Re: 『過去』・『現在』・『未来』……………五人の出逢い |
- 日時: 2013/07/07 09:35
- 名前: ハヤヒナ
- 03 「思い出の人物」
翌日の生徒会室。 ヒナギク 「あの男の子って誰だったかしら。」 と呟き、溜め息をついたヒナギク。 美希 「どうしたんだヒナ。溜め息なんかついて。」 泉 「ヒナちゃんらしくないよ。」 ヒナギク 「悪かったわね。…………只、考え事をしていただけよ。」 理沙 「考え事って?」 ヒナギク 「夢に出てくるのよ。小さい頃の思い出が。」 美希 「って事はヒナも見たのか。」 理沙 「我々が小さい頃に出会い、一緒に遊んだ利の男の子の事が。」 泉 「夢に出て来るんだよね。」」 ヒナギク 「美希、理沙、泉も見たの?」 美希 「ああ。見たんだよ。」 理沙 「ヒナと同じく、小さい頃の思い出をな。」 泉 「夢で見始めたんだよ。」 ヒナギク 「そうなんだ…………。その男の子が誰だったか気になるのよ。」 美希 「確かに気になるよな。でも唯一覚えている事があるよな。」 理沙 「ヒナは出会ったその男の子の事が好きになったんだよな。」 泉 「その男の子もヒナちゃんの事が好きだったよね。」 ヒナギク 「!!!! 何言っているのよ。」 美希 「違うのかヒナ。」 ヒナギク 「違わないわ。美希、理沙、泉の言う通りよ。その事だけ覚えているのよ。何故か。」 美希 「ヒナもか。所でその男の子、誰かに似てないか?」 ヒナギク 「誰に似ているのよ。」 理沙 「ごく身近にいる気がするよな。」 泉 「そうだね〜♪ その男の子ってハヤ太君じゃないかな?」 ヒナギク 「ハ、ハヤテ君!?」 美希 「確かにハヤテ君に似ているな。」 理沙 「と言う事は、あの男の子はハヤ太君と言う事になるよな。」 ヒナギク 「何言っているの。そんな筈はないじゃない。」 美希 「何故そう言い切れるんだ。」 ハヤテ 「ハヤテ君と出会ったのはこの白皇学院よ。」 泉 「だから?」 ヒナギク 「小さい頃にハヤテ君と出会っている筈は絶対にないわ。」 理沙 「確かにそうだが…。」 ヒナギク 「そうよ。…………って、もうこんな時間じゃない。 私、バイトだから、後は頼んだわよ。」 とヒナギクは、バイト先に向かった。 美希 「やはりヒナは思い出していなかったか。」 理沙 「と言う事は、ハヤ太君にもそれとなく聞いてみるか?」 泉 「そうだね。……でもヒナちゃんと同じ答えになるんじゃ?」 美希 「泉のいう通りかもな。ハヤ太君、ヒナや私達と出会ったことは思い出していないな。」 」 理沙 「と言うよりも信じたくない方が正しいと思うぞ。」 と思い出の品を見ながら言った。
その頃、ハヤテは一足先にバイトをしていた。 ハヤテ 「今日も見たけど、あの四人の女の子って誰だったかな。 唯一覚えているのはその一人の女の子の事が好きになった事ぐらい……。」 と呟いたら、ヒナギクがやって来た。 ヒナギク 「ハヤテ君、遅れてごめんね。」 ハヤテ 「別にいいですよ。」 ヒナギク 「そうかしら。」 ハヤテ 「そうですよ。」 ヒナギク 「それならいいけど。」 ハヤテもヒナギクもお互いに、小さい頃に出会い、お互いに恋し好きになった事は知らない。
そして、夜。今夜も夢を見るのであった。
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