Re: play the game |
- 日時: 2014/03/19 14:33
- 名前: kull
- こんにちは。
大学に入るまでの期間、中々に暇です。 なにやればいいかわかりません。
今回はちょっと雰囲気を変えて、千桜視点のお話です。 亮介以外の話もたまーにやるかもしれません。
「んー、今頃亮介くんはテスト中かな?」
朝の生徒会室。 私はヒナの仕事の手伝いをしていた。 ・・・と言っても昨日ヒナが私の分もまとめてやってしまったので残りは少なく、今はもう美希、泉、理沙も含めておしゃべりの時間となっていた。
「そうね。それで結局、亮介くんは大丈夫そうなの?昨日勉強教えてあげたんでしょ?」
「ああ、まあ大丈夫だろう。一応基礎はそれなりに覚えたみたいだから。やれば出来るみたいだよ、彼は。」
私がそう言いながら横で遊んでいた三人組をジロリ、と横目で睨み付けると三人は笑顔で言い返してきた。
「むむ?私達の顔に何かついているのかな?」
「言っておくが、私達は勉強する気はないぞ?なにしろ勉強は大嫌いだからな!」
「美希ちゃんも理沙ちんもよくそんなに胸を張れるね〜・・・・でも、私は二人と追試とか補習を受けるの、好きだよ!」
「「補習を受けるのは嫌いだ!!」」
どっちにせよ勉強する気がないような三人を見て、私はため息をついた。
「まったく・・・お前達も亮介くんくらいやる気があればいいのにな。」
「そうそう。なんなら、あなた達も千桜に勉強を教えて貰ったら?」
「ヒナ・・私に押し付けないでくれよ・・・。」
私に三人の世話を投げるヒナに呆れていると、美希の口から驚きの言葉が飛び出してきた。
「それはダメだ。だって私達と亮介くんに教えるのでは千桜のモチベーションが違うじゃないか。亮介くんは彼氏だろ?敵うわけがない。」
「うんうん!二人とも仲良しだって、皆が噂してるの聞いたよ〜!」
「・・・・は?」
「昨日だって図書館で仲良く勉強してたらしいじゃないか。」
「ゲームセンターで一緒にゲームしてるのを見た人もいる。」
「有名なイベントでも二人を見かけたって人いたよ〜!」
確かにそれらは全て真実なのだが・・・・・。
「違う違う!全然違うよな、ヒナ!」
慌ててヒナに助けを求めると、ヒナもこっちをニヤニヤ笑っていた。
「そんな謙遜しなくてもいいのに。昨日だって夜、千桜の部屋で何かしてたみたいじゃない。私、亮介くんが千桜の部屋から笑顔で出てくるの、見たわよ?」
ヒナの言葉を聞いて美希と理沙が興味を持つ。
「むむ、それはそれは・・・・。」
「何かやましいことがあったに違いないぞ。夜に男女が同じ部屋・・・・」
「だから違う!昨日の夜に亮介くんが質問しに来たから教えただけ!それだけだ!」
「千桜、顔赤くなってる、可愛い〜♪」
「茶化すな!・・・もう、全く皆してからかうんだから・・・!」
愛歌さんがいなくて本当に良かった。彼女がいたらもっと大変なことになっていたに違いない。
「私と亮介くんはそういう関係では・・・・ん?」
私はポケットの中で携帯が振動していることに気づいた。メールが来たようだ。
(どれどれ・・・・愛歌さんから?)
『 To 春風千桜 From 愛歌さん どうも千桜さん、こんにちは。 突然なんですけど、この前電車で千桜さんと最近千桜さんが仲良くしている男の子が一緒に乗っているところを見たので、思わず写真を撮ってしまいました。 自分だけ持っているのが勿体無い一枚なので、千桜さんにも送りたいと思いました。』
(仲良くしてるって、亮介くんのことか?・・・それにしても電車って、いつのことだ?)
不思議に思いながら添付ファイルを開く。 出てきた写真は日付からしてTGS(5.6話参照)の日、時間はちょうど帰りの電車・・・
「わー!!この写真、すごーい!」
背後からの突然の泉の大声。どうやら後ろから携帯を見られていたようだ。
「よし、『千桜のケータイをこっそり覗いちゃおう作戦』成功だな、泉!」
「それで、写真って何だ!?」
「うん、なんかね、立花くんとちーちゃんが電車の中で二人で座ってるんだけど、ちーちゃんが立花くんに寄り掛かりながら寝てるの!」
「なんだそれは!我々も気になるぞ!」
「っておい!勝手に人の携帯を除き見るんじゃ・・・・うわっ!」
叱る隙もなく美希と理沙がもの凄いスピードで私の手から携帯を奪っていった。 こういう時だけ素早い。
「本当だ・・・。千桜、ずいぶん寝てるな、疲れてたのか?」
「寄り掛かられてる立花くんがビミョーに赤面してるのがまた面白いな。」
「三人とも、勝手に人の携帯を見たらダメじゃない。・・・・・私にも見せて?」
「ヒ、ヒナまで・・・・。」
「・・・・あら、これ良く撮れてるわねー。これだけ見たら完全にカップルよ?」
「だから違うんだって・・・・。」
「ふふ、分かったわ。そこまで言うなら、付き合ってないってことにしておいてあげる。」
必死の説得に一応ヒナは納得してくれたようだ。 三人はまだニヤニヤ笑っているが・・・。
「あ、もう亮介くんのテスト終わってる時間よ。迎えに行ってあげたら?」
「・・・まあ、ここにいるよりはマシだな。」
このままだと延々とからかわれるのが目に見えていたので、ヒナの言うとおりにすることにし、私はエレベーターに乗った。
「しっかし、本当にあの二人は付き合ってないのか、ヒナ?」
「うーん、まだだったみたいね。そろそろだと思うんだけど。」
「でもほんと仲良しだよね〜。いつもどんな感じなの〜?」
「まあ、大体は亮介くんが千桜を慕ってる感じ。でも、千桜もまんざらじゃないみたいよ。」
「でも二人で一緒にいたら大体は付き合ってると勘違いされるよな。」
「私もそう思うが、千桜は男性経験に疎いし、気づかないんじゃないか?」
「・・・まぁ、これから先に期待ね。」
以上です。ありがとうございました。
新しいPC買ったので次からそれを使おうと思います。
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