Re: 追憶は今もなお(止まり木10周年記念小説) |
- 日時: 2022/10/19 01:39
- 名前: 双剣士
- きはさん、10周年記念の新作SSをありがとうございます。
伝言板の方も拝見しましたが、合わせてこちらでお礼を述べさせていただきます。
さっそく拝読させていただきました。6年ぶりの執筆とのことですがセリフや情景描写、桂姉妹のお約束会話にも特におかしな点はなく、確かな実力を感じさせていただきました。 ただ、肝心の「作品のテーマ」については十分に伝えられたか少々疑問に感じました。
前半:ヒナギクが楽しかった思い出をいつの間にか忘れてしまうことを恐れる気持ち 後半:『たとえ全てではなくても幸せだった日々を覚えていられるのは幸せなことよ』と雪路が諭すところ
ざっくり言うとこの2つが本作品の肝だと思うのですけど、前半の描写が十分になされているのに、この作品のテーマであるはずの後半の描写が短めであっさりしているのが気にかかりました。特に
>思い出せて嬉しかったのか。 >思い出せなかったことに怒ったのか。 >思い出さないと忘れてしまうことに哀しんだのか。 >まだ思い出せることがあると楽しみにできたのか。 >自分の感情を判別できそうになかった。
からの
>姉の言葉に、私は無言で何度も頷いた。
への繋がりが見えづらかったのが残念です。 私は亡くした両親を夢枕に見ることが何度もあるので雪路の言いたいことがよく分かるのですけど、この小説を読む普通の読者にそれを伝えるには後半の描写が足りなかったのかなと。 具体的には自分の涙にヒナギクが気付いた後、何らかのきっかけで「判別できなかった自分の感情」に方向性がついて、それを雪路の言葉が後押しするみたいな流れがあればより分かりやすかったのではと思いました。
まぁ記念投稿作品にあれこれツッコミを入れるのは野暮なのですけど、「凹んだ後に立ち直る物語」なのに後半が弱いというのは勿体ないなと感じましたので、僭越ながら指摘させていただいた次第です。
ご投稿ありがとうございました。
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