Re: 大切なヒト (マリアさん誕生日記念・完結) |
- 日時: 2013/12/25 07:49
- 名前: 双剣士
- 完結おめでとうございます、管理人ではなく一読者としての感想です。
まずはマリアさんルートを正面から描ききったことに敬意を表します。 ナギが許し、でも諦めない……負けず嫌いと依存心の強さが同居してる彼女の性格からすれば これ以外の結着はあり得ないと私も思いますが、そこに至る過程を丁寧に、かつ(ナギにとって) 部外者であるヒナギクや西沢さんを使って立体的に表現したことが素晴らしかったです。
ハヤテが戻ってきたときのマリアさんの態度もいいですね。お屋敷の守護女神のような笑顔を 浮かべるのではなく、半ば廃人のように池の前でうずくまる……「やるべきこと」を着実に やってきたマリアさんの仮面が剥がれたところを恐れることなく書いてくれたことが印象的でした。
特に好きになったのはここ。
>今になって初めて…失恋した、って実感がした。 >好きな人に気持ちが届かない…切ないよ… >(中略) >…だけど、それでもあいつは―― >「ハムスターは、二度もこんな思いをしたのか…」 >(中略) >こんな辛い思いをしながら、それでもハムスターはハヤテのことが好きだって言い切った。 >本当にあいつは…ハヤテのことが、好きなんだって…よくわかった。 >(中略) >そう思うと、心が奮い立ってくる。 >そうだ。 >あいつは…ハムスターは友達で、そして…ライバルだから… >負けてなんかいられないのだ!
自分のことばかり考えていたあのナギが、こんな立ち直り方を出来るようになるなんて! 終わってみればこの成長過程が一番強く印象に残りました。本作ではメインヒロインじゃないのにね。
改めて、予定通りの完結おめでとうございます。そして執筆お疲れ様でした。 あとがきのほうでは何やらショッキングな一言があったような気もしますが、また何かを思いついたときに ふらりと新作を書きに来てください。何ヶ月以内に更新しないと除名というルールがあるわけじゃないので。
最後に……蛇足の1行はあって良かったと思います。マリアさんが幸せをつかんだ裏でクラウスさんが凍死してた、 なんてことになったら後味が悪いので。
|
|