Re: 届いて叶う初恋の想い |
- 日時: 2016/09/18 10:34
- 名前: ハヤヒナ
- 1話 高所恐怖症と戦うヒナギクの想い
昼休み。ヒナギクは生徒会室のテラスの前で怯える様に座り込んでいた。
ヒナギク (やっぱり無理〜〜。一人で高い場所に立つのは〜〜〜〜。)
ヒナギク (ハヤテ君に支えられては平気なのに・・・・・・。)
ヒナギク (でも、このお陰で気づいたのね。ハヤテ君が好きな事に・・・・・・。)
ヒナギク (・・・・・・初めて出会った時から感じていたこの想いに。)
その時、ヒナギクはふと思った。
“自分が高所恐怖症じゃなかったとしても、ハヤテ君を好きになっていたのかと・・・・”
“あの時に出会っていたのがハヤテ君以外の人だったらどうなっていたのかと・・・”
“あの時に支えられたのが別の人としたら、その人の事を好きになっていたのかと・・・”
それ以前にも、あの時とは違う状況でハヤテ君と出会っていたらどうなっていたかと・・・。
ヒナギク (私とハヤテ君の出会いは・・・・・・。) ハヤテとの出会いを、ヒナギクは振り返ってみた。
ヒナギクがハヤテと初めて出会った時は、ハヤテがナギの忘れたお弁当を届けに来たときであった。 その時ヒナギクは、巣から落ちた雀を巣に戻し、降りられなくなった時であった。 これがヒナギクとハヤテの出会いであった。
ヒナギク 「あの時の出会いが、私にとっての“運命”であり、“初恋”なのね。」
あの時とは別の状況でハヤテと出会ったり、あの時に支えられなかったとしたらどうなっていたか。
ヒナギク 「そんなの関係ないわね。私にとってハヤテ君が“運命”であり、“初恋”だから!!」
その頃、そのヒナギクの“運命”であり、“初恋”であるハヤテは、例の三人組と話していた。 泉 「ねぇハヤ太君。ヒナちゃんの誕生日プレゼントに何をあげたの〜♪」 ハヤテ 「手作りのクッキーですよ。」 理沙 「手作りのクッキーか。」 ハヤテ 「ええ。」 美希 「成程な。(恐らく、その時に気づいたんだなヒナは。自分の気持ちに。)」
泉と理沙は兎に角、美希は気づいていたと言うより分かっていた。
『ヒナギクがハヤテの事を好きな事に・・・・・・。』
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