Re: 兄と娘と恋人と |
- 日時: 2014/06/06 04:54
- 名前: タッキー
- あわわわわ!初めまして!まさか1番最初に感想をくれた人があのロッキー・ラックーンさんだなんて。
正直こんなに早く感想をもらえるとは思っていなかったので、只今、涙腺崩壊中です。 それにしてもアドバイス、本っっっ当にありがとうございます! 自分は360°理系なので、こういう指摘はすごく為になります。 すぐにはなかなか直せないと思いますが、少しでも面白い作品ができるように頑張りたいと思います。誤字脱字の指摘もありがとうございました。 「しあわせの花」凄くお気に入りの作品です。Cutiesも楽しみにしてます。 それでは自分もロッキーさんのような大作を作る為に! 更新!
岳が白皇に転入してきた日の夕方。 ハヤテは元クラスメートの西沢歩と「喫茶どんぐり」のバイトに入っていた。 もともと客の少ない喫茶店なので、ここのバイトはお喋りできる時間が多い。そして今日の話題はやはり転入生とヒナギクの話になっていた。
「へぇ〜、それじゃその転校生ってとても凄い人なんだね。ていうかヒナさんのお兄さんをできる人なんてもはや人間の領域越してるんじゃないかな?」
「確かにもう神様なんじゃないかってぐらい凄い人なんですよね〜。」
自分も十分人間離れしていることを棚に上げて歩の意見に同意するハヤテ。そんな話をしていると、お店の扉が開き客が入ってきた。
「いらっしゃいませ〜・・・・・っ!!!」
歩は入ってきた客の綺麗すぎる容姿に目を見張った。そして
「いらっしゃいませ〜って岳さん?」
「よう、ハヤテ!伝言がきちんと伝わっているようでよかったよ。」
「えええええぇぇぇぇぇ!!!!!」
ここでも驚きの声が上がった。
第4話 『今いる場所』
「もぉ、アリスったら。もっと早く連絡くれればいいのに。」
今、ヒナギクはアパートへ移る準備をしている。実はアリスと呼ばれた少女、本名、天王州アテネは2週間ほど前から旅行に出かけていて、ヒナギクはこの期間を利用して桂家へに帰っていた。理由は久しぶりに両親とゆっくり話がしたいからと、とても親孝行なものだ。しかし、先程、手紙で今日帰るという連絡がきたので、急いで身支度をしているのである。ちなみにアリスが小さくなったアテネだということは知っており、小さいときは「アリス」、大きいときは「天王州さん」と呼んでいる。まぁ名前で呼んでいいと一応言われてるらしいが。
「じゃぁ、行ってきます!お義母さん。パパにもよろしく伝えといて。」
「はいはい、行ってらっしゃい。元気でね。」
ヒナギクは久しぶりにアテネに会えるのが嬉しいのか、足早にアパートへ向かっていった。 ヒナギクがアパートに着くとハヤテと歩がいた。
「あ、ヒナギクさんお帰りなさい。今日からこっちに戻られるんですよね。」
「ただいま、ハヤテ君、歩。それ知ってるってことはアリスはもう帰ってるのね。」
「さすがヒナさん。それにハヤテ君たちも週末までこっちにいるみたいですよ。」
「そうなの?じゃぁよろしくね、ハヤテ君。」
「はい、よろしくお願いします。夕食はもうできているみたいなので、入りましょうか。」
中に入ると美味しそうな匂いが漂ってきて、3人の空腹感をより刺激した。リビングまでいくと、魚の煮付け、肉じゃが、ほうれん草のごま和えなどやはり美味しそうな料理がテーブルの上に並んでいた。
「おかえりなさい、ハヤテ君、西沢さん、ヒナギクさん。」
「「「「おかえり」」」」
そこには既に夕食をとっているナギ、千桜、カユラ、アテネと、美味しそうに食べている四人をみて嬉しそうな顔をしているマリアがいた。
「千桜、この後ゲームするぞ!」
「勉強して風呂入った後でな。」
「私も参加する。」
そこにあるのはいつも通りの光景で、それを見ているとハヤテは安心するような、そして温かいような気持ちになった。
「ハヤテ?夕食の後ちょっとお時間よろしいかしら?」
ヒナギクと歩が手を洗いに行っているとき、アテネがハヤテに声をかけてきた。
「え?別にいいけど、どうしたの?アーたん?」
「少し話があるだけですわ。あなたの部屋で待ってますから。」
そう言うとアテネは先にハヤテの部屋に向かって行った。アテネを待たせてはいけないと急いで食べ終え、部屋に向かうと、そこには大きくなって、黒いドレスを着たアテネがいた。
その頃、夕食を食べ終わったヒナギクと歩は一緒に風呂に入ることにした。
「ヒナさんとお風呂入るのって結構久しぶりだね。」
「そうね。いっときこっちに居なかったし、その前も生徒会で遅くなってたから、よく考えると、ホント久しぶりね。
「せっかくだから、襲っちゃおうかな。」
「もう、変なこといわないでよ。」
脱衣所でそんな会話をしながら、風呂に入る準備を進めていく二人。風呂に入り、体を洗う時に流しっこをしようということになった。
「ヒナさんにとって、今いる場所はどうですか?」
ヒナギクが背中を流してもらってる時、歩が唐突な質問をしてきた。
「何よ?藪から棒に。」
「いやぁ〜、ヒナさんたちがいなくて実は結構寂しかったんですよ?だから何というか、自分はやっぱり、この場所が好きだなぁって。ナギちゃんやマリアさん、ルカたち、そしてヒナさんがいるこの場所が。」
「そうね。私も皆がいるこの場所が好き。」
今いる場所は、それほど悪くはないでしょ
ヒナギクは自分のハヤテへの恋心を自覚した言葉を思いだしていた。あの時は、いや今でも失うことは怖い。だからこそ自分のいる場所を大切にしたいと思っている。
「でもやっぱり、一番いてほしいのはハヤテ君なのかな?」
「ちょっ!ちょっと!そんなこと大きな声で言わないでよ!」
「はは、それにしてもヒナさんにあんな素敵なお兄さんがいたなんて驚いたよ。」
「え?歩、ガウ君に会ったの?」
「うん、今日バイト先に来てね、ハヤテ君の話以上だったからビックリしたよ。」
歩はどんぐりで岳と会ったことを話した。初めて見たときはやはり言葉を失ったという。それにハヤテが仕入れをとっている間、コーヒーの淹れ方を教えてもらったらしい。まぁ客から教えてもらうのもどうかと思うが。
「ガウ君、ホント何でもできるからねぇ。ていうかあの人はお兄さんみたいってだけで、実際はそうじゃないわよ?」
「知ってるよ。 ・・・けどやっぱりヒナさんがいると楽しいね。」
そう、ナギや歩、美希、理沙、泉、千桜、愛歌、ルカ、アテネ、岳、そしてハヤテ。他にもいろんな人がいるココはとても温かく、とても大切だ。
「私は今いる場所が好き。」
風呂をあがるとき、歩に聞こえないようにヒナギクはそう呟いた。
一方ナギたち
「「「だああぁぁぁ!!!ラー○ャン2頭同時なんてやってられかぁぁぁ!!!」」」
モンハンを絶賛白熱中だった。
時は少し戻ってハヤテの部屋。ハヤテはアテネが元の姿になっているので、大事な話かと思ったが、次の言葉を聞く限りそういうわけではないようだ。
「ハヤテ、少しだけお喋りをしましょうか」
ハヤテとアテネが話したのは本当にたわい無い話だった。学校やお屋敷、このアパート、そして執事の仕事はどうかとか、最近ハマっていることとか・・・ するとアテネは急にヒナギクのことを尋ねてきた。もちろんハヤテは何故ヒナギクが出てきたのか分からなかった。
「どうして、急にヒナギクさんのことを?」
「いや、今日からヒナがこっちに戻ると伝えたとき、ハヤテが凄く嬉しそうな顔をしていたからヒナのことを好きなんじゃないかな〜と思って。」
「えっ!?/// た、確かに嬉しいとは思ったけど、べ、別に好きとかじゃなくて・・・。だから・・・、その〜・・・」
「冗談よ。でヒナはどうなの?」
「もぉ〜」
アテネはハヤテのまるで恋する乙女のような反応を可愛いと思いながら、ヒナギクのことを再び訊いた。ハヤテも友達のことを知りたいんだろうと自分の中で的外れな結論をだし、ヒナギクのことを話し始めた。それを聞いていたアテネの表情は嬉しそうだったが、寂しそうで、何かを押さえ込んでるようだった。
「ハヤテ、あなたにとって一番大切で守りたい人は誰?」
ヒナギクの話を聞いた後、アテネはまた唐突な質問をした。ハヤテは最初は一瞬驚いたが、表情をもとに戻してその質問に・・・・・ 答えきれなかった。 ハヤテが言おうとした人物と頭に浮かんだ人物が重ならなっかたのだ。
「・・・・・もちろんナギお嬢様だよ。」
ハヤテは結局初め口にしようとした人の名前を答えたが、それまでには少しの間があり、 その間はアテネにある結論をださせるのに十分すぎるものだった。
「ハヤテー!ハヤテーーー!!!」
ナギが自分の執事を呼んでいる。
「それじゃぁ今日はこれでおしまい。早く行ってあげないとあのお嬢様のことですから、すぐにヘソを曲げてしまいますわよ。」
アテネは立ち上がり、ハヤテに早く行くよう促した。ハヤテもすぐに立ち、主のところへ駆けていった。
「あんな幸せそうな表情をされては、応援することしかできませんわよ。」
堪えていたものが溢れ出し、それが床に落ちたとき、そこには大きいアテネではなく小さいアリスがいた。しかし、大きくても、小さくても、彼女は失恋した一人の少女で、この時だけは、溢れてくる涙が止まらなっかた。
どうも!いかがだったでしょうか?今回は岳君あんまり出ませんでしたね。実は彼そんなに重要なキャラというわけではないんですよ。どちらかというとサポート役?みたいなかんじですね。 てことで今回アパートの風景を書いてみました。自分の中では全体的に賑やかだけど、ときどき裏で静かな展開がある、そんなイメージがあります。今回はアテネと決着がつきました。自分はハヤヒナ派ですが、ヒナさん以外の人がハヤテ以外とくっつくのもなんだかしっくりこない我が儘な野郎なので、誰かとくっつけることはしないと思います。ハーレムもなんかピンとこないんですよね。ホントこれなんなんでしょう? 次回はハヤテが嫉妬する話でいこうかなと思っています。 最後にロッキーさん、感想とアドバイス本当にありがとうございました。今回は結構意識してかいんたんですが、至らぬ点があったら、よろしくおねがいします。 それじゃ! ハヤヤー!!
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