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対象スレッド 件名: Re: MY LOVER 〜トクベツナヒト(一話完結
名前: どうふん
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Re: MY LOVER 〜トクベツナヒト(一話完結
日時: 2016/01/09 21:31
名前: どうふん


明日の明後日さんへ


感想を書くのは初めて、となりますが、精緻に練り上げられたSSはかねてより愛読しております。
この機に、特に印象に残った本作品への感想を述べさせて頂きます。
読みながらついついしんみりと感情移入してしまいました。


しかし、桜さんとのデートの最中にヒナギクさんのことを繰り返し思い出し、桜さんと対比ししているハヤテをどうと捉えるべきでしょうか。
(考えようによっては、桜さんに対し、実に失礼な話です)

ヒナギクさんとお付き合いしていた当時のハヤテは、「特別って何だ」そんなことを大真面目に論理的に考えていますが、これはヒナギクさんの焦燥にあまりに無神経だとしか思えません。
一方で、ヒナギクさんが周囲の男性を惹きつけていなかったとは思えないのに、そのことには無関心だったのか。少なくとも同様の想いを持って、相手を思いやる気持ちは持てなかったのか。その点が残念です。
ということは、やはり、ハヤテはヒナギクさんをそれほど好きでなかったのでしょうか。


ここから先は私なりの感度です。
今のハヤテは桜さんを「特別な人」としていますが、その付き合い方は、当時のヒナギクさんとそれほどの差を感じません。「認識」こそ違っていますが。
そして桜さんですが、ヒナギクさんと似ている、というより、置き換えてもさほど違和感がありません。
ただ、桜さんは不満を言いながらもハヤテを受け入れることができ、ヒナギクさんは我慢できなかった、という違いでしょうか。ただ、それさえ当時のハヤテが、あるいはヒナギクさんが気付いていれば(つまり今の「認識」でいれば)別れる必然性はなかったのでは・・・。

やはりハヤテはヒナギクさんに本気で恋していたのではないでしょうか。
ただ、この鈍感にして不器用な男はヒナギクさんが「特別な人」であることに気付いていなかったのでは。
桜さんの容姿がヒナギクさんに似ているとは気付きませんでしたが、結局のところ、ハヤテはヒナギクさんと別れて初めて失ったものの大きさに気付き、今でもヒナギクさんの面影を追いかけて桜さんと付き合っているのではないか・・・。
そう感じました。勘違いでしたら済みません。

それと、別れたハヤテとヒナギクさんは、(それがいつの時点かはわかりませんが)高校生活においてさえ接点がなくなってしまったようですね。これはヒナギクさんがハヤテに愛想を尽かしてしまった、ということでしょうか。そこのところが、ちょっと気になります。


明日の明後日さんの意図とは違うようですが、当方がヒナギクさん贔屓だという点、妙なところに着目する人間だと割り切ってご容赦頂ければ幸いです。


                                                 どうふん