Re: 風の執事と桜の会長 |
- 日時: 2013/03/10 16:19
- 名前: ハヤヒナ
- 72話 「ヒナギクの想い」
ヒナギクは一年のときの誕生日の日のことを思い出していた。 即ち、ハヤテのことが好きと気付いた日でもあった。
誕生日の日の夜。ハヤテに支えながら一緒にテラスからの夜景を見た。 そのときにハヤテが言ってくれた言葉でようやく気付いたのであった。
『この風景は初めて会った時、ヒナギクさんが僕に見せてくれたものなんですよ。』
『理由はあったかもしれないし なかったのかもしれません。』
『人から見るとずいぶん不幸に見えるかもしれませんし 心に深い傷もあるのかもしれません』
『でも…今いる場所は… それほど悪くはないでしょ?』
ヒナギク (コレで私はハヤテ君の事が好きなことに気付いたのね。 でも最初に会ったときに言ってくれた言葉、
『言って来れば、助けに行きますよ。』
最初の出会いとこの言葉のお陰かもしれないわね。 このときは同じ境遇があったことは知らなかったけど。) と、ヒナギクは語った。
が、
ヒナギク (でもあのことがあったから告白しづらいわね。 それでも私は、カツラヒナギクは、彼、綾崎ハヤテ君が好き。 この想いは必ず伝えたい。結果がどうなっても必ず伝えたい。 起こった出来事は関係なく、私の本当の想いをハヤテ君に伝えたい!) ヒナギクは、そう心の中で決めていた。
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