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対象スレッド 件名: Re: 兄と娘と恋人と
名前: タッキー
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Re: 兄と娘と恋人と
日時: 2014/06/09 00:38
名前: タッキー

ハヤッス!どうもタッキーです。
なんだか最近、ハヤヒナ派以外の人に喧嘩を売ってる気が・・・
だ、だってハヤヒナが好きなんだもん!ヒナさんエンドじゃなきゃダメなんだもん!
すいません。取り乱しました。
我が儘な野郎ですが、これからもお付き合いよろしくお願いします。
それでは更新!





「カユラ〜、モンハンやろ〜。3rdの方」

ハヤテとヒナギクが仲直りをした翌日、ナギはP○Pを片手にカユラを狩りに誘っていた。

「別にいいけど、ここ・・・・・


学校よ?」

「だからこそ!
この学校という無駄な時間を面白いゲームで有意義に活用しようではないか!」

そう、ナギとカユラは今学校にいる。ちなみに今は昼休みだ。
元々白皇は校則のゆるい学校なので、たとえゲーム機を持ってこようと授業中にやっていなければ注意されることすらない。
ただ、そんな学校だとはいえ、昼休み、それも公衆の目の前で思いっきりモンハンをやりだす生徒がいることにヒナギクのような‘真面目な’生徒役員や先生たちは頭を抱えていたりする。雪路や三人娘はもちろん‘真面目な’の部類に入っていない。それ以前にもうナギたちと同じ部類である。
カユラは一見もの静かで真面目そうな少女だが、それは外見や性格だけであって、中身はナギと同じ、いやそれ以上のオタクエリートである。そんな彼女がたとえ学校であってもP○Pを装備してない訳が無く、すぐにナギと一緒に狩りに出かけてしまった。
学校というのを問い質したのが台無しである。

「ところで執事君の方は一緒じゃないのか?」

「ふん!ハヤテなんか・・・・ってうおおおおおぉぉぉぉ!!!!!
いつの間にか食われてるではないかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

お嬢様は現在、銀レ○スに捕食されていた。





  第7話  『きっとこのままで』





最近ハヤテが自分に構ってくれない気がする、ナギはそう思っていた。

(昨日は学校に行かせることを結構簡単に引き下がったくせに、一昨日はあのちっこいのと二人きりになってたみたいだし、それに最近アパートでも学校でもヒナギクのやつと一緒にいる気がする。・・・うん、これは少しお仕置きが必要だな。)

「ナギ・・・また食われてる・・・」

「うわああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

考え事をしていたため、いつものように常人が目を見張るようなプレイができず、なんだかナギらしくなかった。

「ナギ・・・弱すぎ・・・」

「た、たまたまなのだ!今日はたまたま調子が悪いだけなのだ!」

「ていうかどうしたんだ?悩み事でもあるのか?」

たまたま通りかかった生徒会書記の春風千桜がそんなナギの様子に気づき、ナギたちの会話に割って入った。

「お前がゲームをできなくなったら、それこそ本当に何もできないヤツになっちゃうから、あんま悩みすぎるなよ。まぁ今でも十分クズだけど・・・」

最後の方は聞こえないように言ったつもりだったが、聞こえていたようだ。

「あぁ!?さっき私のことクズって言った?クズって言ったよね!?」

「言ってないよ・・・てか何か悩み事があるなら聞くぞ?」

なんだかメンドくさいことになりそうっだったので、話題を変える千桜。しかし軽い気持ちで聞いたはずの言葉にナギは真剣な表情で悩み始めた。

「実は最近、ハヤテが構ってくれないのだ・・・」

「「は?」」

ナギが素直に悩みを打ち明けたことに、二人は声を合わせて驚いた。それに彼女が言った事の意味もあまり理解できなかった。

「いや、でも綾崎君いつも通りお前の執事してるじゃん。てか何?いつの間に、構ってちゃんになったの?」

「千桜、ナギは元からそういう性格。」

「ちっがぁああああう!別にハヤテが執事の仕事を疎かにしている訳じゃなくて!それ以前に私も寂しがり屋などではなぁあああい!」

ナギが言っても説得力ゼロであるが、ハヤテが仕事を疎かにしてないとなると二人の疑問は深まるばかりだ。よく分からなくなってきたカユラが再びナギに質問した。

「じゃぁナギはあの執事君の何が不満なんだ?」

「それはなんというか、最近ハヤテのやつがヒナギクとイチャついてるっていうか・・・」

「「・・・・・・・・・はぁぁぁ」」

その返答に二人は同時にため息をついた。

「確かに綾崎君、最近ヒナと仲いいもんな。」

「まぁ私もナギと無敵先輩だったら先輩の方について行くし・・・」

「なにぃいい!お前には友情というものが無いのか!」

なんだか、もぉ聞き飽きた理由に千桜とカユラは完全に呆れている。ナギはまだ何か言っていたが、それを無視して千桜は適当にある提案をした。

「だったら何処かに遊びにでも行って仲を深めてくればいいじゃないか。」

「・・・!!!! 確かに・・・その手があったか。」

「え?」

「ありがとう!それじゃ、早速ハヤテのところに行ってくる!メガネにしてはいいアイデアだったよ。」

「な、なにぃいい!メガネをバカにするなぁああ!!!」

ナギは捨てゼリフを残して教室の方へ走って行ってしまった。こういう時は体力が出る不思議な体質である。

「よかったの?あんなこと言って。午後から学校サボりそうな勢いだったわよ、あれ。」

「・・・・・・・」

「とりあえず、モンハン・・・やる?」

コクリと頷くと‘真面目な’はずの生徒会書記は黙ってP○Pを取り出し、そのままナギの代わりにカユラと狩りに出かけてしまった。




その頃ハヤテたちの教室2-7では

「えええぇぇぇぇ!岳さんて高校通ってなかったんですか!?」

「ん?まぁ勉強とかは一人でもできたからいいかなぁって。」

「どんだけ頭いいんですか。でもそれじゃぁ何故白皇に?」

「あぁ、それはだな・・・」

いろいろな学校が文化祭などの行事で賑わっている頃、岳は自分には関係ないとばかりに商店街を歩いていたら、昼間っから酔いつぶれている女性を見つけた。言わずもがな雪路である。

「あっれ〜?岳君じゃない?久しぶりね。どうしたの〜?」

「路上に生息しているゴリラを施設に連れていってるんですよ。てかなんでこんなになるまで飲むんですか?雪さん。」

「仕方ないじゃな〜い。今、白皇は文化祭やってるのにヒナったら1円も奢ってくれないんだもん。」

12も年の離れた妹から普通奢ってもらうか?むしろ逆なんじゃ?と思いながら岳は雪路を桂家まで背負って行った。このように二人の再会はあまり感動的なものではなっかたという。

「は〜い。て、どちら様?」

「あ、雪さんが道路で酔い潰れてたんで、運んできました。」

「ただいまぁ〜、お義母さん。」

「まぁ!ホントにこの子ったらいい年して。さぁ入って入って。」

ヒナママはそういうと家に招き入れ、雪路を離れに押し込んだあと、岳に紅茶を出して話を始めた。

「雪ちゃんをありがとね。え〜と?」

「岳です。初神 岳。よろしくお願いします。」

「///・・・よ、よろしくお願いします。」

岳の笑顔での自己紹介に一瞬見とれた後、気を取り直してヒナママは岳と雪路の関係について聞いた。

「雪さんだけでなく、ヒナもなんですけどね・・・」

話を聞いた後、ヒナママは1人の親としてこれ以上ないほど感謝した。ヒナギクと雪路を助けてもらったこと、ヒナギクにいろいろなことを教えてくれたこと、その全てについて・・・
岳は当然のことをしたまでです、と言ったがそれでもヒナママは頭を上げようとしなっかった。

「頭を上げてください。それに自分もあなたたちに凄く感謝しているんです。ヒナたちを引き取って育ててくれたことを。まぁ雪さんがあんな風になってしまったのはちょっとアレですが・・・
とにかく、こちらこそ、本当にありがとうございました。」

そう言って岳も頭を下げようとしたその時、いつの間にか復活した雪路がリビングのドアを勢い良く開けて飛び込んできた。

「そうだ!!岳君、白皇に転入しない?なんかあなた高校行ってないっぽいし、何よりあそこではヒナが生徒会長してるのよ。
それにあなたみたいな人を転入させたとなれば私の給料アップは間違いなしだし!!!」

最後の方は思いっきり本音が出てしまっている。本当に教師なのか?と十人中十人が疑問を持つ発言である。

「ちょっ!ちょっと雪ちゃん!?あなた何言ってるの!?」

「まぁそれもそれでいいかもな。お金だってあるし、久しぶりにヒナにも会いたいし。
白皇に通ってみるのもいいかも。」

「よぉおおし!そうと決まればレッツゴー!!!
これで給料もアップだーーー!!!!」

こうして、なんだかその場の勢い的な感じで岳は白皇に転入することになったのだった。




「・・・・凄いですね。勢いで白皇に通えるなんて・・・・」

ハヤテは自分がここにギリギリで受かったのを思いだし、さすがに笑顔が引きつってる。

「まったくお姉ちゃんったら・・・」

ヒナギクの方も自分の姉の横暴っぷりに呆れ返っている。
ちなみに雪路の給料は上がらなかったらしい。当然といえば当然だが。すると

「ハヤテぇ!!遊びに行くぞ!!」

「え!?急にどうしたんですかお嬢様!?ていうかまだ午後の授業残ってるんですけど!?」

「そんなものは知らん!いいからさっさとついてこい!!!」

「あ、ちょっ!お嬢様!?お嬢様ーーー!!」

こんなやり取りがあってナギが、話の続きをしようとしたハヤテを連れて行ってしまった。

「ハヤテ君たち、午後の授業どうするつもりなのかしら?」

「さぁ?出ないんじゃね?」



一方ハヤテたち

「お嬢様?急に遊びに行くってなにをするつもりなんですか?それに午後の授業残ってますし。」

「む、そんなの明日いけばいいではないか!あ・し・た!」

「いや、明日は土曜日で学校ないんですけど・・・」

何を言っても無駄なようなので結局ハヤテはナギについて行くことにした。とりあえず何をするつもりなのか聞いてみると、ゴールデンウィーク前のようにまた写真を撮りに行くらしい。ただ、今度は余計なところはまわらず、最初から初めて逢った自販機の前で撮るらしい。
ということでハヤテたちは三千院家からカメラを持って来て例の自販機の前にいた。

「あ、ク○クス・ド「もぉそれはいい!!!」

何故か突然ボケた執事にツッコミを入れて、ナギはハヤテにタイマーのセットをさせた。

「ほら、笑えハヤテ。ここは私とお前が初めて出会った場所なんだから・・・」

確かに、そう思ってハヤテは自分の主と初めて逢った時のことを思いだしていた。

(ここでお嬢様と出会って、そのまま三千院家に拾われて・・・拾われて?
そういえばここは・・・・






ヒナギクさんに拾われた場所でもあったっけ。)

そんなことを考えていて、ハヤテは少しボーっとしていた。

「・・テ、・・・ハヤテ!」

「はっ、はい!!」

「まったく、何をボーッとしているのだ。まさか私以外の女のことを考えていたわけではあるまいな?」

「そ、そんな事ある訳ないじゃないですか!」

ハヤテは言われたことが図星なだけあって、少しキョドってしまった。

「ふ〜ん。ほら、もう一枚撮るぞ!」

ハヤテはもう一度三脚に付けられたカメラをタイマーにセットした。

「私とハヤテはきっとこのまま一緒なのだ。
ずっと一緒だぞ。ハヤテ!」

そう言って、微笑んでいるナギの横顔をみてハヤテは何も言えなくなってしまった。


それは主の言葉に感動したからではなく・・・





このまま彼女の執事を続けている自分の姿を・・・









何故か、
思い浮かべることができなかったからである。



「そうですね。きっとこのままの・・・はずです。」

シャッターの音が聞こえた後

ハヤテは誰に向かってでもなく

一人、呟いた。











どうも!
なんだかシリアスっぽい感じになってきましたね。でもまだ本格的なところまではいきません。
それよりカユラと千桜は雰囲気は似てないのに口調が似ている(?)ので、どっちのセリフか分かりやすいようにするのが少し大変でした。まぁナギよりもカユラと千桜の感じが上手く表現できていればなぁと思っています。あとハヤテたちのクラスは2-7でしたね。正直これかなぁと思っていたんですが、不安で今まで使っていませんでした。ちなみに26巻を読んでいて気づきました。関係ないですけど28巻でルカが149cmということも。以外とちっちゃいですね。
この作品にでてくるゲームがいちちモンハンなのは単純に使いやすいかたです。伏字とかもやりやすいですし・・・
まぁもう少しはほのぼのとやっていこうと思っています。
次回はアパートに岳くんを連れてきます。設定上は土日ですし。
それじゃ、ここまで読んでくれた方ありがとうございます。
        ハヤヤー!!