Re: 希望・誠実・愛情・幸福、四つ葉のクローバ |
- 日時: 2013/10/31 10:48
- 名前: ハヤヒナ
- 06 冒険の始まり(後)
出て来たのは…………コウモリの様な生き物であった。 ヒナギク 「何なのこの鳥は?」 ハヤテ 「コウモリみたいですが……?」 伊澄 「コウモリみたいですがコウモリではありません。」 ハヤテ 「じゃあ何ですか?」 ヒナギク 「何なの?」 伊澄 「先程お話したマカイ界に住んでいる魔物でしょう。 人間界に落ちてたコレに気付き、奪うために送り込まれてでしょう。コトオとナンオによって。 でも安心して下さい。この魔物くらいでしたら、十分に倒すことが出来ます。」 そう言って袖から札を取り出した伊澄は、魔物に向かって投げた。 すると投げた札が光だし、魔物は消滅したのであった。 伊澄 「大丈夫ですか?ハヤテ様に生徒会長さん。」 ハヤテ 「ええ。」 ヒナギク 「大丈夫よ。」 するとそこへ、マンテ・ツテとコツル・リルが現れた。 リル 「何とか大丈夫だった見たいね。」 ツテ 「ああ。取り合えずはな」 伊澄 「お久しぶりです。マンテ・ツテさん。コツル・リルさん。」 リル 「久しぶりね。」 ツテ 「そちらの二人は?」 伊澄 「私の親友です。」 ハヤテ 「どうも、綾崎ハヤテです。」 ヒナギク 「私は桂ヒナギクよ。」 ツテ 「俺はマンテ・ツテだ。ツテと呼んでくれ。」 リル 「私はコツル・リルよ。リルと読んでいいわ。」 ハヤテ 「じゃあさっき伊澄さんが言った二人って、」 ヒナギク 「この二人なの?」 伊澄 「ええ。」 リル 「所で伊澄さん。虹色に光る物が落ちてなかったかしら?」 伊澄 「落ちてましたよ。コレですね。」 虹色に光るものを差し出した。 ツテ 「ああコレだ。助かったぜ。」 リル 「伊澄さんが見つけたの?」 伊澄 「いいえ。ハヤテ様と生徒会長さんが見つけたんです。」 ハヤテ 「ええ。先程四つ葉のクローバを二つ見つけたので、財布に入れてお守りにしたんです。」 ヒナギク 「そして暫くして歩いていたら、虹色に光るコレを見つけたのよ。」 ツテ 「じゃあコレが何か知っているのだろう?」 ハヤテ 「ええ。伊澄さんが話してくれました。」 ヒナギク 「それより本当なの?」 リル 「本当よ。しかも早く集めて元通りにし、元の場所に戻さないと大変になるの。」 ツテ 「俺達のエンジュ界、君達の世界、人間界がマカイ界に乗っ取られたらやばいんだ。」 リル 「そのバラバラになった四つを集めるには人間界の二人の協力者が必要なの?」 ハヤテ 「若しかしてそれって……、」 ヒナギク 「私とハヤテ君なの?」 伊澄 「ええ。ハヤテ様と生徒会長さんが見つけたのは偶然ではないかも知れません。 昔にもエンジュ界と人間界をマカイ界から守った二人がいたんです。 その二人は人間界、つまり私達人間だったです。」 ツテ 「そう言う事なんだ。協力してくれないか?」 リル 「マカイ会の乗っ取りを阻止する為にも。」 ハヤテ 「いいですよ。」 ヒナギク 「私もいいわよ。」 伊澄 「決まりですね。早速行きましょ。エンジュ界へ。」 ハヤテ、ヒナギク、伊澄、ツテ、リルの五人はエンジュ界に出発した。
第1章 ハヤテとヒナギク 〔完〕
ナンオ 「クソ!失敗のようだな。既に人間の手に渡ってしまったぞ。」 コトオ 「しかもその人間は、ツテとリルと共にエンジュ界に向ったみたいだ。」 ??? 「慌てる事はない。やつらが全て集める前に始末するんだ。コトオ、ナンオ。」 コトオ 「了解です。必ず始末します。」 ナンオ 「この書に記されている二人、ツテとリルも。」 ??? 「頼んだぞコトオにナンオ。エンジュ界と人間界を我等の物にし、世界を乗っ取る為にも。」 「「了解。」」
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