Re: Re-Stand up, Daisy!(ハヤヒナ一話完結) |
- 日時: 2013/12/29 23:30
- 名前: ロッキー・ラックーン
- 「いつか」って、いつ?
明日?1週間後?1ヵ月後?1年?高校卒業までに?それとも死ぬまでに?
本当の本当に、明日も彼と会える保証なんてある? 自分の両親とですら、いつでも会える保証が無いという事を知ってるでしょう? スキになったら、それが消えてしまうかもしれないんでしょう?
じゃあ、なんでやらないの? 恥ずかしいから?心の準備が出来てないから?拒絶されるのが怖いから?自分から言ったら「負け」だから?
違う。 今を精一杯じゃなくて、幸せになんてなれるもんか。
後悔なんてしたくない。 だったら、今やらないでいつやるっていうの? 少しくらいワガママ言わないと、幸せをつかみ損ねちゃうんでしょう? あの背中を追いかけて追いかけて、追い越しちゃうってくらいに走らないと…
「好きだ」って言う代わりだなんて、存在するワケないじゃない! そうでしょう!?桂ヒナギク!!
気付いたら走り出していた。
あぁ…なんでこんな簡単な事に気付かなかったんだろう? でも逆に、ココで気付けて良かった。彼はまだ私の見えるところにいる。まだ追いつける。手遅れにはまだ早そうだ。 不器用でもヘタクソでも泥臭くても構わない。私の想い、真っ直ぐに伝えてみせる。
「ハヤテくーん!!」
だんだんと大きくなるその背中に呼びかける。 私の声に気が付いた彼は、歩みを止めてこちらに向き返る。
私がこれから取る行動に対しての結果や、その後の事を考えると、やっぱり怖い。引き返したい。 でも、明日何があっても…例えば、彼と二度と会えなくなってしまうとしても後悔しないように、今出来る事をしなくちゃいけない。 自分に言い訳して、「今」から目を逸らして過ごす私とは決別する。
「ヒナギクさん、どうしましたか!?何か忘れ物とか…?」
「はぁ、はぁ…ゴメンね、引き止めちゃって。言い忘れてたというか…伝えたいコトがあって」
「ん?なんでしょうか?」
「うん。笑わないでね…」
果たしてこのやり方がベストなのか私には分からない。 ダメだった時はメチャクチャ落ち込むだろうけど…。それでも、きっと後悔はしない。 自分で考えて行動した上での事だから。それが一番大切だと思う。
「私ね…」
あとは、彼に届いて咲き誇るのを祈るだけ。私の気持ち、最高の笑顔であなたに伝えます。
おわり
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【あとがき】
二段落ちでした。 最初の方だけでも一話完結の流れでサラリと終わる事が出来た展開でしたが、それではヒナが納得出来なかったようです。 この告白がどう転ぶのか…皆様のお好きなようにご想像ください。
さて、今年ももう終わりですね。結局連載は進まなかった…orz 来年こそは必ず…!
それでは、ここまでありがとうございました。 ご感想など頂けたら嬉しいです。
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