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対象スレッド 件名: Re: 雛菊ノ疾風ヘノ告白奮闘記
名前: ハヤヒナ
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Re: 雛菊ノ疾風ヘノ告白奮闘記
日時: 2015/09/22 09:19
名前: ハヤヒナ

  九 相談と想いと失恋

ムラサキノヤカタに住民が集合し二日経った。
そんなある日、ハヤテは縁側に座り、ため息を付いていた所を千桜が声を掛けてきた。
千桜 「どうしたんだ綾崎君?悩み事でもあるのか?」
ハヤテ 「・・・そんな所ですよ。」
再び、ハヤテはため息を付いた。
千桜 「話してみたらどうだ。相談になるぞ。」
ハヤテ 「千桜さん、本当ですか?」
千桜 「ああ。綾崎君にはお世話になっているからな。それに今は、同じ住民同士だからな。」
ハヤテ 「そうですか。では、聞いてくれますか千桜さん。」
千桜 「ああ。」
ハヤテは千桜に、あの事を話したのであった。


二人の少し離れた所で、同じ住民の二つの影がその会話を聞いていた。


千桜 「成る程な。綾崎君、君はヒナの事が好きとこの間、やっと気付いたんだな。」
ハヤテ 「ええ。ヒナギクさんと初めてあった時の事をよく夢で見るようになって・・・・。」
千桜 「それで、ヒナに告白したのか?」
ハヤテ 「しようとしましたが、その時はジャマが入ってできなかったんです。」
その後、千桜はハヤテに色々質問し、ハヤテは夕食の買い物しに出かけていた。
因みに千桜がハヤテに言った最後の言葉は、


『本当に告白しろとは言わないが、後悔しない為にも考えるんだな。自分自身の為にも。
 ヒナの為にもな。そして、これからの為にもな。』


であった。




ハヤテが外に出ていたのを確認して、千桜は二つの影に声を掛けた。
千桜 「綾崎君は出かけたから出てきていいぞ。ルカに歩。」
物陰から出て来たのは千桜の言う通り、ルカと歩の二人であった。
ルカ 「千桜、分かってんだね。」
歩 「私達が聞いているのを。」
千桜 「ああ。綾崎君は全く気付いていなかっただ がな。で、二人はどうするんだ?」
「「え!?」」
ルカと歩は驚いた。
千桜 「綾崎君に告白するのか?『好きです。私と付き合ってください』って。」
ルカ 「そのつもりだったけど、ハヤテ君の事は諦めるよ。」
歩 「・・・私も諦めるよ。」
千桜 「本当にそれでいいのか?」
ルカ 「ハヤテ君とヒナの恋を応援するわ。」
歩 「私も経った今応援するって決めたから。悔しいけど・・・・。」
千桜 「そうか。」
こうして、ハヤテの事が好きなルカと歩の初恋の結果は、失恋となっての終わったであった。


因みにヒナギクは用があって実家に帰っており、カユラは自室でゲームをしていたのであった。