Re: 風の執事と桜の会長 |
- 日時: 2013/01/19 10:18
- 名前: ハヤヒナ
- 14話 「大雨の中の想い」
GWに熱海へ行くことに決まってから、一週間が経った。 背と回の仕事を終え、ハヤテとヒナギクは大雨の中を傘を差して帰っていた。 ハヤテ 「何とか今日の分も終わりましたね。」 ヒナギク 「そうね。ハル子と愛歌さんは分かるけど、あの三人はサボるから困るわね。」 ハヤテ 「ええ。」 とそのとき、大型トラックが横切り、水飛沫がハヤテに直撃し、ハヤテはずぶ濡れになってしまった。 ヒナギク 「ハヤテ君、大丈夫?」 ハヤテ 「ええ。何とか。でも、ずぶ濡れになってしまいました。」 ヒナギク 「早く着替えないと風邪引くわよ。」 ハヤテ 「そうですけど。」 ヒナギク 「良かったら私の家に寄っていかない?御父さんの服貸してあげるから。」 ハヤテ 「いいんですか。」 ヒナギク 「いいわよ。ハヤテ君が風邪引いたら、私困るから。」 ハヤテ 「………今何て言ったんですか。」 ヒナギク 「!!!な、何でもないわよ。さあ行くわよ。」 ハヤテ 「は、はい。」 大雨の中、ハヤテはヒナギクと共に桂家へ向かった。
そして、桂家。 ヒナギク 「さあハヤテ君。上がって。」 ハヤテ 「お邪魔します。」 ヒナギク 「御母さん、帰ったわよ。」 だが返事はなかった。 ヒナギク 「御母さん、買い物かしら?」 ハヤテ 「ヒナギクさん、其処にメモがありますよ。」 ヒナギク 「本当だわ。」 ハヤテの言うとおり、其処にメモが置いてあった。メモに書かれた内容は、
『ゴメンねヒナちゃん。急な夜勤で出掛ける事になったから、今晩は一人で我慢してね。 夕食は冷蔵庫にあるから、温めて食べてね。』
であった。
ハヤテ 「御母様、いないんですか。」 ヒナギク 「そう見たいね。それよりもハヤテ君。風呂沸いてるみたいだから入ってきて。服用意しとくから。」 ハヤテ 「分かりました。」 ヒナギクの言われたとおり、ハヤテは風呂に入った。 五分経って、ハヤテは風呂から出た。 ヒナギク 「じゃあ次は私が入って来るから、ハヤテ君はリビングでゆっくりしてて。」 ハヤテ 「分かりました。」 そして、20分後。ヒンギクも風呂から出て来た。 ヒナギク 「ねぇハヤテ君も食べていかない?」 ハヤテ 「え!?いいんですか?」 ヒナギク 「いいわよ。」 ハヤテ 「じゃあお言葉に甘えますね。」 ヒナギク 「じゃあ温めて食べましょ。」 ハヤテとヒナギクは用意された食事を食べた。因みにメニューはハンバーグであった。
そして、午後8時を回った。 ハヤテ 「じゃあ僕は、そろそろ帰りますね。」 ヒナギク 「ねぇハヤテ君。今日は泊まっていたら。」 ハヤテ 「ええ!!??」 ヒナギク 「ほら見てハヤテ君。雨は一行に止む気配はないどころか、さっきよりも強くなっているし。 それに風も物凄く強いみたいだから。安全の為にも泊まっていたら。」 ハヤテ 「いいんですか。」 ヒナギク 「いいわよ。離れはこの雨で無理と思うから、このリビングで寝てくれるかしら。 布団を用意するから。それでいいかなハヤテ君。」 ハヤテ 「分かりました。じゃあお言葉に甘えますね。」 ヒナギク 「じゃあ布団を用意するから待っていてね。」 こうして、ハヤテは桂家へ泊まることになったのであった。
|
|