Re: 仇ハ敵ナリ(閲覧注意・1話おわり) |
- 日時: 2016/09/12 22:11
- 名前: 瑞穂
- きはさんへ
茶会では度々会っていますが、小説掲示板では初めましてですね、瑞穂です。 最近は季節の変わり目ということで体調を崩しやすいですが、お互いに風邪などひかないように過ごしたいものですね。
それでは本題に参ります。
まず強く印象に残ったのは、擬人法を多く用いて書かれているSSということです。 小説掲示板や合同小説本のSSを拝読していますが、他にはない書き方ということで興味深いです。
>>南の夜空に浮かび上がっていた満月は青白い光を放っている。
>>その直下にて広がる雲は月の光に照らされ、夜にもかかわらず濃い灰色で映し出されていた。
>>一度夕立が通り過ぎた後の夜だった。雨が空気中の埃を打ち落とし、風が空気自体を入れ替える。
>>一陣の風が、東京にある辺鄙な港の波止場を吹き抜けていく。
冒頭部分だけでもこれほどまでに表現されていますから驚愕しました。
>>2にも >>桂ヒナギクの目の前に、彼女の背丈より一回りだけ高い山があった。裾野は五メートル四方に広がっており、ヒナギクのいる小屋の床を半分は覆わんとしている。 その山は夥しい数の本でできており、表面に積もる埃は目に見えるほどであった。 その中から目当ての一冊を探すため、ヒナギクは埃を被るのをいとわず、黙々と目の前の本を手に取っては中身を確認していた。
初めにこの文章の最初の1文を読んだ時には「山」とは一般に言う山だと思いましたので、『本の山』ということに気づかなかった(汗)と同時に、きはさんの表現技法には頭が下がります。このように表現できるというのは素晴らしいですね。 これだけの表現は私には思いつきませんし、こんな考え方があるのだなと発見しました。
次に、内容につきまして気になる点があります。
ハヤテくんがヒナギクさんの探していた冊子を発見して、それ以上にヒナギクさんの思想や口の動きから、彼の発想と閃きで答えに行き着いたのはあまりにも意外でした。ハヤテくんも頭はそんなに悪くはありませんが。 それにハヤテくんが以前に、原作の冒頭で出会った人物がこのSSに大きく関係する展開になるというのは、完全に予想外でした。
長くなりましたが以上をもちまして感想とさせていただきます。 ありのままに書かせていただきましたが、もしお気に障るということであればお詫び申し上げます。 最初にも述べましたが正直なところ、全体を通してきはさんの書き方に心を惹かれました。 また感想を書く機会がありましたら投稿させていただきます。 きはさんも健康に気をつけて執筆を頑張ってくださいね。 それでは失礼します、瑞穂でした。
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