夜景の思い出 〔一話完結〕 |
- 日時: 2016/08/15 07:43
- 名前: ハヤヒナ
あの日から、数か月が経過した。ある夏祭りでヒナギクは、ハヤテと二人きりになった。
ヒナギク (あの日から数か月が経ったのね・・・・・・。) ヒナギクは心の中で呟いた。
あの日とは、数か月前の自分の誕生日であった。
その日にヒナギクはやっと気づいたのであった。・・・・・・ハヤテが好きな事に。
その時にハヤテが言ってくれた言葉は、今もしっかりと覚えている。
『この風景は初めて会った時、ヒナギクさんが僕に見せてくれたものなんですよ。』
『理由はあったかもしれないし なかったのかもしれません』
『人から見るとずいぶん不幸に見えるかもしれませんし 心に深い傷もあるのかもしれません』
『でも…今いる場所は… それほど悪くはないでしょ?』
この言葉は、死んでも忘れる事はない。例え死んでも絶対に忘れない。
ヒナギクはそう思っている。何故なら、隣には好きな人、恋人である綾崎ハヤテがいるからである。
夏祭りの一週間前の日に、ヒナギクはハヤテと恋人同士となった。
告白したのはハヤテからであった。好きな人からの告白に、ヒナギクは嬉しくで涙を流した。
そして、現在。ハヤテとヒナギクは、夏祭りを楽しんでいた。勿論、浴衣姿で。
ハヤテは水色の、ヒナギクは桃色の浴衣であった。
・・・・・・・・そして、夏祭りの会場から少し離れた場所にハヤテとヒナギクは居た。
ヒナギク 「ねぇハヤテ君。これからも宜しくね。」
ハヤテ 「ええ。勿論ですよヒナギクさん。」
花火が打ちあがったと同時に、ハヤテとヒナギクは抱きしめ合い、キスをしたのであった。
花火は一瞬であるが、この幸せの瞬間は、想いは途切れることはなく永遠に続くのであった。
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