天の川の二人 〔一話完結〕 |
- 日時: 2016/07/06 09:03
- 名前: ハヤヒナ
- 今日は七月七日。七夕である。夜空には雲一つ無く、天の川が綺麗に見える。
その天の川の下には、一組のカップルがいた。・・・綾崎ハヤテと桂ヒナギクである。 二人は去年の七夕の日にハヤテがヒナギクに告白し、恋人同士になったのあった。
〜去年の七夕〜
テラスに出ると、夜空は雲一つもなく、天の川が美しく輝いていた。 「綺麗・・・・・・・。」 「では、用事を言いますねヒナギクさん。」 「うん。」 「用事とは・・・・・・・、僕のもう1つの願いなんです。」 「その願いって、何なの・・・・・・・?」 すると、ハヤテは一呼吸し、ヒナギクと向かい合った。 「は、ハハ、ハヤテ君!!?」 「ヒナギクさん、僕は貴女が好きです。僕と付き合って下さい!!」
「・・・・・・・ハ、ハヤテ君!!?」 「返事を聞かせてくださいヒナギクさん。」 「今の本当なの?」 「勿論、本当です。」 「私の願いは・・・・・・・、これよ!!」 ヒナギクはハヤテに抱きついてきた。 「ヒ、ヒナギクさん!!?」 「私の願いは、ハヤテ君と恋人同士になる事なの。」 「それでは・・・・・。」 「勿論、良いわよ。私の方こそお願い。ハヤテ君、私と付き合ってくれる?」 「勿論ですよヒナギクさん。」 「ハヤテ君・・・・・・・。」 「ヒナギクさん・・・・・・・。」
あれから一年。去年と同じく、今年も雲一つ無い天気となった今年の七夕。その下でハヤテとヒナギクは、デートをしていた。
「今日で一年ね。恋人同士になって……。」 「そうですね。一年経つの早いですね……。」 「ハヤテ君の方から、私に告白してきたのよね。」 「ええ。ヒナギクさんが好きでしたから。」 「私もよ。ハヤテ君が好きだったから。」 「ヒナギクさん…………」 「ハヤテ君…………」 ハヤテとヒナギクは見つめ合った。 「ねぇハヤテ君。これからも私を好きでいてくれる?」 「勿論ですよヒナギクさん。ヒナギクさんこそ、僕を好きでいてくれますか?」 「うん。当たり前じゃないのハヤテ君。………ねぇハヤテ君。」 「分かってますよヒナギクさん。………いいですかヒナギクさん。」 「……うん。」 ハヤテとヒナギクは天の川の下で抱きしめ合い、キスをした。……大人のキス、ディープキスを。
因みに今年のハヤテとヒナギクの七夕の願いは………、
「「好きな人とこれからもずっと、幸せな時間を過ごせますように。」」
であった。
この願いは必ず叶う……………いや、既にもう叶っていった。
幸せなハヤテとヒナギクの願いはずっと、永遠に叶い続けるのあった。
|
|