Re: ハヤテのごとく! Advance Generatio |
- 日時: 2016/02/23 22:35
- 名前: はやぶさ13号新青森行
- こんにちは、はやぶさ13号新青森行です。
約1ヶ月ぶりの投稿となります。
といいますのも、今後本格的に登場させるオリジナルキャラクターの設定を細かいところまで考えていたため、更新ができませんでした。
このスレではオリジナルキャラクターたちはサブキャラとして扱っていますが、 本編ではハヤテたちと並ぶ主役級の役割を果たすことになると思います。
どうぞ、ハヤテたちだけでなく、彼らを温かく見守ってください。
また、今まで不定期にあった前説・後説は暫くの間(廃止に限りなく近い)休止にします。
個人的に面白いと思って始めましたが、いざ書くと回りくどい上に本編以上に尺を取り、内容も別に必要ないものが多かったので、上記のような判断に至りました。
前書きが今まで以上に長くなりましたが、久々に投稿したいと思います。
それでは、本編どうぞ!!
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プロローグ第9話「くぎみーおすすめの……」
11月7日 東京都内
閑静な住宅街を歩く6人の少年がいた。
現在午後5時半
「しっかし寒いなぁ。辺りもすっかり暗くなってきたし。」
こう呟く紺色の髪の少年は、潮見中学校3年生・結城隼人である。 サッカー部在籍時代はパサーとして活躍。彼のパスはチームの攻撃のスイッチとなり、彼は全国優勝の立役者となった。 しかし、そう呼ばれたのは約3ヶ月前の話。今は1人の受験生である。
因みに、只今小型の電磁調理器を箱ごと持っている。
「本当にあいつに言わなくていいのか?」
そう尋ねた赤髪の少年は、同じく3年生の市川雄樹。 サッカー部ではキャプテンとして、攻守でチームを支える存在だった。
現在、大根や白菜等の野菜類が入った買い物袋を提げている。
「何を?」
そう聞き返す金髪の少年は、先程の2人と同じ3年生である川越傑(すぐる)。 サッカー部では、右足からの正確なクロスで数多くのゴールを生んだ。
只今、鶏ひき肉や鱈の入った買い物袋を提げている。
「誕生日会のことを駆に言わなくていいのかってことですよ。」
こう尋ね直す長身メガネの少年は、潮見中学校2年生・中野伸之。 180pを超す長身から繰り出されるヘディングが持ち味である。
現在、土鍋を割れないように慎重に持っている。同じメガネでも、某メガネメイドとは違い、そつなく運んでいる。
「いいっていいって、そうしなきゃサプライズパーティーの意味がなくなっちゃうから。」
こうあしらう金髪の少年は、先程の傑の兄・川越優(まさる)である。 カットインからの右足の強烈なシュートが武器だった。 因みに傑との違いは、優はナギと同じ色なのに対し、傑は若干黄土色がかった金髪である。
今午◯の紅茶やコカ・◯ーラ、C.◯.Lemonの入った買い物袋を提げている。
「駆、喜んでくれるかなぁ?」
こう思ったメガネの少年は、「ハヤテのごとく!」の読者ならご存じ(?)であろう、ハムス……ゲフンゲフン、西沢歩の弟で2年生の西沢一樹である。
彼はサッカー部員ではないが、伸之とは小学生の頃からの親友であり、3年生の4人とも多少親交があったので、今回こうして呼ばれているのである。 因みに小学生の時、彼らとはチームメイトでもあった。
現在、割り箸や紙コップ、紙皿の入った買い物袋を提げている。
数分歩いた後、彼らはとある店に着いた。まだ営業中であるその店に彼らは入っていった。
「いらっしゃいませ……って、なんだ優君たちか。駆の誕生日会に来てくれたんだろ。早く上がって上がって。」
「「「「「「お邪魔しま〜す。」」」」」」
突然来店した6人に大して驚かなかったこの店の主人らしき40代の男性は、駆の父親である。
「おじさんもご一緒にいかがですか?」
「あぁ、今日は早めに店じまいするから、先に用意してて。後でそっち行くよ。」
「わかりました。先に用意して待ってます。」
優はそう言うと、先に2階に上がった5人の後を追った。
因みに、駆の家は1階が店と厨房、2・3階が住居スペースである。
駆の部屋の前
コンコン コンコン
優が代表してノックする。
ガチャッ
「は〜い、どちらさまですか?」
パンパンッ!! パンッ!!
「日本◯化センター」
「テレフォンショッピング……って、違ーーーーーーーーーーーーう!!」
兄弟漫才(ツッコんだ方が傑)は置いといて、
「「「「「「駆、お誕生日おめでとう!!」」」」」」
「優先輩、傑先輩、結城先輩、市川先輩、ノブ、カズ、一体どうしたんですか?」
突然現れた6人に当然(?)驚いている黒髪の少年は、伸之と一樹の親友・綾瀬駆(かける)である。 サッカー部では、チームで一番低い身長ながら、ドリブラーとしてゴールを量産している。
「決まってんだろ、駆の誕生日会を開こうと思って来たんだよ。」
代表して答える優。今回の首謀者、もとい仕掛人である。
「あの……、僕その情報一度も聞かされてないのですが……。」
「そりゃそうだろ。サプライズパーティーなんだから。」
「えぇーーーーーーーっ!! そうだったんですか。ノブ、カズ、どうして教えてくれなかったの?」
「それが……、先輩方から『ぜーーーーーーーーったいに言うな!!』と口止めされて……。言ったら『東京23区10周マラソンを一週間連続で行う』と告げられたから……。」
「部外者であるはずの僕も何故かそう告げられて……。そんな距離を走れる体力はなかったから……。」
「……じゃあ、そうするしかないわな。」
「「本当にゴメン。」」
最後の方はちょっと涙声になった伸之と一樹。
「まぁ実際嬉しかったから許すよ……って、何勝手に他人の部屋入ってるんですか、先輩方!?」
「いやぁ、3人が茶番劇やっているうちにお部屋を拝見しようと思って。あ、厨房借りるよ。」
「ど、どうぞ。」
6人は駆の部屋を出て、2階のリビングに一部の荷物を置き、材料を持ってキッチンに行き、誕生日会の準備をし始めた。
♪〜♪〜♪〜(夜に放送される渋谷発の某料理番組のテーマ曲)
実家が料理店を営んでいる伸之が陣頭指揮を執った。
隼人、雄樹、一樹が野菜担当、 優は鶏団子担当、傑は大根おろし担当、 伸之は真鱈と出汁担当だった。
現在それらの材料は土鍋の中でグツグツ煮られている。
「皆さん、開けますよ〜。1、2の3!!」
調理責任者である伸之が鍋ぶたを取ると、
『おぉ〜』
そこには、煮立ったみぞれ鍋があった。
6人と駆だけでなく駆の家族も全員集まり、盛大な駆の誕生日会が始まった。
『いただきます!!』
皆それぞれ自分の分を取って食べ始める。
「俺コカ・◯ーラ!!」
「僕C.C.◯emon!!」
「午後の◯茶ください!!」
「◯ツ矢サイダー、ぷりーず!!」
「んなもん、ねーよ。」
『わははははは』
このように和気藹々と食べていた。
食べている途中、隼人が尋ねた。
「ところでさぁ、優」
「何?」
「何で誕生日会に鍋なんだ? まぁ今日は寒かったからちょうどいいけど。」
「ああ、今日が鍋の日だからだよ。」
「何で?」
「ほら、今日って11月7日じゃん。『い(1)い(1)な(7)べ』だから、鍋の日(ヤ◯キ制定)なんだよ。」
『へぇ〜、へぇ〜、へぇ〜、へぇ〜』
優以外の全員がボタンを押す仕草をした。
「それじゃあさぁ、優」
今度は雄樹が尋ねる。
「ん、何だ?」
「何故にみぞれ鍋? 別に寄せ鍋でもよくないか? あるいは育ち盛りの少年が揃っているから、ちゃんこ鍋でも……。」
「おいおい、相撲部屋の力士じゃあるまいし……。」
「ってことは、俺は序の口なんですか?」
軽く落ち込む伸之。
「いやいや、ちゃんこ鍋作ってないから違うだろ。」
「そこ、うるさい!! 兎に角、何でみぞれ鍋なんだって聞いてるの!!」
雄樹が珍しく怒鳴った。
「まあそう怒るなって。何でかと言うと、この間ラジオCD聴いてたら、その番組の企画でみぞれ鍋作ってて、それで無性に食べたくなった。」
「それって何の番組?」
「確かとあるアニメのインターネットラジオで、『愛と流血の執事コメディー』ってのがテーマだったかな? そのアニメの主人公とメインヒロインの中の人がゲームをやりながら作ってた。」
「どんなゲームやってた?」
「何だったら一つやってみるか?」
『いいね!!』
皆が同意する。
「では問題。『たら』を漢字で書け。」
多くの人が四苦八苦する。
「『鯛』だろ!!」
「それは『たい』!」
「『鰹』だ!!」
「それは『かつお』!」
「『鱒』でしょ?」
「それは『ます』!!」
「『河豚』ですよね?」
「それは『ふぐ』!!」
「『栄螺』でしょうか?」
「それは『さざえ』だ!! 一樹までボケるな!! お前ら『サ◯エさん』のレギュラーキャラ並べてどうすんだ!! 『たら』を漢字で書けよ、『たら』を!!」
普段はほとんど怒らない雄樹が珍しく声を荒らげていた。
「じゃあ、お前は書けるのか、雄樹?」
「あぁ、書けるよ。『鱈』だろ?」
「正解!!」
『おお〜』
「さすがだなぁ。」
「よっ、漢字博士!!」
「ありがとう!!」
演説を終えて退出する大統領のように手を振る雄樹だった。
その後は何事もなく、シメのうどんまで食べ終えた彼ら。
『ご馳走さまでした!!』
夕食後、後片付けの途中で、サッカー部の近況が話のネタになった。
「最近のサッカー部はどうだ、駆、ノブ?」
隼人が尋ねた。
「うーーーーん、先輩のいた時ほど勝てなくなりましたね。僕ら前線までボールが回ってこなくて……。」
「先輩方のような安定したパスの供給源が中々いなくて……。中盤でボール奪われるし……。」
「そうか……、攻守の繋ぎ役が必要だな……。 一樹、今更だけどサッカー部に入ってくれ!!」
「え、何でですか? 困りますよ。僕は技術もないし、背も低いし、足遅いし、運動神経ないし……。」
「いやいや、お前みたいに縦横無尽に動いてパスを引き出し、効果的にパスを出せる選手はそう多くない。 それにマラドーナやフェルナンジーニョ(2005年当時ガンバ大阪所属)みたいに背が低くてもプロで活躍できるんだ。僕らもお前もまだまだ成長期なんだから、気にする必要はないと思うよ。
だから頼む!! お願いだ!! サッカー部に入ってくれ!!」
最後は土下座を披露する隼人。
「顔を上げてください、結城先輩。一応考えておきますけど、良い返事は期待しないでください。」
「そうか、しっかり考えてきてくれ。」
「あの〜、結城先輩、一樹、手が止まってますよ。」
「「あ、ゴメン」」
隼人と一樹が後片付けを再開して数分後、全部片付いた。
そしてこの誕生日会のメインイベントの時間になった。
『Happy birthday to you Happy birthday to you Happy birthday dear Kakeru Happy birthday to you (ここまでは歌いながら、以下は台詞)
駆、お誕生日おめでとう!!』
「皆、ありがとう。」
駆は涙ぐみながら言うと、ケーキに差された14本の蝋燭の火を一気に消した。
その後は、駆の父親(職業:パティシエ)の特製ケーキを皆で堪能した。
味は……言うまでもないだろう。
全員がケーキを食べ終わると誕生日会はお開きとなり、6人の少年は帰宅した。 当然、土鍋等の用具は持ち帰った。
駆の部屋
「今までもこうした誕生日会はあったが、今回は格段に面白かったなぁ。 受験勉強の合間を縫って先輩方は来てくれたんだ。僕も頑張らなくては。
……高校何処にしよう? 白皇学院ってどのくらい難しいのだろうか?」
To be continued……
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余白がなくなってきたので短めに。
設定考えるのは大変!!
それでは次回お会いしましょう!!
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