Re: 風の執事と桜の会長 |
- 日時: 2013/03/16 10:11
- 名前: ハヤヒナ
- 80話 「冬の時間(とき)」
時は流れ、ハヤテとヒナギクはお互いに告白することもなく12月となった。 期末テストも無事に終わり、終業式も終え、冬休みとなった。 ハヤテ 「来年の三月でいよいよ卒業ですね。」 ヒナギク 「そうね。色々とあったわね。」 美希 「本当にそうだな。」 理沙 「ハヤ太君にとっては二年と三ヶ月だよな。」 ハヤテ 「ええ。そうですね。」 ヒナギク 「ハヤ太君って、この白皇での思い出とか印象とかあるのかしら?」 ハヤテ 「そうですね。この白皇学院では嫌な思い出もあればいい思いでもありますね。」 泉 「嫌な思い出って何かな。」 ハヤテ 「最初にこの白皇に来たとき、桂先生に不審者扱いされたことですね。」 美希 「ああ。あのときか。」 理沙 「我々はあのときに、ハヤ太君の後姿見かけただよな。」 ハヤテ 「そうだったんですか?」 泉 「実際にあって話をしたのは、夜の学校だったけどね♪」 ハヤテ 「それはまだいいほうですよ。」 ヒナギク 「まあだ他にもあるのかしら?」 ハヤテ 「ええ。それは口にも出したくないことですけど……。」 美希 「成程。あれだなハヤ太君。」 ハヤテ 「ええ。そうですよ。」 理沙 「口が避けても嫌だよな。」 ハヤテ 「そうですよ。」 泉 「じゃあいい思いうでって何かな。」 ハヤテ 「それはですね、」 ヒナギク 「それは?」 ハヤテ 「ヒナギクさん達とお友達になれたことですね。」 ヒナギク 「私達と?」 ハヤテ 「ええ。前の学校でも西沢さんとか宗谷君とかいましたが、少なかったですから。」 美希 「前の学校では何人いたんだ?」 ハヤテ 「四人ですね。」 理沙 「その学校では男友達もいたんだな?」 ハヤテ 「ええ。」 ヒナギク 「この白皇ではどうなのハヤ太君。」 ハヤテ 「年下のワタル君ぐらいしかいませんね。」 ヒナギク 「そう言えばハヤテ君って、私達女の子ばっかりだよね。 ハヤテ 「言われて見ればそうですね。何ですかね。」 と、生徒会室で仕事をしていた。
そして、クリスマス前日。 ヒナギク 「ねぇハヤテ君。明日クリスマスだから、二人で遊園地に行かない?」 ハヤテ 「遊園地ですか?」 ヒナギク 「うん。高校生活最後の思い出作りを作ろうと思って。」 ハヤテ 「いいですね。行きましょうかヒナギクさん。」 ヒナギク 「じゃあ明日、此処を午前9時に出ましょハヤテ君。」 ハヤテ 「分かりましたヒナギクさん。」 こうして、ハヤテとヒナギクは遊園地に行くことにした。
ハヤテ (結果がどうあれ、明日ヒナギクさんに、)
ヒナギク (結果がどうなっても、明日ハヤテ君に、)
((『好き』って告白するぞ(わ)。))
と、ハヤテとヒナギクに告白すると決めていた。
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