Re: ハヤテのごとく! Advance Generatio |
- 日時: 2016/03/12 22:16
- 名前: はやぶさ13号新青森行
- こんにちは、はやぶさ13号新青森行です。
それでは、本編どうぞ!!
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2005年11月11日
この日はとある人物の誕生日であるのだが、
「♪♪〜、今日もいい天気だなぁ。」
当の本人がそれに気付くことはなく、庭の掃除をしていた。
プロローグ第11話「僕たちは忘れない、東京大空襲、3・11、そして、フクシマのことを。」
「ってコラーーーーーーーー!! そんな暗いタイトルにしてどうすんねんっ!!」
バチーーーーーーーーン!!
いたたた……、大変失礼しました。すみません。
では、気を取り直して。
プロローグ第11話「九州新幹線開業5周年だから何か祝おう。」
「関係ないやろーーーーーーーーっ!!」
バチーーーーーーーーン!!
めちゃくちゃ痛い。これまた大変失礼しました。誠に申し訳ありません。
さて、冗談はこのくらいにして……、
「冗談だったんかい!!」
プロローグ第11話「◯ンタの神様や電◯男っていつの話だっけ?」
前回、ハヤテ以外の主要キャラが軒並み風邪を引いてしまった。
その後、ハヤテが屋敷とムラサキノヤカタを往復しながら看病した結果、猫2匹を含めた全員がその日の夜までには元気になっていた。
その翌日
「やっぱり元気になるとご飯が美味しいわね。」
「ホントだな。」
改めてご飯の美味しさを実感するヒナギクと千桜。
因みにこの日のムラサキノヤカタの朝食はご飯を中心とした和食。病み上がりにはあっさりした食事が良い。
「皆さん元気になって何よりです。」
「ところでハヤテ君は大丈夫なの、風邪?」
「えぇ、今のところは大丈夫ですよ。」
「そっか、よかった。」
あの時(第33巻第4話)とは違い、元気に学校へ行ったハヤテ。
少し鼻づまりであったが、授業に支障はなく、放課後になった。
唐突にナギが切り出した。
「ハヤテ、この後なんだが、今日はもう休んでいいぞ。」
「えっ!! どうしてですか、お嬢様?」
「いやぁ、なんだ、昨日ハヤテには迷惑をかけたからな。そのお礼というかなんというか……。」
間違ってもハヤテの誕生日パーティーの準備をするために暇を与えるなんてことは言えない。
「ええいっ!! とにかく、私が休みと言ったら休みなのだ!! どこかで羽を伸ばしてこい!!」
「は、はいっ!! わかりました、お嬢様!!」
最後は畏まって返事したハヤテであった。
「あ、そうそう、屋敷にいるのはだめだぞ!! いたらクビにするからな!!」
「は、はぁ。」
ハヤテは帰宅後、私服に着替えて屋敷を出た。
ハヤテを見送っていたナギは、彼の姿が見えなくなるや否や、マリアさんを始め、ハヤテの誕生日を祝うために集まったメンバー(主にナギの幼馴染みとその関係者)にこう告げた。
「さあ、皆の衆、早く準備を始めようではないか!!」
「何で上から目線なんや? まぁ、でも、張り切ってやったるで〜。」
こうして準備が始まった。
ナギはすぐさま携帯電話を取り出すと、どこかにかけ始めた。
「あ〜もしもし、ナギだが……うん、……うん、用事が済んだら来れそう? ……うん、……うん、わかった。出来るだけ早めに来てくれ。あと、来る時気をつけるのだぞ。」
ピッ パタンッ
「誰に電話してたんや?」
「なんだ、サクか。いや、私の知り合いに電話かけてた。」
「どういう人なん?」
「多分サクは面識がないと思うが、名前だけなら聞いたことあるだろう。」
「ふ〜ん。ま、会ったときのお楽しみにしとくか。」
一方その頃ハヤテはというと、
「まいったなぁ、外出するということでマリアさんからお小遣いを貰ったはいいが、まさか10万円を手渡されるとは……。多くても1万円でよかったのに……。」
要するにお金がありすぎるという贅沢な悩みである。
「こういう時こそ、あの女に気をつけないと。」
そう言って辺りを警戒する。
「よし、あの女はいないな。」
「おー、ハヤテじゃん。久しぶりー。」
「ん、誰だ?」
ハヤテが振り向くと、
「あ、宗谷君。」
ハヤテが以前通っていた潮見高校の当時のクラスメイトである、南野宗谷がいた。
「久しぶりだな、ハヤテ。最後に会ったのいつだっけ?」
「確か、夏休みに湘南の海水浴場で会ったよね。」
「ああ、そうだった。思い出した。ところでハヤテ、今日はどうしたんだ? 執事服じゃないから用事があるとは思えないが。」
「それが、今日突然お嬢様から暇を出されて、こうやってぶらぶら歩いてたんだ。」
「ふ〜ん。なぁハヤテ、せっかく久々に会ったんだから、もう少し話そうよ。以前ハヤテに悪いことしたから、今回は奢るよ。」
「えっ、いいよ。気遣いは嬉しいけど、気持ちだけ受け取るよ。なんか悪いし……。」
「いやいや、そこはありがたく受け取ってくれよ。ここで引き下がると俺のプライドが許さない。だから頼む、ハヤテ。」
「ん〜……、うん、わかった。ありがたく受け取るよ。」
熟考した末に承諾したハヤテであった。
そして彼らは近くのファミレスへ。
「ところでハヤテ、最近学校の方はどうだ?」
「ん〜、まぁ、相変わらずだよ。と言っても、1年前より楽しんでるけど。」
「あはは、確かに1年前のお前っていつもバイトばかりで、みんな金の亡者かと思ってたからな。」
「その約1ヶ月半後に1億5000万円の借金を背負ったから、世の中何が起こるか分からないな。」
「でも、今は楽しんでるんだろ?」
「あぁ、お嬢様を始め、いろんな人に出会ったからな。
あ、そうそう、この間借金完済のチャンスがあったんだよ。」
「えっ、あんな額なのに? どうやって返すの?」
「僕の通ってる白皇学院の行事の中に修学旅行があって、5つの旅行先の中から自分の行きたい旅行先を選ぶんだけど……。」
「流石お金持ちの学校だな。修学旅行先を自分で選べるなんて……。」
確かに羨ましいですね。
「その中に修学旅行レベル5ってのがあって、まぁ所謂サバイバルゲームをやるんだけど、それの優勝賞金が1億5000万円だったんだよね。」
「うわっ、それまんまハヤテの借金と同額じゃん。ってことは優勝すれば完済できるんだよね。で、どうだったの?」
「……うん、一応優勝した。」
何か歯切れの悪そうな言い方をするハヤテ。
「ん、どうしたんだ? ずいぶんと嬉しくなさそうだが。」
「それが……、」
ハヤテは、優勝した後何が起きたかを宗谷に詳しく説明した。
内容を要約すると、某酔いどれ教師の陰謀やハヤテの人間国宝級の不幸体質など、さまざまな要因が複雑に絡み合った結果、俗に言う『ギャグ漫画時空』に巻き込まれ、再び借金を背負う羽目になった、ということである。
約5分かけてハヤテは説明した。序盤はハヤテらしく落ち着いて話していたが、終盤になるとハヤテにしては珍しく感情を露にする場面もあった。
「しっかし……、」
宗谷が口を開く。
「よくその人教師になれたよな。生徒に借金を押し付けるなんて、ハヤテの両親並みに酷いだろ。」
これが彼の率直な感想である。
「まったくだよ。あの女は生徒を何だと思ってるんだ。」
「災難だったな、ハヤテ。」
ここでハヤテが話題を変える。
「ところで、そっちはどうなの、宗谷君?」
「まぁ、こっちはいつも通りだよ。あ、そういえば、少し前に俺の通っていた中学校で凄いことがあったな。」
「ん、何があったの?」
「俺、潮見中にいたんだけど、その潮中の……。」
「ん、潮中?」
「ああ、潮見中のことを俺の周りでは潮中と言うんだ。その潮中のサッカー部が全中(全国中学校総合体育大会)で優勝したんだよ。」
「おお!! 凄いね、それは。」
「しかも、予選から決勝まで全て3点差以上の試合だったからたまげたもんだよ。」
「え゛っ、ってことは、運良く強豪校と当たらなかったってこと?」
「いや、むしろ逆。過去10年間の優勝経験校との対戦が続いてたらしい。」
「ええっ!! 本当に圧倒的だったんだ。驚いたよ。」
「いや、驚くのはまだ早いと思う。」
「へ? どういうこと?」
「それが、中盤(MF)でレギュラーだった3年生4人が全員白皇学院を受験するらしい。」
「ええっ!! そこは帝◯高校とかに特待生で入学って流れじゃなかったの!?」
「うん、俺も信じられなかったから後輩に聞いたんだ。そしたら、彼らは学年でトップ10に入る程の秀才で、サッカーを選ぶか勉強を選ぶかで校内で話題になっていたらしい。 あ、そうだハヤテ、白皇の入試にはレドモンド式面接試験があるって話を聞いたけど、ホント?」
「ああ、あれ? 嘘だよ。」
「…………え?」
「あれは編入試験でやるんだけど、僕の時は冗談で済まされちゃったからなぁ、あの女によって。」
「そのクレイジーな教師によって?」
「ああ、だから入試では普通の問題が出ると思う。」
「へぇ〜」
その後、約2時間くらい昔話などに花を咲かせたハヤテと宗谷。
すると、
156million with 8hundred G♪〜
「何だ? 電話か?」
「(その着メロにはツッコまない方がいいのか?)」
そう思う宗谷。
ピッ
「はい、ハヤテです。」
『あ、もしもし、ハヤテ君ですか? 大変です、ナギが高熱で倒れました。』
「ええっ!!!!」
慌てた様子のマリアさんにそう告げられてただただ驚くハヤテ。
『とりあえず、至急戻ってきてください。』
「はい!! わかりました、マリアさん。」
ピッ パタンッ
「誰から?」
「マリアさんという三千院家のメイドさんから。」
「ああ、あの人か。(第8巻参照) ところで、内容を聞く限り、早く戻った方がいいんじゃないのか?」
「ああ、そうだった。あ、お金どうする? 僕が払おうか?」
「いや、俺が払うよ。心配すんな、コーヒー2杯分の金は持ってるから。」
「そっか、ありがとう、宗谷君。じゃあ、僕はこれで。」
「あぁ、じゃあな、ハヤテ。」
ハヤテはファミレスを出ると、屋敷に向かって走り出した。
「お嬢様、大丈夫だろうか? 昨日より酷くなってなければいいのだが……。」
ナギが大ピンチ!! 果たして、ハヤテの誕生日パーティーは開催できるのか!?
To be continued…………
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ホントは1話で完結させたかったのですが、やむを得ず分割しました。
宗谷君のキャラクターはこれでいいのか、ただただ不安です。
そして前回同様、かの生徒会長の姉を散々ディスっています。
さて次回は、いよいよハヤテの誕生日パーティーをやります。
お楽しみに♪
それではまた次回、お会いしましょう!!
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