぶりで楽しかったです。

それではどーぞ!




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ココは東京練馬のとある道路。
カラオケ帰りの美少女(←ココ重要!)がふたり。



「ん゙〜っ…歌った歌った〜♪」

「歩さん、今日はヒナギクさんの歌もたくさん歌ってらっしゃいましたね」

「ハイ。普段はヒナさん恥ずかしがって入れさせてくれないんで…」



こんばんは、西沢歩です。こうやって登場するのって、初めてじゃないかな?
今日はマリアさんと恒例のカラオケ女子会でした。
いつもはヒナさんも含めて3人でやってるけど、今日に限っては二人きり。



「うふふ…。そろそろ、お夕飯を終えて温泉に浸かってる頃でしょうか」

「ですね〜。ハヤテ君と温泉かぁ〜。いいな〜…」



そう。この週末、ヒナさんはハヤテ君とご家族で温泉。
私はその宿泊券を手に入れた福引きの立会人となったのだ。
フフフ、これはもはや私のおかげで発生したイベントと言っても過言ではない。
あのふたりがどれだけ距離を縮めて帰って来るのか、楽しみであると同時に少し胸が痛かったりもする。



「歩さん、良かったら今日はお泊りにいらっしゃいませんか?」

「えっ!?いいんですか?」



ちょっとだけおセンチになった心に、嬉しいお誘い。
アパートにお邪魔すればナギちゃんや千桜ちゃんもいるし、寂しさも吹っ飛ぶ。



「ハイ。恋に敗れた者同士、色々おしゃべりしちゃいましょう」

「えっ?それってどーゆー…」

「ハイハイ、細かい事は気にしない!行きましょ行きましょ〜♪」



マリアさんの押しがいつも以上に強いような気がするけど、まあいいや。
家に電話入れとかなくっちゃ。

前略ヒナさん、コッチはコッチで楽しんでます。
おみやげヨロシクね〜♪





     After第2話そのA【 ハヤテの部屋 〜湯けむり編〜 】






こんにちは、桂ヒナギクです。
今回は温泉旅行という事で、ホテルの客室からお送りします。

…え?ココまでの道のりですって?
そんな、思い出すだけで鳥肌の立ってしまう出来事は、作者さんに頼んでカットしてもらったわよ。(←彼氏にしがみ付きながら飛行機に乗り込んだ桂ヒナギクさんのお願いとなれば断れません)

あ、こら!余計な説明口調はいらないわよ!



「はぁ〜、ようやく着いたわね…」

「ヒナ、ため息をつくと幸せが逃げてしまいますわよ?」

「まぁまぁアーたん、だいぶお疲れみたいだし…」



そりゃあ昨日の夜から恐怖に震える身体を何とか起こして長旅を続けたとなれば疲れもする。
そんな私には構いもせずに、お義母さんとアリスは自分の荷物から着替えを漁り出す。



「とりあえず温泉地に来たからには、温泉を心ゆくまで堪能する必要がありますわね…おば様!」

「いつでもOKよ、アッちゃん!!」

「という訳で、私たちはお風呂に行ってきますので、ヒナの看病はハヤテにお任せします。…さらばです!!」

「さらばだ〜!!」

「看病って、別にそんな…」



と反論する間もなく二人は消えていた。逃げ足の速さはあの3人以上かもしれない…。
それにしても、看病だなんて言うほど調子が悪いわけでもないのに。



「んもう、勝手に行動して…」

「まあまあ。お二方も僕たちに気を遣ってくれたのですし、ここは二人きりの時間を楽しみましょう?」

「二人きり…!?」



ここ最近、あまりにも二人きりの時間が少なくて気が付かなかった。
今、私たち…二人きりだ!
これは大事な時間になるのではないでしょうか?そうよね?(←突然のチャンスにいささか動揺気味の桂ヒナギクさん)



「少し部屋でお休みになりますか?」

「うん、そうするわ…」

「では…どうぞ!」



と言いながら正座するハヤテ。まさかこれって…



「えと…ひょっとして、膝まくら?」

「…ハイ」



はにかんだ笑顔を見せる彼に少し驚く。
ハヤテ…大胆ね。



「ダメ…ですか?」

「ううん。では、お言葉に甘えて…」



ちょっと硬めの膝まくらは、意外にも私の頭にジャストフィット。
視線を上にすると、私の顔を覗き込んでくるハヤテが目に入る。



「どうですか?」

「うん。ちょうどいい硬さ…」

「…それは良かったです」



いつもとは違った角度から見る彼の表情は、幸せに満ち溢れているようだった。
多分、私も同じような顔をしていると思う。



「せっかくの旅行なんで、ヒナにこうやって甘えてもらえると嬉しいです。アパートでも、ヒナの実家でも、こういった時間は取れませんからね」

「そうね…。ていうか、みんなあの二人のせいよね?」

「まあまあ…」



私の頭を撫でる手は、優しくて大きくて…。
つまらない問答をする事よりも、ハヤテの温もりに包まれる事を私の脳みそは無意識に選択していた。
長旅の疲れも相まって、いつの間にやら私の意識は遠い彼方へと旅立っていたのだった。





・・
・・・
・・・・



「ヒナと一緒に温泉だなんて、夢みたいだよ」

「ウフフ…そんな事、夢に見なくても、お風呂くらい毎日一緒に入ってあげるわよ?」

「ひ、ヒナ…!!」

「ところで、私の胸を見て。こいつをどう思う?」

「すごく…大きいです…」

「うれしいこと言ってくれるじゃないの。それじゃあ、とことんよろこばせてあげるからね。コレはハヤテのためにあるんだから!!」

「ああっ!!ヒナ!!!」



片手ではこぼれてしまいそうなソレに顔を埋めるハヤテの姿はまさに赤ん坊のよう。
ああ、やっぱり大きい事って正義なのね。日頃の努力を怠らないでホントに良かった。
もう、貧乳生徒会長だなんて勝手な事は言わせ「ヒナ…ヒナ!」

んもう、うるさいわね。せっかく人が良い夢を見てるのに…!
アレ…夢って!?ちょ、まって!もうすこ「ヒナ〜!!」



・・・・
・・・
・・









ガバッ!!






「「「ヒナ(ちゃん)!!」」」

「…やっぱり、夢オチなのね」



つい今まで目線の下にあったスイカ的な膨らみはどこへやら、私の努力の日々をあざ笑うかのような断崖絶壁があるだけだった。
…断崖絶壁ってなによ!!(←スミマセン)



「おはようヒナ、間もなくお食事が来るそうなので、とりあえず着替えだけ済ませてきたらどうでしょう?」

「おはよ、ハヤテ…。お食事って、もうそんな時間なの?」



ハヤテの言葉に、ふいと時計を見てみると6時半を回っていた。窓の外の景色も暗闇に包まれて別の姿に変わってしまっている。
部屋に着いたのが4時前だったから…だいぶ寝てしまっていたようだ。
私以外の3人は、浴衣姿となっていた。



「ハヤテは『ヒナが寝返りをうてなくて辛そうだったから』と、貴女を布団へと移したから着替えが出来ましたの」

「コッチが疑問を持つ前の解説をありがとう、アリス。じゃあ、着替えてくるわね」

「ハイ」



作者さんの手抜きへのツッコミはさておいて、部屋のお風呂についてる脱衣所にて浴衣に着替える。
コレを着ると途端に温泉に来たっていう感じが膨れ上がるから不思議なものね。
鏡に移る自分の浴衣姿を見てみると…とてもよく似合ってると思う。我ながら。
これは自分に酔っているという訳では無く、以前テレビで「浴衣は胸の無い人の方が似合う」と言っていたのを思い出したからという事。



「ヒナ」

「ひっ!?」



急に声をかけられて、驚いてしまった。
2センチ程開かれた扉の隙間から覗く娘の瞳に、警戒を解く。



「そのむかし、偉い人がこう言いました。『競うな、持ち味をイカせッッ』と」

「ドコの地上最強生物よ!!」

「まあまあ。要はヒナの浴衣姿でハヤテを悩殺してしまえば、そこに胸なんて必要無いのです」

「そうは言ってもねぇ…」



良く似合ってるとはいえ、ホテル備え付けの浴衣だ。
コレで悩殺と言われても、現実味が薄い。(他の衣装ならどうかという事は置いといて)



「では、悩むくらいなら直接本人に聞いてみましょう…ハヤテ〜!」

「な〜に〜?」

「ちょっ!?」



文句を言う暇も無く現れるハヤテ。
…ひょっとして、スタンバイしてた?



「待ちに待ったヒナの浴衣姿ですわよ、ホラ…」



というアリスと同時に脱衣所の扉が全開に。
私の、何の変てつも無いホテルの浴衣姿が披露された。



「……」

「は、ハヤテ…どうかな?」



一応、感想を聞いてみる。
あんまり期待してないけど。



「……」

「ちょっと、どうなのよ?」

「…………いい」

「は?」

「いいですよ…ヒナ…いい…」

「という訳で、ハヤテは言葉を無くしてしまいましたわね。でもヒナ、確かに私もかなりイケてると思いますわ…」

「そっ、そーゆーものかしら?」



これだけベタ褒めされると、悪い気はしないわね…。
今度はもっと可愛い浴衣をハヤテに見せてあげたくなった。



「ハヤテ、いつまでボーッと見てるのですか!?明日の夜には貴方はアレを脱がせるんですから、気をしっかり持たないといけません!」

「!?」



ちょっとアリスさん、今なんと!?



「いや…そのまま…いいよ…ヒナ…」

「ダメですわこいつ…早くなんとかしませんと…」

「いやいや、そーゆー問題じゃ無いわよ!」



アリスのとんでもない発言が頭から離れないうちに、夕食が部屋へと運ばれて来たのだった。

ハヤテ、私…期待しちゃうわよ?
って、4人部屋だからあり得ないわよね。



【つづく】


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【あとがき】

客室にてイチャイチャするの巻でした。
ヒナママの出番が少ないのがちょっと気になるところ…。
まだ一晩も終わってないというか、温泉にすら浸かってないハヤヒナ。
先はまだまだ長そうです。笑
さて、解説いきます。



■アバン(タイトル前の事です)

旅行編のアバンは、東京にいるキャラに出てもらおうかと思ってます。
歩目線は書いててすごく楽しいです。


■サブタイトル

お昼のタマネギマダム的長寿番組から頂きました。
「ハヤテ」以外からのパロディのサブタイトルは久しぶり…。


■お疲れヒナ

飛行機に乗る所はヒナの熱い希望によりカット。
別に作者が飛行機に乗った事が無いからというワケではありません。笑
行き先(ドコの温泉地か)の設定なんかは決めてませんが、特にそういった描写もしないので…。


■膝まくら

ふと前回の膝まくら(第3話)を読んでみたら…まる一年前!?
ホントに細く長くやってるなと思いました。笑
アリスの口調が微妙に定まってなかったのは、そんなに好きじゃなかったからです。
この一年で急激に好きになったんだなと実感…。

話が逸れました。
ハヤヒナの身体的接触をとにかくやりたくて書きました。
この旅行にかける思いはハヤテも強く、大胆になってます。


■ヒナゆめ

はやひなテクニック。笑
「すごく…大きいです…」とハヤテに言わせたかっただけです。
元ネタの閲覧は自己責任でお願いします。笑


■浴衣ヒナ

温泉→浴衣→イイネ という流れに。
ヒナの浴衣姿…見たいですね。
アリスのセリフの通り、貧乳という持ち味を活かしての浴衣姿なのであります。


■アリス爆弾発言

大概の発言を現実のものとしているアリスさんですが、今回に限ってはかなり難しいのではないでしょうか?
今後のアリス・ヒナママの動向にも注目です。



さてさて、久々のバカップルはいかがでしたでしょうか?
アテネの登場の仕方なんかもだいたい浮かんできて、順調にいけば年内にはラスト(スレッドのです)を迎えられるかなと思っております。
いや、来月はハヤテとアーたんの誕生日あるし、何か書きたいというのもあるのでやっぱり未定です。汗
次回は「温泉といったらアレ」というスポーツのお話なんかを考えています。

では、ここまでありがとうございました。
ご感想・ご質問などお待ちしております。
ありがとうございました。