Re: そして朝風と寄り添うように |
- 日時: 2015/06/01 20:54
- 名前: 明日の明後日
- 明日の明後日です。茶室ではいつもお話していますが、こちらでは初めましてですね。
無事、お話が完成されたようでおめでとうございます。
ガチ短編というお話は伺ってましたが、正直このボリュームは想像以上でしたw 小冊子程度なら作れてしまうんじゃないかと思うほどで、しかし文量だけでなくお話の密度もすごく濃くて、これを四ヵ月半で書き上げるなんてすげぇなぁ、というのが素直な感想。
ハヤリサでSFというこれまた随分と難易度の高そうなジャンルですが、どちらの要素も高いレベルでまとまっていて、感嘆の一言です。
ハヤリサに関して、「理沙は乙女」説を色んなところで見たことがありますが、このお話を読んですごい納得したというか。 美希や泉にいじられて狼狽するところとか、恥ずかしげもなく彼氏とか言っちゃうところとか、余裕があるような素振りを見せても全然そんなことなくてしかもそれを見透かされてるところとかすごく可愛いです。 ハヤリサというCPの魅力が十分に引き出されているなと思います(触発されてハヤリサ(らしき)短編SSを一本書き上げてしまったくらいw
SF面に関して、時間移動というよくある(?)けれど難しい題材を矛盾なく書き切ったところがこれまたすごい。 時間軸がどうとか言う話をすると、必然的にパラレルワールドの存在が必要となりますが、設定を細かく煮詰めて、時間軸ごとの時系列を完全に把握していないとしっちゃかめっちゃかで大変なことになると思うのですが、そこをしっかりクリアした上で、少しずつ真実に迫っていくようなお話の構成を作り上げたことには頭が下がるばかりです。 それにしても、記憶喪失のフリをするってなかなか難しいと思うのですが、精神科医の診断をも潜り抜けてしまうとは、ハヤテ・・・恐ろしい子!
気になった点としては二つ。 反逆軍(?)にエントリーしたのにもかかわらず、巻田と国枝が特にクローズアップされることもなくフェードアウトしてしまったこと。 まぁ、エピソードが必要だったとは特には思いませんが、台詞の一つもなく敵に吹っ飛ばされるだけというのは少々可哀そうな気が・・・w もう一つは、伊澄が時間移動の護符を『いつ』『どのような目的で』作ったのかがよく分かりませんでした。「卒業式で襲撃され、しかし過去改変を選択しなかった時間軸」の未来における伊澄が「過去改変を選択した時間軸のために」作ったけれど、ある時間軸ではそれが悪用されてしまった、みたいな解釈をしているのですが、何かしっくり来ないというか。
ではではこの辺りで。またお会いしませう。 明日の明後日でした。
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