Re: ハヤテのごとく! Advance Generatio |
- 日時: 2016/01/11 01:53
- 名前: はやぶさ13号新青森行
- こんにちは、はやぶさ13号新青森行です。
さて前回、シリアスな感じの幕引きでしたが、今回、マリアさんがナギに全てを話します。
その時ナギはどういう反応をするのか?
因みに今回から試験的にセリフの書き方を変更します。
具体的には、(人物「……」)から(「……」)に変更し、その代わり地の文での説明を詳しくします。
何卒、ご了承ください。宜しくお願いします。
それでは本編どうぞ!!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
紀元前49年1月10日 古代ローマ
将軍ガイウス・ユリウス・カエサルは元老院に立ち向かい、意を決して、ルビコン川を渡った。
激動の21世紀、今こそ、大きな決断が求められる!!
プロローグ第6話「三千院ナギの決断 〜綾崎ハヤテに告白せよ!! part1〜」
「もうナギにも全てお話ししましょう。ナギ、ハヤテ君と出会った時のことを覚えていますか?」
神妙な面持ちで話を切り出したマリアさん。
「そりゃこの私が忘れるはずはないではないか。あの後マリアに話したことを覚えていないのか?」
自信たっぷりに答えるナギ。
「もちろん覚えていますよ。ナギがハヤテ君のことを新造細胞とかで出来ているに違いないと言ったことも含めて。 それで、あの時ハヤテ君がナギに言ったことを覚えていますか?」
「あぁ覚えているとも。“僕は君が欲しいんだ。一目見た瞬間から君をさらうと決めていた”と。あの時のハヤテはかっこよかったなぁ。」
今もだけど、と言うナギはあの時を思い出して一人悶えていた。
「一人で妄想に耽ってないで現実の世界に戻ってきてください。」
ピシャリとナギをたしなめるマリアさん。
「それでナギ、あの発言は愛の告白だと貴女は思っていますよね?」
「あぁ、そうだが。」
「本当にハヤテ君がそんな意味で言ったと思います?」
「むっ、それはどういうことなのだ、マリア?」
途端にナギの表情が少し険しくなる。
「落ち着いて聞いてください、ナギ、ハヤテ君はあの日、自分が生活するだけのお金にさえ困っていました。 本人によると、当時の所持金は12円しかなかったそうです。 ハヤテ君があの日ご両親に売られ、1億5680万4000円の借金を背負ったことはご存じですよね?」
「あぁ、それは確かに覚えているが。はっ!! まさかあの言葉は……っ!!」
ナギは感づいたようだ。
「えぇ、そうです。あの言葉は、ハヤテ君がナギを誘拐して身代金を頂こうとして発したのです。」
「ってことは、ハヤテと私は相思相愛ではなかったということなのか?」
ナギは今にも怒り出しそうな感じであった。
「えぇ、残念ながら。」
マリアさんにそう告げられ、噴火寸前のナギ。
「何故だ!! ハヤテは私のこと好きだと言ったではないか!!」
ナギの発言を聞いて熟考するマリアさん。
「ナギ、恐らくですがハヤテ君はナギのことを世界で一番大事な人だと言ったのではないですか?(原作第1巻179ページ参照)」
「あぁ、確かそうだったような……。」
ふぅ、とため息をつくマリアさん。驚異的洞察力恐るべし……。
「これも落ち着いて聞いてください、ハヤテ君はナギのことが好きだから言ったのではなく、ナギがハヤテ君の命の恩人だからあのように言ったのです。」
「………………………………ウソつき。」
「は?」
ナギの噴火1秒前。
「ウソつき!! ハヤテのウソつき!! あいつがそんなウソつき野郎だったとはな!! 失望したぞ!!」
ウソつきを連呼してハヤテを罵倒するナギ。
「こうなったら、マリア!! ハヤテを今すぐ呼び戻して来い!!」
「ナギ!! 貴女一体どうするつもりです!?」
「クビだ、ハヤテを呼び出し次第クビにする!!」
遂にハヤテを解雇する決断を下したナギ。
しかし、マリアさんは動じなかった。むしろ、こうなることを予期していたかのような態度だった。(実際に予期していたのだが。)」
「そうですか、しかし残念ですね〜。ハヤテ君はとんでもないほど有能だったので、私としても大助かりでしたし、お嬢様やタマと仲良くしていましたし、シラヌイを連れてきてくれました。 それに何より、ハヤテ君のお陰でお嬢様は少しずつ学校に行くようになり、私も含めていろんな経験をしました。 そんな、お嬢様に外の世界を見せてくれた恩人を、自分の勘違いで一方的に解雇していいのでしょうか? いいわけありませんよね?」
プスッ!!
「そもそも常日頃から物を大事に扱わないのと、いつまでも中身が子供でわがままだから、こんなことになるのですよ?」
ザクッ!!
マリアさんお説教モード突入!!
「着ていたものは脱ぎっぱなし。好き嫌いは多い。夜一人でトイレに行けない。自分の気に入らないことがあると“うるさいうるさいうるさーーーーーーーーい”と大声をあげる。物を大切に扱わなければ人に対する配慮にも欠けるのですかね〜?」
グサッ!!
「それにあれはハヤテ君のせいというより……、早めに話さなかった私に責任がありますし……。」
チーーーーーーーーーーン
戦艦ナギ、沈没。
「まぁ、お嬢様がそこまで仰るのなら、仕方ありませんわ。
ハヤテ君のことはこのまま忘れましょう!!」
「えっ!!」
「元々ハヤテ君はお嬢様が独断で雇いましたし、そのお嬢様が解雇を告げるのなら最早思いとどめる理由もありませんし……」
「えっ? いやっ!? その、あの……、」
動揺するナギ。
「ハヤテ君のことが嫌いになったのなら、いっそこうした方が……」
「やっ!! だから嫌いになったとは――――――――」
「なったとは?」
「…………………………」
黙るナギ。
「そ、それはともかく、ハヤテという有能な執事をこんなくだらない理由で解雇しては、三千院家の名が大きく傷つく。早く解雇を撤回せねば。」
右と言えば左。左と言えば右……。
「おい天の声! 何か言ったか?」
何か聞こえましたか?(ニコッ♪)
「いや、何でもない。」
あ、そう。
「なぁマリア、ハヤテと相思相愛でないのなら、私はどうすればいいのだ?」
「そんなこと決まっていますわ♪ ハヤテ君に告白することです。」
待ってました、と言わんばかりに楽しそうなマリアさん。
最初からこう言おうと思っていたのだろう。
「でもマリア、ハヤテが断ったらどうするのだ? ハヤテに嫌われていたとしたらどうしよう……。」
「心配ありませんわ。確かに、ハヤテ君は断るかもしれませんね。しかし、それはナギのことが嫌いだからではなく、ハヤテ君がナギのことを妹だと思っている節があるからだと思います。だから、ハヤテ君に一人の女性として見てもらうために、これからナギが努力すればいいと思いますわ。幸いハヤテ君には現在彼女はいないようですし……。」
「ホントか!? それじゃあハヤテが帰ってきたら早速告白だ!! 私の想い届くかなぁ……。」
善を急ぐナギ。
「お待ちなさい、ナギ。今告白してもいいですけど、今日よりも告白に最適な日があるの忘れてませんか?」
「ふぇ、何だっけ?」
ふぅ、とため息をつくマリアさん。(本日2回目)
「今日は11月6日、5日後の11日は誕生日ですよ、ハヤテ君の。」
「あっ!!」
やっと思い出したナギ。
「誕生日の方が、ナギにとってもハヤテ君にとっても忘れられないと思いますよ。」
「う〜〜〜〜ん、それも一理あるなぁ。 よし決めた!! 私は、11月11日、ハヤテの誕生日に告白する!!」
ナギは決断した!! 自らの手で、ハヤテを恋人にすると。
「頑張ってくださいね、ナギ♪」
「あぁ、ハヤテが振り向かずにはいられない女になってやる!!
さて、P〇2でもやるか。」
ズルッ!!
マリアさんは思わずコケた。
「(ハヤテ君を落とすのはナギにとっては至難の技ですわね。)」
一人こう思うのであった。
「ナギとの話は終わったので、ハヤテ君に連絡しましょう。」
そう言って電話をかけ始めるマリアさんであった。
To be continued…………
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
さて、今回の話はいかがだったでしょうか?
実はナギを説得するシーン、当初はマリアさんを怒らせようと思ったのですが、じわりじわりとナギを追い詰める方が個人的に面白いと思ったので、こうしました。
また、セリフの書き方を変えましたが、読みやすかったでしょうか?
書く方としては、割と書きやすかったので、今後暫くこうする予定です。
それでは次回、お会いしましょう!!
|
|