Re: 雛菊ノ疾風ヘノ告白奮闘記 |
- 日時: 2015/12/06 10:37
- 名前: ハヤヒナ
- 十九 変わらない日常
「「「ぎゃあああああぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!」」」
今日も白皇学院では、叫び声が響き渡った。 毎日ではないが、一つの叫び声が白皇学院に響き渡る。 だが、三つ響き渡るのは珍しい。 しかし、その叫び声が聞こえても誰一人とも、騒ぎ立てるのはいない。 SPや教員は勿論、生徒全員も。無論、ハヤテやヒナギク達も。
一つ目の叫び声はヘタレ部員の叫び声。ハヤテとヒナギクの付き合いを認めないヘタレが、 ハヤテの悪口を言ったりすると、自分の執事にレベルを超えたお仕置きをされた時の叫び声。
二つ目の叫び声は変態執事の叫び声。ハヤテとヒナギクの親友の一人の変態執事。 ハヤテに襲い掛かるが、いつも怒りのハヤテにボコボッコにされた時の叫び声。
三つ目の叫び声はダメ教師の叫び声。ハヤテとヒナギク達のクラスの教師で、ヒナギクの実の姉。 実の妹に金を借りる酒にだらしない姉が、実の妹に成敗された時の叫び声。
三人とも懲りないのがお仕置きされても、暫く立つとまお仕置きされるのである。
そんな叫び声は白皇学院の名物になっている為、騒わぎ立てるのは誰一人も居ないのであった。
ナギ 「またか。本当に懲りないな。」 泉 「そうだね♪」 美希 「しかし、三つ同時は珍しいな。」 理沙 「いつもは一つか二つなのにな。」 愛歌 「そうですね。」 千桜 「本当に騒がしいな。」 ワタル 「コレも白皇の名物になっているしな。」 カユラ 「騒ぎ立てる事はない。」 伊澄 「そうね。」 ナギ達も聞こえてこる叫び声を、他の生徒同様に日常的に感じ取っていた。
ヒナギク 「ハヤテ君、美味しい?」 ハヤテ 「とても美味しいですよヒナギクさん。」 昼食の時間。ハヤテはヒナギクの愛情のこもった手作り弁当を食べていた。 ヒナギク 「ハヤテ君が作った弁当も美味しいわよ。」 ハヤテ 「本当ですか?有難う御座いますヒナギクさん。」 ヒナギクもハヤテの手作り弁当を食べていた。勿論、愛情たっぷりの弁当を。 今日はお互いに、弁当を作っていたのであった。
そんなこんなで、ハヤテとヒナギク達の日常は変わらないのであった。
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