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対象スレッド 件名: Re: 風と桜 想うメモリー
名前: ハヤヒナ
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Re: 風と桜 想うメモリー
日時: 2012/12/10 08:50
名前: ハヤヒナ

13話 「語る夢」

11月6日、土曜日。
北斗    「ご免ねハヤテ君にヒナちゃん。手伝ってもらって。」

ハヤテとヒナギクに話しかけてきたのは、此処の喫茶店のマスターの加賀北斗。

ヒナギク  「別に良いですよマスター。」

ハヤテ   「そうですよマスター。バイトしているから当然ですよ。」

北斗    「そう言ってもらえると助かるわ。ちょっと用事があって出掛けるから、店番頼めるかしら?」

ハヤテ   「任せて下さい。」

ヒナギク  「店番しているわ。」

北斗    「じゃあお願いね。直ぐに戻るから。」

と、北斗は店を出た。

ヒナギク  「ねぇハヤテ君、ちょっと聞いてもいい?」

ハヤテ   「何ですかヒナギクさん。」

ヒナギク  「昨日、話していた事なんだけど。」

ハヤテ   「アレですか?」

ヒナギク  「うん。答えてくれるかな。無理に言わなくてもいいけど。」

ハヤテ   「そうですか…。実はですね最近、小さい頃の事を夢で見るんですよ。」

ヒナギク  「小さい頃の?」

ハヤテ   「ええ。その時、一人の女の子と出会い楽しく遊んだ事があるんですよ。
       でもその女の子の名前が思い出せないんですよ。」

ヒナギク  「そうなんだ。 実はね私も似たような事があるの。」

ハヤテ   「似たような事ですか?」

ヒナギク  「私も小さい頃、一人の男の子と出会い楽しく遊んだ頃の事を夢で見るの。
       でもハヤテ君と同じで、名前が思い出せないでいるの。」

ハヤテ   「そうだったんですか。それにしても何か似ていますね。」

ヒナギク  「似ているより同じと言った方が良いかもしれないわね。」

その言葉にハヤテも、ヒナギク自身も顔を紅くした。

ハヤテ   「………………………………………………。」

ヒナギク  「………………………………………………。」

暫くの間、ハヤテとヒナギクは沈黙が続いた。