Re: 兄と娘と恋人と |
- 日時: 2014/06/05 05:51
- 名前: ロッキー・ラックーン
- こんにちは、ロッキー・ラックーンと申します。はじめまして。
このさき非常に面白そうなSSだと思いましたので、感想とアドバイスを書かせて頂きます。
まず感想から。 ハヤテがヒナギクに惚れる展開をちゃんと書き切っているSSというのは、実はそんなに多くないと私は感じています。そんな中、第1話でハヤテがヒナに恋をするきっかけが表現されていたのはとても好印象です。この先の彼の気持ちがどうなっていくのかが楽しみです。彼の気持ちの変化に際して、ナギを始めとする周囲の人々の反応も見所ですね。 ヒナギクの(ほぼ)告白も非常に心に訴えかけてくる表現だと感じました。「ハヤテが告白してくるまで待つ」など、恋愛事に関しては他責的な発言の多いヒナギクですが、本来の性格からすると第1話のような発言がしっくりと似合うと思います。久々にこーゆーのを読んだ気がします。 また、タッキーさん自身がヒナ関連のネタをしっかり研究されているのが随所に感じられます。私も『HiNA』シリーズは大好きで、よくSSのネタに拝借しますので。笑
次にちょっとアドバイスです。「人称」と「副詞」についてになります。
まず「人称」について。基本的には三人称で進んでいる作品だとお見受けしますが、ところどころハヤテ目線での語り口が混ざっています。第1話の最後のモノローグが一番分かりやすい所ですね。 人称が安定していないと、読者の視点はあっち行ったりこっち行ったりと、非常に混乱した状態となってしまいます。ハヤテの心情を書きたくなるのだとは思いますが、ここはグッとこらえてスマートに表現してみてはいかがでしょう?
次に「副詞」について。実際にSSで使われた表現をココでピックアップしてみます。 「多少の疲れ」「相当うなされていて」「凄い罪悪感」「少しだけ微笑むと」――キャラが話し言葉で使う分にはよくある表現ではありますが、三人称での語りで使われるとなると、どの程度なのかはっきりしない印象を受けます。例えば、疲れている事でヒナギクがどんな様子を見せているのかの表現があれば誰が読んでもはっきりわかる物になるかと思います。 良かった例を出しますと…「ヒナギクはハヤテに息がかかる程近くまで顔を近づけられ」――これならどのくらい近いのか分かりやすいです。(「近くまで近づけられ」という表現は多少くどいですが)
最後に、誤字に関してはチェック機能で指摘させて頂きました。アテネの苗字は多くのSS書きさんによく間違えられるのでこの機会に覚えておくと良いかと思います。ちなみに「天王洲」は地名で、変換すると一番最初に出てくる紛らわしい単語です。 誤字脱字は、SSが完成して少し時間を置いてからもう一度読み直す事で発見しやすくなります。完成直後の作者というのは酔っ払いと同じで、客観的な視点で自分の作品を見る事が出来ない生物ですからね。是非お試しください。
ではでは、長文で失礼致しました。 次回も楽しみにしております。
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